「ベルリン・フィルとフランク・ペーター・ツィンマーマン」 長年の友情と芸術的な関係が生んだ絶品ヴァイオリン協奏曲集がリリース


ベルリン・フィルと緊密な関係を持つ「芸術的パートナー」は、指揮者に限りません。多くのソリストがオーケストラの「フレンド」として共演を続けていますが、そのひとりがヴァイオリニストのフランク・ペーター・ツィンマーマンです。このたびベルリン・フィル・レコーディングスでは、彼とベルリン・フィルのコラボレーションに焦点を当てたディスクをリリースいたしました。


(C)Monika Rittershaus

ツィンマーマンがベルリン・フィルと初めて共演したのは、1985年のヴァルトビューネにさかのぼります。以来、彼とベルリン・フィルは密接な関係にあり、互いに刺激を与え合ってきました。彼の演奏は、多くの団員、とりわけヴァイオリンセクションのメンバーに強く支持されていると言われます。当盤でも、その厚い信頼関係が高いエネルギーとなって表れています。

2枚組の CD に収録されているのは、ベートーヴェン、ベルク、バルトークの4曲のコンチェルト。まず、ツィンマーマンが「ヴァイオリン協奏曲のエベレスト」と呼ぶベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ですが、彼はこの曲を、2019年にベルリン・フィルで30年ぶりに演奏し、完璧無比な演奏を聴かせました(※収録はすべて実際の演奏会で行われています)。共演のダニエル・ハーディングは、ソリストとオケの緊密な連携をとり、作品に寄り添った指揮ぶりをみせています。

2曲目は、1936年に初演されたベルクのヴァイオリン協奏曲。作曲家は、夭逝したマノン・グロピウス(アルマ・マーラーの娘)へのレクイエムとして「ある天使の思い出に」という副題の付いたヴァイオリン協奏曲を作曲しました。ツィンマーマンの解釈は、十二音技法の作品に潜む深いロマンティシズムを明らかにしたもので、彼自身、首席指揮者のキリル・ペトレンコとの共演・収録を「忘れがたい素晴らしい瞬間」と呼んでいます。

アルバムを締めくくるのは、バルトークの2つのヴァイオリン協奏曲です。ツィンマーマンは、ヴァイオリン界随一のテクニックを持っていますが、演奏至難なこれらの作品では、その力が最大限に発揮されます。意外なことに、彼が両曲をレパートリーに取り入れたのは、比較的遅かったといいます。今回の共演指揮者は、20年以上の親交があるアラン・ギルバート。歓喜に満ちた第1番は、バルトークが当時恋していたヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに捧げられており、第2番は民族性を湛えたドラマチックさと独創的な形式が魅了します。ツィンマーマンは、後者を「もっとも偉大なヴァイオリン協奏曲の3曲中の一つに数えられる」と称賛しています。

高品質なハードカバー装丁の当エディションには、多数の写真を掲載した充実したブックレットに加えて、2枚の CD と Blu-ray に収録されたハイレゾ音源をダウンロードできるコード、さらにデジタル・コンサートホールの7日間無料視聴チケットが含まれています。美しいカバー・アートは、ドイツの現代アーティスト、ヨリンデ・フォークトによるものです。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・ペーター・ツィンマーマン ヴァイオリン

ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲二長調
カデンツァ:フリッツ・クライスラー
ダニエル・ハーディング 指揮

ベルク
ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》
キリル・ペトレンコ 指揮

バルトーク
ヴァイオリン協奏曲第1番
ヴァイオリン協奏曲第2番
アラン・ギルバート 指揮

レーベル:ベルリン・フィル・レコーディングス

【商品仕様】
レーベル:ベルリン・フィル・レコーディングス
品番:キングインターナショナル KKC-9695/7 (輸入盤・国内仕様)
価格:9,000円(税込) 形態:2 CD + 1 Blu-ray 付属品:日本語帯・解説付
ハイレゾ・ダウンロード・バウチャーコード付き
デジタル・コンサートホール7日チケット付き

【情報満載!キングインターナショナル特集ページ】 https://www.kinginternational.co.jp/bphr_fpz/

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