東京フィルハーモニー交響楽団、3月定期はバッティストーニの『カルミナ・ブラーナ』

東京フィルハーモニー交響楽団の3月定期演奏会(3/10、13、15)は、首席指揮者アンドレア・バッティストーニによる“温故知新”プログラム。19世紀末~20世紀前半にヨーロッパで活動し、中世の文物をもとに自らの新しい作品を編み出した二人の作曲家レスピーギとオルフに光を当て、その代表作をお届けします。

オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)とカール・オルフ(1895-1982)。イタリアとドイツという出身地こそ異なるが、2人の間には、幾つもの共通点がある。ともに19世紀後半に生まれ、20世紀前半に彼らの代名詞ともなる代表作(まさにそれらこそが、本日演奏される2曲である)を発表した。また、彼らの同時代には忘却の彼方に葬られていた古い音楽を研究し、それを自らの作品に反映させた。さらに、政治的な嵐が吹き荒れるヨーロッパに生き、そのことが彼らの歩みに少なからず暗い影を落とした」(文=小宮正安)

東京フィルハーモニー交響楽団2024年3月定期演奏会東京フィルハーモニー交響楽団2024年3月定期演奏会

  • 公演日時・会場 dates & venue

3月10日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール
March 10, 2024, Sun 15:00 Bunkamura Orchard Hall
3月13日(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
March 13, 2024, Wed 19:00 Tokyo Opera City (Concert Hall)
3月15日(金)19:00 サントリーホール
March 15, 2024, Fri 19:00 Suntory Hall (Main Hall)

【特設ページ】

https://www.tpo.or.jp/information/detail-20240310.php

  • 出演 cast

指揮:アンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)
Conductor: Andrea Battistoni (Chief Conductor)
ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス*
Soprano: Vittoriana De Amicis
カウンターテナー:彌勒忠史*
Countertenor: Tadashi Miroku
バリトン:ミケーレ・パッティ*
Baritone: Michele Patti
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)*
Chorus: New National Theatre Chorus (Chorusmaster: Kyohei Tomihira)
児童合唱:世田谷ジュニア合唱団(児童合唱指揮:掛江みどり)*
Children Chorus: Setagaya Junior Chorus (Children’s chorusmaster: Midori Kakee)

アンドレア・バッティストーニ (C)上野隆文アンドレア・バッティストーニ (C)上野隆文

ヴィットリアーナ・デ・アミーチス(ソプラノ) (C)Giada Sponzilli
ヴィットリアーナ・デ・アミーチス(ソプラノ) (C)Giada Sponzilli

彌勒忠史(カウンターテナー)
彌勒忠史(カウンターテナー)

ミケーレ・パッティ(バリトン)ミケーレ・パッティ(バリトン)

新国立劇場合唱団 (C)上野隆文新国立劇場合唱団 (C)上野隆文

世田谷ジュニア合唱団世田谷ジュニア合唱団

  • プログラム program

レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア 第2組曲
Respighi: Ancient Airs and Dances Suite No. 2
オルフ/世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』*
Orff: Carmina Burana

  • 関連記事

【聴きどころ】カール・オルフ『カルミナ・ブラーナ』によせて――ミュンヘンを歌う現代の詩人 (文=アンドレア・バッティストーニ)
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20240126-01.php

【動画メッセージ】 首席指揮者アンドレア・バッティストーニからのメッセージ
https://youtu.be/RNsPSxGSOIk?feature=shared

【ぶらあぼONLINE】マエストロ渾身のタクトで表出する傑作のエネルギー(文=飯尾洋一)
https://ebravo.jp/archives/158311

  • チケットについて

◆1回券料⾦(税込・全席指定)
定価 SS¥15,000・S¥10,000・A¥8,500・B¥7,000・C¥5,500
東京フィルフレンズ料金 S¥9,000・A¥7,650・B¥6,300・C¥4,950
※東京フィルフレンズ会員様は定価の10%割引で購⼊いただけます(SS席を除く/受付はお電話のみ)。
東京フィルフレンズへの⼊会⽅法など詳細はこちらをご参照ください。
https://www.tpo.or.jp/tickets/friends.php

 ◆チケット問合せ
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平⽇10時〜18時/⼟日祝休/発売⽇の⼟のみ10時〜16時営業)
東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/

◆3月10日(日)Bunkamuraオーチャードホール公演の前に東京フィル法人賛助会員、パートナー会員、定期会員様限定のリハーサル見学会を開催します。

【東京フィル法人賛助会員、パートナー会員、定期会員様限定イベント】
【東京フィル法人賛助会員、パートナー会員、定期会員様限定イベント】
  • 出演者について

指揮 アンドレア・バッティストーニ 東京フィル首席指揮者
Andrea Battistoni, chief conductor of the Tokyo Philharmonic

アンドレア・バッティストーニ(東京フィル首席指揮者) (C)Takafumi Uenoアンドレア・バッティストーニ(東京フィル首席指揮者) (C)Takafumi Ueno

 1987年ヴェローナ生まれ。国際的に頭角を現している同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。2013年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者、2016年10月東京フィル首席指揮者に就任。

『ナブッコ』、『リゴレット』、『蝶々夫人』(二期会)、グランドオペラ共同制作『アイーダ』のほか、ローマ三部作、『展覧会の絵』『春の祭典』等数多くの管弦楽プログラムで東京フィルを指揮。東京フィルとのコンサート形式オペラ『トゥーランドット』(2015年)、『イリス(あやめ)』(2016年)、『メフィストーフェレ』(2018年)で批評家、聴衆の双方から音楽界を牽引するスターとしての評価を得た。同コンビで日本コロムビア株式会社よりCDのリリースを継続している。

スカラ座、フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、スウェーデン王立歌劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、バイエルン国立歌劇場、マリインスキー劇場、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、イスラエル・フィル等世界の主要歌劇場・オーケストラと共演を重ねている。2017年には初の著書『マエストロ・バッティストーニの ぼくたちのクラシック音楽』(音楽之友社)を刊行。
2021年、東京フィルとの録音『ドヴォルザーク新世界&伊福部作品』欧米盤が欧州の権威ある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」交響曲部門(20-21世紀)を受賞した。
Website   https://www.andreabattistoni.it/
Facebook   https://www.facebook.com/maestrobattistoni

東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra

東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文

1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。

Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」「ハートフルコンサート」「ニューイヤーコンサート」「第九特別演奏会」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHK ニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『クラシックTV』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』『クラシックTV』『いないいないばあっ!』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020〜21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。
1989年にBunkamuraオーチャードホールとプロのオーケストラとして日本で初めてフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

海外公演も積極的に行い、2014年3月には創立100周年記念事業としてアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを開催。2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を、2017年12月には上海における日中国交正常化45周年記念演奏会などを行い国内外の注目を集めた。

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