東京フィル、6月定期は名匠 尾高忠明&亀井聖矢とラフマニノフの若き日の名曲!

東京フィルハーモニー交響楽団は2023年6⽉の定期演奏会を桂冠指揮者尾高忠明と俊英ピアニスト亀井聖矢とともに都内3つの会場で開催する。

東京フィルハーモニー交響楽団 2023年6月定期演奏会東京フィルハーモニー交響楽団 2023年6月定期演奏会

 6月定期演奏会は東京フィル桂冠指揮者尾高忠明が登場。2021年に急逝した、実兄で作曲家の尾高惇忠氏と、今年アニヴァーサリーを迎えたラフマニノフ、それぞれの若き日の作品を取り上げます。

冒頭で演奏される尾高惇忠「イマージュ」は、作曲家・尾高惇忠のオーケストラ処女作で、その初演を作曲者の実弟・尾高忠明の指揮で東京フィルが担い1982年に「尾高賞」を受賞した、思い出深い作品。当時の思い出をマエストロが語っています。

 【特別記事】桂冠指揮者 尾高忠明が語る尾高惇忠『イマージュ』とラフマニノフ

6月定期演奏会の聴きどころ「桂冠指揮者 尾高忠明が語る尾高惇忠『イマージュ』とラフマニノフ」
東京フィルハーモニー交響楽団のインフォメーション。

2曲目とメイン・プログラムは、今年生誕150年&没後80年のアニヴァーサリ―を迎えた作曲家・指揮者・ピアニストのセルゲイ・ラフマニノフの作品。「交響曲第1番」は、ラフマニノフが初めて世に問うた交響曲ですが、初演時に大変な酷評を受け、その後ラフマニノフをスランプに陥らせたという曰く付きの作品でもあります。

マエストロ尾高忠明は語ります。

「オーケストラの作品の処女作というのはその本人が非常に出ます。それが、短い時間に凝縮されている」。

「ラフマニノフと兄貴(尾高惇忠)がいかに苦労して最初の曲/最初の交響曲を書いたか。ここで改めて一緒に演奏することによって、その2曲の新しさ、いわゆるニューウェーブを感じていただきたいと思います」

2曲目のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」の独奏ピアノを担うのは2022年ロン・ティボー国際コンクールピアノ部門で第1位・評論家賞・聴衆賞に輝いた亀井聖矢

「アニヴァーサリーの記念すべき年に、最も大好きな作曲家の一人であるラフマニノフの傑作を演奏できるということで、私のラフマニノフ愛をすべてぶつけて演奏したい」「ラフマニノフの持つエモーショナルなメロディや重厚なハーモニーをぜひ会場で、生で、一緒にお楽しみいただけたら嬉しいです」と語ります。

作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)

  • 公演詳細

6月23日(金)19:00 東京オペラシティコンサートホール
6月25日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール
6月27日(火)19:00 サントリーホール

指揮:尾高忠明(桂冠指揮者)

ピアノ:亀井聖矢*(2022年ロン=ティボー国際音楽コンクール優勝)
コンサートマスター:近藤薫

尾高惇忠/オーケストラのための『イマージュ』
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番*
ラフマニノフ/交響曲第1番
(ラフマニノフ生誕150年)

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[動画メッセージ]桂冠指揮者・尾高忠明が語るラフマニノフ

[動画メッセージ]亀井聖矢 (ピアニスト):東京フィル2023シーズン6月定期演奏会に向けて

当団の実施する新型コロナウイルス感染症予防対策について
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20230404-02.php

  • チケットについて

◆1回券料⾦(定価・税込・全席指定) 
SS¥15,000・S¥10,000・A¥8,500・B¥7,000・C¥5,500
※東京フィルフレンズ会員様は10%割引で購⼊いただけます(SS席を除く/受付はお電話のみ)。

◆チケット問合せ
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平⽇10時〜18時/発売⽇の⼟のみ10時〜16時/⼟日祝休)
東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/
東京フィルフレンズへの⼊会⽅法など詳細はこちらをご参照ください。
https://www.tpo.or.jp/tickets/friends.php

主催:公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))| 独立行政法人日本芸術文化振興会(6/27公演)
協力:Bunkamura(6/25公演)

  • 出演者について

尾高忠明 東京フィル 桂冠指揮者    Tadaaki OTAKA, Conductor Laureate of TPO

東京フィル桂冠指揮者 尾高忠明東京フィル桂冠指揮者 尾高忠明

1947年生まれ。国内主要オーケストラへの定期的な客演に加え、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団、ベルリン放送響など世界各地のオーケストラに客演。1991年度サントリー音楽賞受賞。1997年には英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。その他1999年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されたほか、1993年ウェールズ音楽演劇大学より名誉会員の称号、ウェールズ大学より名誉博士号、2012年有馬賞(NHK交響楽団)、2014年北海道文化賞、2018年度関西音楽クリティック・クラブ賞本賞、大阪文化祭賞、日本放送協会放送文化賞、2019年第49回JXTG音楽賞洋楽部門本賞等を受賞。2021年秋旭日小綬章を受章。

現在NHK交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団桂冠指揮者、札幌交響楽団名誉音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、読売日本交響楽団名誉客演指揮者、紀尾井ホール室内管弦楽団桂冠名誉指揮者。「東京国際音楽コンクール<指揮>」審査員長。また複数の大学で後進の指導を積極的に行っている。

亀井聖矢 ピアノ   Masaya KAMEI, piano

ピアニスト 亀井聖矢
ピアニスト 亀井聖矢

2022年、ロン=ティボー国際音楽コンクールにて第1位を受賞。併せて「聴衆賞」「評論家賞」の2つの特別賞を受賞。2001年生まれ。4歳よりピアノを始める。2019年、第88回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、及び聴衆賞受賞。第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、及び聴衆賞受賞。2022年、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位受賞。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナリスト。これまでに、N響、読響、東響、東京フィル、日本フィル、新日本フィル、東京シティフィル、関西フィル、京響など、国内の主要オーケストラと共演。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK「クラシック倶楽部」などメディア出演も多数。これまでに、青木真由子、杉浦日出夫、上野久子、岡本美智子、長谷正一の各氏に師事。愛知県立明和高等学校音楽科を経て、飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学し、2023年3月に同大学を首席で卒業。2023年には、文化庁長官表彰(国際芸術部門)、出光音楽賞、岐阜県芸術文化奨励賞、愛知県芸術文化選奨文化新人賞を受賞。2021~2022年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。第51回公益財団法人江副記念リクルート財団奨学生。

東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra

東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文

 1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。

Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ   コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」「ハートフルコンサート」「ニューイヤーコンサート」「第九特別演奏会」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHK ニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』『いないいないばあっ!』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020〜21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル  必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。

1989年にBunkamuraオーチャードホールとプロのオーケストラとして日本で初めてフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。海外公演も積極的に行い、2014年3月には創立100周年記念事業としてアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを開催。2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を、2017年12月には上海における日中国交正常化45周年記念演奏会などを行い国内外の注を集めた。

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