【公演レポ】ジョナサン・ノット、サマーミューザ初日に登場! チャイコフスキーと新たなる旅路


毎年恒例のクラシック音楽の夏の祭典「フェスタサマーミューザKAWASAKI」が今年も開幕。フェスタサマーミューザKAWASAKIは、2005年よりスタートした真夏のクラシック音楽祭で、会場のミューザ川崎シンフォニーホール と昭和音学大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで全19公演 繰り広げられる。

フェスタサマーミューザKAWASAKIの開幕を彩るファンファーレがオープニングコンサートの開場前に演奏され、音楽祭のはじまりが高らかに宣言された。


©N.Ikegami

7月22日の初日はホスト・オーケストラの東京交響楽団の演奏で開幕。指揮は東京交響楽団で10年間音楽監督を務めているジョナサン・ノットが登場した。


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プログラムはノットが取り上げるのが珍しいチャイコフスキーの「交響曲第3番《ポーランド》」と「交響曲第4番」。「交響曲第3番《ポーランド》」は初のお披露目となり、還暦を迎えさらなる高みを目指すノットの新しい旅路となった。

ジョナサン・ノット&東京交響楽団は、対向配置で普段とは異なる音楽的アプローチに挑戦。粗暴さ、雑念といったものを抑制し、優美さ・壮麗さ・透明感が前面に出されたアンサンブルを響かせた。


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チャイコフスキーの交響曲と言えば、ダイナミックかつパワフルな演奏で観客に興奮をもたらすといったアプローチが多いが、ノット&東京交響楽団はチャイコフスキーの類まれな偉才を物語るような洗練された音色を響かせた。

「交響曲第3番《ポーランド》」は、「交響曲第1番”冬の日の幻想”」や「交響曲第2番”小ロシア”」において色濃く見受けられるロシア5人組の影響からの脱却を試みていることが特徴の一つとなっているが、ノット&東京交響楽団は綿密な細部の読みに拘り、音楽に新たな息吹を吹き込んだ。


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後半のチャイコフスキー「交響曲第4番」は、華やかで色彩に溢れた演奏で弦と管の音色が艶やかで豊か。優美さや詩情が存分に発揮された演奏で、「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2023」のオープニングを飾るにふさわしいものだった。


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コンサート終了後は、堂々とした指揮ぶりで活躍したジョナサン・ノットへのソロ・カーテンコールとなり、二度目は退団するトランペットの佐藤友紀と共に喝采を浴びていた。


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■フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2023
東京交響楽団 オープニングコンサート

日時:2023年7月22日(土) 15:00開演
(14:00開場/14:20-14:40プレトーク)

会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ジョナサン・ノット(東京交響楽団 音楽監督)

プログラム:

チャイコフスキー:交響曲第3番 ニ長調 Op. 29 『ポーランド』
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op. 36

|フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023
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