東京二期会が世界的巨匠ペーター・コンヴィチュニーを迎えて贈るオペラ『影のない女』ワールド・プレミエ公演

東京二期会は、ドイツ・ボン歌劇場との共同制作により、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ『影のない女』を2022年2月9日(水)から東京文化会館にて上演します。ドイツに先駆けて、東京での公演がワールド・プレミエとなります。これにむけてチケットの一般発売を2021年10月2日(土)より開始いたします。

  • 世界的巨匠ペーター・コンヴィチュニーの初演出を東京から発信するプロダクション!

©︎Werner Kmetitsch
©︎Werner Kmetitsch


『皇帝ティトの慈悲』 撮影=三枝近志 

演出は、ペーター・コンヴィチュニー。1980年代から40年にわたって、革命的な手法でオペラを演出し、現代にも通用するリアリティをもったドラマとして、聴衆に常に新しい衝撃と感動を与えてきた世界的巨匠です。東京二期会では、2006年『皇帝ティトの慈悲』で初登場し、公演の成功とともに大きな話題を呼びました。以来08年『エフゲニー・オネーギン』、11年『サロメ』、13年『マクベス』、そして18年『魔弾の射手』と度々登場。いずれのプロダクションでも自ら来日して東京二期会のキャストと1か月以上にわたる綿密な稽古を重ねることで、世界の他の劇場でも類をみないほどの完成度の高い舞台を作り上げてきました。

今回、『影のない女』は、コンヴィチュニーにとっても初演出となる作品です。しかも、共同制作となるドイツ・ボン歌劇場に先駆けての公演となり、世界的巨匠が生み出す全く新しい舞台「コンヴィチュニーの『影のない女』」が2022年東京で誕生します。どのような舞台になるか、世界が注目する今回のワールド・プレミエにぜひお越しください。

  • 二期会創立70周年に贈る、ドイツ・オペラの最高峰

1952年の創立以来、東京二期会としては今回70年の歴史の中で初めてこの大作を取り上げます。『影のない女』は、ドイツの大作曲家リヒャルト・シュトラウスと文豪フーゴ・フォン・ホフマンスタールが生み出した傑作です。モーツァルト『魔笛』をオマージュにしてつくられたことから、音楽と物語がファンタジーに富み、かつ壮大で、メルヘン・オペラの頂点をなす作品とされています。大編成のオーケストラなど作品の規模が大きいこともあり、ウィーン国立歌劇場の再建記念公演など、特別な機会に選ばれて上演されることの多い作品でもあります。
日本での本格的な舞台上演はまだ少ない中、私どもはドイツ・オペラの最高峰ともいうべきこの『影のない女』の魅力を多くの方にご体感いただきたく、二期会創立70周年を好機として上演することとしました。

  • コンヴィチュニーと名タッグの指揮者アレホ・ペレス再来日!オーケストラは来年創立50周年を迎える新日本フィル!

©︎Ishka Michocka
©︎Ishka Michocka

指揮は、アルゼンチン生まれの英才で、現在フランダース・オペラの音楽監督を務め、コンヴィチュニーとも世界各地で協働を重ねているアレホ・ペレス。東京二期会では、2018年『魔弾の射手』に続き再びこの両名タッグが実現することになりました。2019年にも東京都交響楽団の定期で来日しており、ストラヴィンスキー、ファリャのバレエ音楽で聴衆を魅了。20世紀の音楽をエネルギッシュに演奏することに長けたペレスに大きな期待が寄せられています。

また、オーケストラは、新日本フィルハーモニー交響楽団が13年ぶりの登場を果たします。指揮者・小澤征爾らが創立して以来、来年50周年を迎える新日本フィル。東京二期会とともに迎えるメモリアル・イヤーに、『影のない女』という祝祭的オペラをお贈りします。

  • 日本のオペラ界のトップランナーたちが揃ったダブルキャスト公演!

皇帝役には、2014年『イドメネオ』題名役、今年11月『こうもり』アイゼンシュタインなどシリアスからコメディまで貫禄ある役をこなす又吉秀樹と、15年『ダナエの愛』ミダス、16年『ナクソス島のアリアドネ』バッカスとR.シュトラウス作品においても評価の高い菅野敦のダブル。そして、皇后役には冨平安希子と渡邊仁美。バイエルン州立歌劇場にて研修し舞台実績を積んだ冨平は、『魔笛』パパゲーナ、『魔弾の射手』(コンヴィチュニー演出)エンヒェン、『フィデリオ』マルツェリーネと、東京二期会においてドイツ・オペラの上演では欠かせないソプラノのひとり。今年8月『ルル』題名役も絶賛され、ますます評価を高めています。18年『アルチーナ』題名役で二期会デビューした渡邊は、『サロメ』『ルル』の題名役のカヴァーを経ての抜擢となりました。また、『サロメ』ヨカナーン、『魔弾の射手』オットカールでコンヴィチュニー演出を経験してきた大沼徹がバラク役に、同じく『サロメ』ヘロディアス、『マクベス』マクベス夫人でコンヴィチュニーとの協働を重ねてきた板波利加がバラクの妻役に出演。東京二期会はもとより日本のオペラ界を代表する実力をもった歌手が揃うダブルキャスト公演にどうぞご期待ください。

〈オペラ『影のない女』あらすじ〉

東南の島々に棲む皇帝は、影を持たぬ霊界の王カイコバートの娘と恋に落ち、皇后とした。皇帝は3日間、狩りに出かけると宮殿を発つ。皇后のもとへ一羽の鷹が舞い降り、「影を宿さぬ皇后のため/皇帝は石と化すさだめ」と告げる。期限まであと3日。乳母は、人間をだまして影を買い取ることができると皇后に教え、二人は人間の世界へと降りていく。染物屋バラクとその妻も子供に恵まれていない。乳母は、自分たちが3日間召使として仕え、妻の影を買い取る契約を交わすが、妻の耳には生まれざる子供たちの恨みの声が聞こえ、夫を拒否してひとり眠りにつく。︎
妻は若い男との不貞をでっち上げ、乳母と皇后の二人に影を売り払い、母親になることを諦めたと告げる。温厚なバラクも激怒し、妻を殺すと宣言すると、天から裁きの刀が降り、地が裂け、バラクと妻を飲み込み、家は崩れ去る。
染物屋夫妻を救うため、裁きの場へ出ることを決意する皇后。そこに石となった皇帝の姿が浮かぶ。湧き出る「生命の水」を飲めば、影を得られるという試練に、「飲まぬ」と宣言する皇后。すると皇后の体に影が宿り、皇帝はもとの姿へ。染物屋夫婦は互いの無事を喜び合う。

東京二期会オペラ劇場 -東京二期会ホームページ- (nikikai.net)

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