【公演Repo】広上淳一、フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)として日本フィルハーモニー交響楽団を初指揮!

スポンサーリンク

3月4日、日本フィルハーモニー交響楽団第738回東京定期演奏会<春季>をサントリーホールで聴いた。プログラム前半は、「ラヴェル:スペイン狂詩曲」と「ラヴェル:ラ・ヴァルス」のラヴェル・プログラム。後半は、「ラフマニノフ:交響曲第3番」という仏露プログラム。

本定期演奏会は、日本フィルのフレンド・オブ・JPO(芸術顧問)に2021年9月に任命された広上淳一が就任後、初めて指揮する記念すべき演奏会となった。コンサートマスターは扇谷泰朋。

ラヴェル「スペイン狂詩曲」は、4曲からなり第1曲「夜への前奏曲」・第2曲「マラゲーニャ」・第3曲「ハバネラ」・第4曲「祭り」という構成の曲だが、広上の熟練した指揮により色彩豊かな響きを堪能した。

ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は圧巻の指揮と演奏でこの日一番の出来ばえだった。タイトルの「ラ・ヴァルス」は、フランス語でワルツのことであり、19世紀末のウィンナ・ワルツへの礼賛として着想された。

モーリス・ラヴェルはウィンナ・ワルツを愛好し、同曲はヨハン・シュトラウス2世へのオマージュとして交響詩風のウィンナワルツを書くという構想から生まれた管弦楽のための舞踏詩だが、壇上でワルツを踊っているような広上の全身を使った愉しい指揮ぶりが、オーケストラ全体に伝播し、ワルツに必要十分なドライブ感と強弱がハッキリとした愉悦な名演へと転じた。

わずか10数分ほどの曲ではあるが、展開が進むに連れて徐々にワルツらしいリズムが崩れ始め、テンポが乱れ、転調を繰り返すあたりは「音の魔術師」と異名をとるラヴェルの本領発揮か。同時に、広上の鋭い感性による円熟味と匠の技を感じた。この曲を聴くだけでも十分この演奏会に行く価値がある。当公演は有料ライブ配信され、アーカイブ視聴可能なので視聴をオススメしたい。

後半は、ラフマニノフの交響曲第3番。比較的よく演奏されるラフマニノフの交響曲第2番とは違った魅力を持つ曲。名曲「交響曲第2番」が作曲されてから、30年ほどを経過してから作曲された晩年のラフマニノフの交響曲。広上&日本フィルは、主にピアニストとしてアメリカで活動していたラフマニノフの母国ロシアへの郷愁・懐古の念を感じさせてくれるような雄大・壮麗な演奏を披露。終演後、観客から喝采を浴びていた。

Ⓒ山口敦

■日本フィルハーモニー交響楽団
第738回東京定期演奏会<春季>
日時:2022年03月04日
会場:サントリーホール

指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]

プログラム:

ラヴェル:スペイン狂詩曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44

【ライブ配信あり】第738回東京定期演奏会<春季>
我が国を代表するマエストロ広上淳一が登場!絢爛豪華なラヴェルと得意のラフマニノフによる壮大な音絵巻 日本フィル3月の東京定期演奏会は、国の水際対策の関係で入国が叶わなくなってしまったスペインの巨匠フアンホ・メナに代わり、日本フィルの「フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)」を務める広上淳一と共にお贈りすることになりました。...

■当公演は有料のライブ配信を実施
視聴、購入は以下のサイトから!
https://members.tvuch.com/v/classic/144/

視聴券 1000円 3か月間視聴可
ライブ配信 3/4 19:00~
販売期間 6カ月間購入可

■マエストロ広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]次回公演

日本フィルハーモニー交響楽団
第742回東京定期演奏会<春季>

開演時間:
2022年07月08日(金曜日)19時00分
2022年07月09日(土曜日)14時00分
会場:サントリーホール

出演者:
指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]
ヴァイオリン:米元響子

プログラム:

ブルッフ:スコットランド幻想曲 op.46
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB107

第742回東京定期演奏会<春季>
広上とのブルックナー・プロジェクト第2弾。美しく荘厳なサウンドが全編を彩る第7番 2021年7月の定期で「東京デビュー」となった広上淳一のブルックナー。第1弾で披露された第6番は従来のブルックナー像に囚われない新鮮な音楽が多くの反響を呼びました。そして今回とりあげるのは全編にわたって美しいメロディとブルックナーならでは...
CULTURE
スポンサーリンク
スポンサーリンク
Liveen Times

コメント