神奈川フィルハーモニー管弦楽団、2024-2025新シーズンの演奏会ラインナップを発表!

photo 藤本史昭photo 藤本史昭

2023年1月~3月シーズンで放送された日本テレビ系列のドラマ「リバーサルオーケストラ」に出演し話題となった神奈川フィルハーモニー管弦楽団(以下 神奈川フィル)。多くの視聴者に勇気と感動を与え、オーケストラにこれまで触れてこなかった層にまでファンを増やしたことは、記憶に新しい。そんな神奈川県・横浜市を本拠地とし、50年以上の活動実績を誇る神奈川フィルが、来年4月からの新シーズンに向けコンサートプログラムのラインナップを発表しました。2021年より日本を代表する指揮者 沼尻竜典を音楽監督に迎え、ますます磨きがかかったオーケストラが選んだ4月シーズンオープニングの定期演奏会は、2024年に生誕200年を迎えるオーストリアの作曲家アントン・ブルックナー(1824-1896)の交響曲第5番で幕を開ける。

ブルックナーといえば、リンツにある世界最大規模の大聖堂「リンツ大聖堂」のオルガニストとして活躍し、若い頃から多くの教会音楽にふれてきたオーストリアを代表する作曲家。そんなブルックナー第5番目の交響曲は、憧れていたベートーヴェンの第九交響曲に通じる手法を取り入れており、ブルックナー最高傑作とする評論家も多い。そして記念すべき第400回目の定期演奏会。イタリアのオペラ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの大作レクイエム。合唱と4人のソリスト、大編成の管弦楽のもと荘厳で豊かな響きが会場を覆いつくす。

7月には2024年末に引退宣言をしている奇才の指揮者井上道義が再び神奈川フィルの定期に登場。日本を代表する作曲家 伊福部昭の日本狂詩曲と話題のピアニスト和田華音のソロによるリトミカオスティナータを中心とした「伊福部プログラム」に挑む。そして2025年1月にはヴァイオリンの名手コリヤ・ブラッハーと初共演、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏しながら指揮をするいわゆる“弾き振り”をし、後半は“リバーサルオーケストラ”でも話題をさらったチャイコフスキーの交響曲第5番を披露する。

国内外から著名な指揮者、ソリストを招きより一層の充実を図る神奈川フィルの定期演奏会。弦楽合奏集団「石田組」の組長として日本全国をまわるツアー完売が続き、神奈川フィル首席ソロ・コンサートマスターとして君臨する石田泰尚を筆頭に、昨シーズンから新たにコンサートマスターに就任した大江馨、そしてその他国内外で活躍する強力な奏者と共に、36,000人以上のフォロワーを持つX(旧Twitter)やその他各種SNS、そしてYouTubeの動画配信も積極的に活用し、新たなファンを獲得しつつあるオーケストラが、次シーズンからは定期会員の特典としてこれまで行ってきた「ゲネプロ(リハーサル)公開」に加え、定期演奏会終了後の楽団員との交流会、ファン感謝イベントを実施予定。定期会員とは年間16公演のシリーズの中から、一部(3公演以上)またはそのすべてを購入し、オーケストラを応援する制度だ。そんな交流を通じて神奈川フィルの素晴らしさ、オーケストラの凄さに触れてみるのはいかがだろう。新規定期会員の入会受付は2023年12月3日(日)から神奈川フィルのウェブサイトで販売開始。

定期会員のご案内
https://www.kanaphil.or.jp/subscription/
ラインナップ一覧
https://www.kanaphil.or.jp/news/783/

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

1970年に神奈川県を本拠地とする唯一のプロ・オーケストラとして発足。地域に密着した音楽文化の創造をミッションとして、神奈川県全域をはじめ、全国各地で幅広い活動を続けている。1978年に一般財団法人、2014年には公益財団法人として認定されている。
横浜を中心とする定期演奏会や特別演奏会、県内各地を回る巡回公演などの主催公演を開催。音楽教育にも積極的で、小中学校での音楽鑑賞教室を全国各地で開催し、広い世代に音楽の魅力を伝え、また医療機関や特別支援学校への出張演奏も行っている。1983年安藤為次教育記念財団記念賞、1989年神奈川文化賞、2007年NHK地域放送文化賞、横浜文化賞、2022年地域文化功労者表彰をそれぞれ受賞。
2020年には創団50周年を迎え、現在、指揮者陣には、音楽監督に沼尻竜典、名誉指揮者に現田茂夫、特別客演指揮者に小泉和裕を擁し実力、人気ともに、益々注目されているオーケストラである。

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