新⽇本フィル 2023/2024シーズン定期演奏会 年間プログラム 佐渡裕 記者発表会 開催


新⽇本フィルハーモニー交響楽団は、11⽉21⽇、本拠地の墨⽥区にて、2023/2024シーズン(2023年4⽉〜2024年3⽉)の定期演奏会 年間プログラムについての記者発表会を開催しました。

現在ミュージック・アドヴァイザーを務め、2023年4⽉から第5代⾳楽監督に就任する佐渡裕と、楽団理事⻑の宮内義彦が登壇しました。

2023/2024シーズンの定期演奏会のテーマは「Wien Line(ウィーン・ライン)」。ハイドン以降マーラー、R.シュトラウスの時代までウィーンで活躍した作曲家をレパートリーの中⼼に据え、「選び抜かれたクラシックの王道を⾏くプログラム」が特徴。

記者発表会では、佐渡より新シーズンのテーマの意図と⽬的や、各プログラムについての説明がされたほか、佐渡と宮内理事⻑による対談も⾏われ、「今後の新⽇本フィルの課題や展望」などについて語りました。

創⽴50周年イヤーを経て、新たな変⾰を⽬指す新⽇本フィルの今後にどうぞご期待ください。記者発表会の模様は、新⽇本フィルの公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。

■2023/2024シーズン定期演奏会 年間プログラム 佐渡裕 記者発表会 開催

11⽉21⽇、本拠地の墨⽥区にて、2023/2024シーズン定期演奏会プログラムの記者発表会が開催され、佐渡裕と楽団理事⻑の宮内義彦が登壇。冒頭で佐渡は、 「⼦どもの頃から、⼩澤征爾先⽣や⼭本直純さんがいらした憧れのオーケストラであり、若く経験の浅かった僕にたくさんのことを教えてくれたオーケストラに、5代⽬の⾳楽監督として戻ってこられることを⼤変光栄に思います。オーケストラが50年の歴史から次の新しい年を迎えるところに就任し責任は⾮常に⼤きい。新⽇本フィルのこれまでを継承しつつ、新しい時代を作っていきたい」と意気込みを語りました。

新シーズンの定期演奏会は、チャレンジングで芸術性豊かなプログラムを取り上げる《「トリフォニーホール・シリーズ」&「サントリーホール・シリーズ」》(14公演)と、名曲を中⼼に話題の指揮者、旬のソリストを迎えて贈る《すみだクラシックへの扉》(16公演)の2本⽴て。

今後数年のテーマを「Wien Line(ウィーン・ライン)」と定め、初年度はハイドンからR.シュトラウスまで、欧州ではウィーンを拠点とする佐渡ならではのドイツ=オーストリア⾳楽がプログラムの中⼼に並ぶ。佐渡は、「ウィーンで学び、得たことを新⽇本フィルに」、そして「⼤⼈数で奏でるオーケストラの魅⼒を存分に⾒せていきたい。すみだトリフォニーホール、サントリーホールというという素晴らしい⾳響を⼗分に⽣かして、豊かな⾳─決して⼤きいという意味ではなく─を創っていくことが重要」、加えて「ハイドンはオーケストラと信頼関係を築く上で重要なレパートリーである」と述べ、その意図を改めて説明した。

続いて⾏われた宮内理事⻑と佐渡の対談では、佐渡が芸術監督を務める兵庫県⽴芸術⽂化センターでの取り組みに⾔及しつつ、ホールと街とオーケストラが肩を組み、地域に根ざしたオーケストラとして活動していくことの必要性についても意⾒が交わされた。

2022年4⽉に「すみだ⾳楽⼤使」に就任し、墨⽥区の名所やものづくりの現場などを訪ねる「すみだ佐渡さんぽ」(新⽇本フィル公式YouTubeチャンネルで配信中)をはじめ、区内の中学・⾼校の吹奏楽部、管弦楽部を指導するなど、さっそく地域と⼀体になった活動を開始している佐渡。記者発表会では、訪問した両国⾼等学校・附属中学校の⽣徒たちが感謝のメッセージを綴ったノートがプレゼントされるサプライズも。

佐渡は「⽂化は地域に根付いてこそ⽂化であり、オーケストラ事業が地域に根ざしてこそオーケストラである。それが東京や⽇本を代表するオーケストラに繋がる。“墨⽥で愛され⽇本を代表するオーケストラでありたい”と⼼の底から思っています」と熱く抱負を語り、記者発表会を締めくくりました。

■12月3日(土)連続券一般発売! 新日本フィルハーモニー交響楽団 〈2023/2024シーズン〉定期演奏会
https://www.njp.or.jp/news/202324renzoku

▽【対談】宮内義彦・佐渡裕~今後の新日本フィルの課題や展望について~

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