ロイヤル・バレエ シネマ『赤い薔薇ソースの伝説』3/24より上映!


世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」で上演されたバレエとオペラの舞台を、特別映像を交えてスクリーンで体験できる「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」。

この度、『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23』より、7作目となる『赤い薔薇ソースの伝説』が3月24日(金)~3月30日(木)まで一週間限定にて全国公開される。

©Camilla Greenwell

『赤い薔薇ソースの伝説』の魅力、見どころを、舞踊評論家・森菜穂美氏が徹底解説!

さらに…

指揮&音楽コンサルタントを務めたアロンドラ・デ・ラ・パーラの従兄、
東京バレエ団ブラウリオ・アルバレス氏からコメント到着!

ラウラ・エスキヴェルのベストセラー小説を原作に、92年に映画化されてゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされ、東京国際映画祭では主演女優賞を受賞、日本でも大ヒットしたメキシコ映画『赤い薔薇ソースの伝説』。禁じられた愛が生み出す官能と料理が結びつき、驚愕の出来事が次々と起きる”マジック・リアリズム“の描写が話題を呼んだ色彩豊かな傑作。

それを、世界中のバレエ団で上演された『不思議の国のアリス』を創作した振付家クリストファー・ウィールドン(『パリのアメリカ人』『MJ:ザ・ミュージカル』でトニー賞受賞)、作曲家ジョビー・タルボット、そして美術のボブ・クロウリーのクリエイティブ・チームが、『冬物語』に続いて結集し、英国ロイヤル・バレエの舞台作品として新たに生み出しました。初演は大評判を呼び、今年4月にはアメリカン・バレエ・シアターでも上演される予定。

森氏は本作を、「メキシコの民族楽器を駆使した民族音楽を思わせる魅惑的なスコア、乾いた光と色彩が豊かで文様などメキシコ文化を取り入れたクリエイティブな舞台美術、ミュージカルのように華やかでダイナミックなダンスシーン、極めつけはティタとペドロによる官能的でパッション溢れるデュエットと、物語バレエ作品の魅力がぎゅっと詰まっている。彼らの30年にわたる愛の軌跡が、ドラマチックに、そして文字通り燃え上がるような情熱をこめて料理されている。観た者まで思わず情熱的な気持ちに火がついてしまう、わくわくさせて魅惑的な逸品。」と高く評価。

さらに、見どころの一つとしてあげられるのが、ロイヤル・バレエのダンサーたちの熱演。森氏は、「ロイヤル・バレエのダンサーは踊りだけでなくて演技者としてもトップレベル。」と太鼓判を押しています。家族のしきたりと毒母によって悲惨な運命を与えられた、料理上手のヒロインには、映画『キャッツ』で白猫ヴィクトリアを好演し、映画版『ロミオとジュリエット』でもジュリエットを初々しく演じた愛らしいフランチェスカ・ヘイワード。彼女について、「過酷な運命と戦い、30年にもわたる愛を貫く一途さと強さをピュアに情熱的に演じている。」と評し、ペドロ役のマルセリーノ・サンベとの共演について、「幼馴染として子どもの頃に出会い、愛し合っていたのに残酷な宿命で引き裂かれ、様々な出来事を経ててもなお、熱く愛し合い続けてついに結ばれるまでの強い想いを、二人ともダンスを通じて繊細に表現して物語に観客を引きこむ。」と解説。総勢6人のプリンシパルが主要な役を演じる贅沢なキャスティングにも注目だ。

▼森 菜穂美(舞踊評論家)『赤い薔薇ソースの伝説』解説全文はコチラ

また、音楽はメキシコ生まれでメキシコ観光大使を務め、ドミンゴに絶賛されるなど今大注目を集めている女性指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラが監修し指揮。この度、彼女の従兄で、東京バレエ団ブラウリオ・アルバレス氏からコメントが到着しました。

▼東京バレエ団ブラウリオ・アルバレスのコメント

このバレエのために特別に作曲された音楽は本当に素晴らしい。
オーケストラはメキシコの伝統曲やポピュラー・ソングによく使われる楽器とリズムで巧みに強化され、情熱的で見事なアロンドラ・デ・ラ・パーラの指揮が、バレエ全体を通して魔法のような神秘的な雰囲気を作り出しています。

<ロイヤル・バレエ『赤い薔薇ソースの伝説』作品情報>

【STORY】

「母親が死ぬまで面倒をみなければならない」という家族のしきたりにより末娘のティタは結婚を禁じられていた。

ティタとペドロは愛し合っていたが、ティタの厳格なママ・エレナはふたりの結婚を許さずにティタの姉ロザウラとの結婚をペドロに勧める。少しでもティタのそばにいたいペドロは結婚を受け入れ、ティタは絶望しながらもふたりのためにウエディングケーキを焼いた。ティタの涙がこぼれ落ちたケーキを食べた者たちは、かつて彼らが失った愛と哀しみに襲われ激しい消化不良をおこし、ティタが幼いころから慕っていた料理人のナチャは死んでしまう。それから一年後、ティタの料理の腕はあがり、ある日の晩にペドロから贈られた薔薇の花びらで作ったソースは、ママ・エレナと姉ロザウラには嫌悪感を、もうひとりの姉ゲルトゥルーディスとペドロにはそれぞれに官能的な歓びを与えてしまい…。

ラウラ・エスキヴァルの小説に基づく

【振付】:クリストファー・ウィールドン
【台本】:クリストファー・ウィールドン、ジョビー・タルボット
【音楽】:ジョビ―・タルボット
【編曲】:ベン・フォスケット
【舞台美術】:ボブ・クロウリー
【照明デザイン】:ナターシャ・カッツ
【映像デザイン】:ルーク・ホールズ
【衣装デザイン】:リネット・マウロ
【指揮、音楽コンサルタント】:アロンドラ・デ・ラ・パラ

【出演】

ティタ:フランチェスカ・ヘイワード
ママ・エレナ:ラウラ・モレ―ラ
ロザウラ:マヤラ・マグリ
ゲルトゥルーディス:ミーガン・グレース・ヒンキス
ペドロ:マルセリーノ・サンベ
ジョン・ブラウン医師:マシュー・ボール
ナチャ:クリスティーナ・アレスティス
ホアン・アレハンドレス:セザール・コラレス
ドン・パスクアル:ギャリー・エイヴィス
チェンチャ:イザベラ・ガスパリーニ

(2022年6月9日上演作品/上映時間:2時間45分)

<ロイヤル・バレエ『赤い薔薇ソースの伝説』作品情報>

【STORY】

「母親が死ぬまで面倒をみなければならない」という家族のしきたりにより末娘のティタは結婚を禁じられていた。
ティタとペドロは愛し合っていたが、ティタの厳格なママ・エレナはふたりの結婚を許さずにティタの姉ロザウラとの結婚をペドロに勧める。少しでもティタのそばにいたいペドロは結婚を受け入れ、ティタは絶望しながらもふたりのためにウエディングケーキを焼いた。ティタの涙がこぼれ落ちたケーキを食べた者たちは、かつて彼らが失った愛と哀しみに襲われ激しい消化不良をおこし、ティタが幼いころから慕っていた料理人のナチャは死んでしまう。それから一年後、ティタの料理の腕はあがり、ある日の晩にペドロから贈られた薔薇の花びらで作ったソースは、ママ・エレナと姉ロザウラには嫌悪感を、もうひとりの姉ゲルトゥルーディスとペドロにはそれぞれに官能的な歓びを与えてしまい…。

3月24日(金)より TOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開!

■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和

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