新国立劇場、没後100年を迎えたプッチーニの傑作オペラ『トスカ』を7月6日より上演!


新国立劇場は、没後100年を迎えたジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)のオペラ『トスカ』を2024年7月6日(土)~7月21日(日)の日程で上演する。


新国立劇場「トスカ」より 撮影:三枝近志

歌に生き、恋に生きた歌姫トスカの愛と悲劇

政情不安のローマを舞台に、運命に翻弄される歌姫トスカと画家カヴァラドッシの愛と悲劇を、プッチーニが甘美な旋律と劇的なオーケストラで描いた傑作オペラ。荘厳華麗なマダウ=ディアツ演出は、緻密な描写で歌姫トスカの愛と死の極限のドラマを描くもので、新国立劇場のレパートリーの中でも屈指の人気作です。

指揮には名匠マウリツィオ・ベニーニを迎え、トスカ役には新世代のプリマドンナとして席巻中のジョイス・エル=コーリーが新国立劇場初登場を飾ります。恋人カヴァラドッシには『トゥーランドット』カラフで強靭な声で圧倒したテオドール・イリンカイが登場します。

これぞオペラ!美しく豪華絢爛な舞台や衣裳にも注目!


新国立劇場「トスカ」より 撮影:三枝近志

新国立劇場の『トスカ』はローマに現存する建築を移したような壮麗な舞台。中でも第 1 幕フィナーレの「テ・デウム」は、目の前で舞台装置が壮麗な大聖堂へと展開し、神を讃える合唱を背景に究極の悪役スカルピアが欲望を吐露する、圧巻のクライマックス。

音楽と視覚の相乗効果に包まれる、オペラの醍醐味そのものの大迫力のシーンが観客の心を揺さぶります。イタリア・オペラを観てみたいなら、まずは新国立劇場の『トスカ』から。オペラファンの方もオペラ初挑戦の方も圧倒されること間違いありません。

過酷な運命に翻弄された歌姫トスカの物語


新国立劇場「トスカ」より 撮影:三枝近志

政情不安に揺れるローマを舞台に、運命に翻弄される歌姫トスカと共和派の画家カヴァラドッシの愛と悲劇を、プッチーニが甘美な旋律と劇的なオーケストラで描いた傑作オペラ『トスカ』。冒頭のカヴァラドッシの甘美なアリア「妙なる調和」、トスカの絶唱「歌に生き、恋に生き」、カヴァラドッシの告別の歌「星は光りぬ」など全編に人気アリアが散りばめられています。歴史的な 1 日を切り取った緊迫のドラマ、そして美しい音楽に彩られる声のエンターテインメントとして歌手の技量も存分に楽しめる、オペラの中のオペラです。

新国立劇場のマダウ=ディアツ演出は、1800 年 6 月 17 日(ナポレオン軍がオーストリア軍に勝利した日)のローマの恋人たちのドラマを緻密な描写で描くもので、自由を求めるカヴァラドッシとトスカの愛、共和派を追う警視総監スカルピアの暗い欲望がダイナミックに綴られ、新国立劇場のレパートリーの中でも屈指の人気を誇ります。

舞台はローマに現存する聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会、ファルネーゼ宮殿、サン・タンジェロ城という歴史的建造物で展開。中でも第1幕フィナーレの「テ・デウム」は、教会の礼拝堂から壮麗な聖堂へと目の前で舞台装置が動いて変化し、人々の神を讃える合唱を背景に悪役スカルピアが欲望を吐露する、圧巻の名場面。新国立劇場ならではの豪華絢爛な舞台と大迫力の音楽で、オペラの醍醐味を存分に味わっていただきます。

名匠ベニーニのもと、注目のエル=コーリー、イリンカイら旬の歌手が集結!

歌姫トスカ役には、世界の歌劇場で活躍するジョイス・エル=コーリーが新国立劇場初登場。ニュアンスに富む声と高度なテクニック、圧倒的なプレゼンスが絶賛される新世代のプリマドンナ、エル=コーリーのドラマティックなトスカは、客席の感動をさらうこと間違いありません。

カヴァラドッシ役はオペラ夏の祭典『トゥーランドット』カラフで強靭で厚みのある声が絶賛されたテオドール・イリンカイが出演します。イリンカイにとってカヴァラドッシ役はカラフや『蝶々夫人』ピンカートンと並ぶ得意役です。

スカルピアはジョージア出身、重厚な表現に定評あるバリトン、ニカラズ・ラグヴィラーヴァです。
指揮はイタリア・オペラを知り尽くす名匠マウリツィオ・ベニーニ。新国立劇場へ 15 年ぶりに登した 23 年『リゴレット』でも一瞬の無駄もなく陰影豊かな音楽で感動を誘い、絶賛された熟練のマエストロが嬉しい再登場です。ベニーニならではの劇的で緊張感漲る演奏にご期待ください。

<「トスカ」あらすじ>

1800年6月17日、オーストリア支配下のローマ。共和派の画家カヴァラドッシは、脱獄した友人アンジェロッティをかくまった罪で捕らえられる。トスカをわがものにしようと狙う警視総監スカルピアは、トスカの面前で恋人カヴァラドッシを拷問し、命を救う代償にトスカ自身を要求。トスカは取引に応じたふりをして、カヴァラドッシを形だけの処刑とする約束を取り付け、出国許可証を手にするや否や、ナイフでスカルピアを刺し殺す。明け方、見せかけのはずの銃殺刑が行われるが…。

■新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラ
ジャコモ・プッチーニ『トスカ』
Tosca / Giacomo PUCCINI
全3幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

公演期間:
2024年7月6日[土]~7月21日[日]
予定上演時間:
約2時間55分(休憩含む)

STAFF:

【指揮】マウリツィオ・ベニーニ
【演出】アントネッロ・マダウ=ディアツ
【美術】川口直次
【衣裳】ピエール・ルチアーノ・カヴァッロッティ
【照明】奥畑康夫
【再演演出】田口道子
【舞台監督】菅原多敢弘

CAST:

【トスカ】ジョイス・エル=コーリー
【カヴァラドッシ】テオドール・イリンカイ
【スカルピア】ニカラズ・ラグヴィラーヴァ
【アンジェロッティ】妻屋秀和
【スポレッタ】糸賀修平
【シャルローネ】大塚博章
【堂守】志村文彦
【看守】龍進一郎
【羊飼い】前川依子

【合唱】新国立劇場合唱団
【合唱指揮】三澤洋史
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【料金】 S:29,700円 ・ A:24,200円 ・ B:17,600円 ・ C:11,000円 ・ D:7,700円・ Z:1,650円

公演情報 WEB サイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/tosca/

全日程を対象にU25/U39チケット(S席・A席相当)を販売中!(6月2日(日)12:30~発売開始)

【ご予約・お問い合わせ】
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://nntt.pia.jp/

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