新国立劇場、ドニゼッティの喜劇オペラ『ドン・パスクワーレ』を2月に上演!


新国立劇場は、ドニゼッティの喜劇オペラ『ドン・パスクワーレ』を2月4日(日)より上演する。

オペラの楽しみいっぱい!名歌手の饗宴『ドン・パスクワーレ』


新国立劇場『ドン・パスクワーレ』より 撮影:寺司正彦

ベルカント・オペラの巨匠ドニゼッティの傑作オペラ。優美な音楽、華やかな声の饗宴にのせ、大金持ちの老ドン・パスクワーレが甥っ子エルネストの恋人ノリーナと医師のマラテスタに一泡ふかされるドタバタ劇が繰り広げられます。ヴィツィオーリ演出の名舞台は、“魔法の箱”のような精巧な舞台美術が舞台ファンの心をくすぐり、美しくこだわり抜いた衣裳も魅力の決定版。イタリア伝統の叡智が凝縮され、登場人物が実に活き活きと動く、小気味よい喜劇をどうぞ!

オペラファンならば見逃せない、ベルカントのスター歌手の至芸に注目!

新国立劇場『ドン・パスクワーレ』より 撮影:寺司正彦

題名役ドン・パスクワーレには世界随一の人気バス歌手ミケーレ・ペルトゥージが待望の新国立劇場デビュー。グラミー賞、アッビアーティ賞、グラモフォン賞など数々の賞に輝く名歌手にして、世界の主要歌劇場で引っ張りだこの圧倒的人気バス歌手が、いよいよオペラパレスへ登場します。ドン・パスクワーレ役は今シーズン、ウィーン国立歌劇場、ハンブルク歌劇場、パレルモ・マッシモ劇場などで歌っている得意役。柄にもなく、そして年甲斐もなく恋に狂ってしまうパスクワーレが、艶やかな美声と磨き抜かれた演技で演じられます。

パスクワーレの甥エルネストには、19 年新国立劇場『ドン・ジョヴァンニ』のドン・オッターヴィオで瞬く間に観客の心を掴んだ美声のテノール、フアン・フランシスコ・ガテルが待望のカムバック。ベルカント・テノールのスターとしてイタリアをはじめとする欧米主要劇場を飛び回るガテルの円熟にも注目です。

エルネストの恋人で“ノリーナ台風”を巻き起こす美貌の未亡人ノリーナには、ヴェローナ野外音楽祭、ザルツブルク音楽祭など国際シーンに躍り出た新鋭ソプラノ、ラヴィニア・ビーニが登場。この喜劇を仕掛ける狂言回しのマラテスタには、圧倒的技量の持ち主で、日本の誇るベルカント歌手、上江隼人が出演。

ベルカント・オペラを特に得意とする指揮者レナート・バルサドンナのドライブで繰り出される、豪華歌手陣の至芸合戦と丁々発止の掛け合いにご期待ください。近年快演続きと大評判の新国立劇場のベルカント・オペラ。万全の布陣の決定版『ドン・パスクワーレ』をどうぞお楽しみに!

オペラの華、ベルカント・オペラの傑作喜劇『ドン・パスクワーレ』を “魔法の箱”のような舞台で


新国立劇場『ドン・パスクワーレ』より 撮影:寺司正彦

ベルカント(※「美しい声」を意味するイタリア語)を代表する作曲家ドニゼッティ晩年のオペラ・ブッファ『ドン・パスクワーレ』が登場。大金持ちの老人ドン・パスクワーレが、甥っ子エルネストと恋人ノリーナ、医師マラテスタに一泡ふかされ、若い二人の恋路が成就するドタバタ劇が、ドニゼッティならではの魅力的で親しみやすい曲に載せて繰り広げられます。ノリーナの夢見るようなカヴァティーナ「あの騎士の眼差しは」、エルネストの痛切なアリア「遥かなる土地を求めて」、怒り狂って復讐を誓うパスクワーレとマラテスタの超絶な早口の二重唱「静かに、今すぐに」など、楽しいナンバーが連続。パスクワーレ家の使用人たちの楽しい合唱シーンも華を添え、ピリッとした切れ味で場を展開させます。

ヴィツィオーリ演出のプロダクションは、94 年にミラノ・スカラ座で初演されて以来、イタリアをはじめ世界各地で上演されている決定版。オーソドックスな中に繊細な心理表現や効果的なシーン展開といった現代的な感性が光る、イタリア伝統の叡智が結集された秀逸な舞台です。古都ローマを望む“魔法の箱”(※ヴィツィオーリ談)のような精巧で暗示に満ちた舞台が次々に展開し、その中で堅物ドン・パスクワーレ、開放的なノリーナ、甘えた若者エルネストに策略しマラテスタらの登場人物が活き活きと動くさまは小気味よいほどです。

優美な音楽、声の美しさや歌手の技巧を楽しめるベルカント・オペラは、何といってもオペラの華。オペラハウスには欠かせないレパートリーとして、新国立劇場を彩ります。

<「ドン・パスクワーレ」あらすじ>


新国立劇場『ドン・パスクワーレ』より 撮影:寺司正彦

大金持ちの老人ドン・パスクワーレは、跡継ぎである甥のエルネストに縁談を断わられたため、自分が結婚して子供を作り財産を譲ると宣言する。エルネストは若い未亡人ノリーナと愛し合っているのだ。

医者でエルネストの友人マラテスタは、若い二人のために一計を案じる。自分の妹と偽り、ノリーナをパスクワーレに紹介。清純な娘を演じるノリーナにパスクワーレはまんまと一目惚れし、結婚契約書に署名するが、その途端ノリーナはわがままで贅沢三昧の悪妻に豹変。パスクワーレは困り果ててしまい……。

公演概要:

新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラ
ガエターノ・ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』
Don Pasquale/Gaetano Donizetti
〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

日程:2024年2月4日(日)~2月10日(土)
会場:新国立劇場 オペラパレス

スタッフ:

【指揮】レナート・バルサドンナ
【演出】ステファノ・ヴィツィオーリ
【美術】スザンナ・ロッシ・ヨスト
【衣裳】ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
【照明】フランコ・マッリ

STAFF:

【指 揮】レナート・バルサドンナ
【演 出】ステファノ・ヴィツィオーリ
【美 術】スザンナ・ロッシ・ヨスト
【衣 裳】ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
【照 明】フランコ・マッリ

CAST:

【ドン・パスクワーレ】ミケーレ・ペルトゥージ
【マラテスタ】上江隼人
【エルネスト】フアン・フランシスコ・ガテル
【ノリーナ】ラヴィニア・ビーニ
ほか

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

【料金】 S:29,700円 A:24,200円 ・ B:17,600円 ・ C:11,000円 ・ D:7,700円・ Z:1,650円

公演情報 WEB サイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/donpasquale/
お電話でのお求め:新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999

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