ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)の最新オペラ公演を映像化し映画館で上映する「METライブビューイング」。2023~24シーズンの第7作 グノー《ロメオとジュリエット》が5月10日(金)より上映される。
シェイクスピアが創った世界で最も有名なロマンスを光り輝く音楽で彩ったグノーの名作オペラが、話題のスターと共に登場!
ジュリエットは、なめらかで透明感がある声は、どの音域にもムラがなく、音量を増減させながらニュアンスを自在に加えるネイディーン・シエラ。
コロラトゥーラも鮮やか。MET LV 21-22《ランメルモールのルチア》と22-23《椿姫》は歌唱も演技も圧巻だった。
ロミオは、リリックな声にやわらかさを湛え、美しい仏語で歌うフランスを代表するテノールのベンジャマン・ベルナイム。METデビューは22年、《リゴレット》マントヴァ公爵だが、フランス語のロメオでこそ比類ない力が最高に発揮される。
小姓ステファーノを歌うサマンサ・ハンキーは、洗練された叙情的歌唱が特徴で技巧にも優れたメゾソプラノ。
指揮は、新鮮なアプローチによる輝かしい響き、躍動する音楽を創り上げるヤニック・ネゼ=セガン。演出は、映画的な美しさのなかでオペラを現代に通じる物語として描くバートレット・シャー。当代随一の不滅のラブストーリーをお見逃しなく!
指揮:
ヤニック・ネゼ=セガン
演出:
バートレット・シャー
出演:
ネイディーン・シエラ、ベンジャマン・ベルナイム、ウィル・リバーマン、フレデリック・バレンタイン、サマンサ・ハンキー
上映時間:
3時間20分 (休憩1回)
MET上演日:
2024年3月23日
言語:
フランス語
《ロメオとジュリエット》STORY
18世紀イタリア、ベローナ。敵対する家に生まれたロメオとジュリエットは、互いの素性を知らずに舞踏会で出会い、恋に落ちる。敵同士であることを知っても離れられない2人。ひそかに結婚式を挙げるが、ロメオはケンカに巻き込まれジュリエットの従兄弟を殺し、追放されてしまう。親が決めた相手との結婚を強いられたジュリエットは、薬で仮死状態となり墓所へ運ばれるが。
Photo: (C)Marty Sohl/Metropolitan Opera
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