東京フィルハーモニー交響楽団では2月22日・25日・27日に名誉音楽監督チョン・ミョンフンを迎え定期演奏会を開催いたします。
演目は、ベートーヴェン「交響曲第6番『田園』」とストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』。マエストロチョン・ミョンフンと東京フィルが繰り返し取り組んできたベートーヴェンの交響曲と、2004年4月に取り上げて以来20年ぶりの共演となる『春の祭典』。20年以上の長い時間かけて信頼関係を育ててきた盤石のコンビがお届けする、「自然」を描いたプログラムです。
「ベートーヴェンの『田園』とストラヴィンスキーの『春の祭典』—成立時期も楽種も異なる両作品だが、共通点がある。作曲家が生きた時代の「自然観」が見事に結晶化されている点だ。
およそ100年の時を隔てた二人の自然観は対照的だ。ベートーヴェンが青年期を過ごした18世紀は、近代科学と啓蒙主義の時代であった。(中略)一方、ストラヴィンスキーの時代には、おおよそ逆の運動が起こっていた。無意識のような人間の内なる「自然」が認識されるようになり、その制御不可能性が認識されるようになったのだ。外の怪異は追い払われたが、内なる怪異を否定できなくなった。このような背景が、本プログラムの音楽的/音楽史的魅力を際立たせている」(解説=小島広之)
- 公演情報
◆公演日時・会場 date & venue
2月22日(木)19:00 サントリーホール
February 22, 2024, Thu 19:00 at Suntory Hall (Main Hall)
2月25日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール
February 25, 2024, Sun 15:00 at Bunkamura Orchard Hall
2月27日(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
February 27, 2024, Tue 19:00 at Tokyo Opera City (Concert Hall)
◆出演 cast
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
Conductor: Myung-Whun Chung (Honorary Music Director)
◆プログラム program
ベートーヴェン/交響曲第6番『田園』
Beethoven: Symphony No. 6 “Pastoral”
ストラヴィンスキー/バレエ音楽『春の祭典』
Stravinsky: Ballet “The Rite of Spring”
【特設ページ】
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20240222.php
【聴きどころ】マエストロ チョン・ミョンフンと東京フィルが生み出す唯一無二の集中力と一体感:『田園』と『春の祭典』 (文=柴田克彦)
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20231226-01.php
【ぶらあぼONLINE】絆深めるコンビで聴く20年ぶりの「春の祭典」
https://ebravo.jp/archives/156888
- チケットについて
◆1回券料⾦(税込・全席指定)
定価 SS¥15,000・S¥10,000・A¥8,500・B¥7,000・C¥5,500
東京フィルフレンズ料金 S¥9,000・A¥7,650・B¥6,300・C¥4,950
※東京フィルフレンズ会員様は10%割引で購⼊いただけます(SS席を除く/受付はお電話のみ)。
東京フィルフレンズへの⼊会⽅法など詳細はこちらをご参照ください。
https://www.tpo.or.jp/tickets/friends.php
◆チケット問合せ
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平⽇10時〜18時/⼟日祝休/発売⽇の⼟のみ10時〜16時営業)
東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/
- 出演者について
指揮 チョン・ミョンフン 東京フィル名誉音楽監督 Myung-Whun Chung, honorary music director
韓国ソウル生まれ。マンネス音楽学校、ジュリアード音楽院でピアノと指揮法を学ぶ。1974年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門第2位。その後ロスアンジェルス・フィルにてジュリーニのアシスタントとなり、後に副指揮者。ザールブリュッケン放響音楽監督および首席指揮者(1984~1989)、パリ・オペラ座バスティーユ音楽監督(1989~1994)、ローマ・サンタチェチーリア管首席指揮者(1997~2005)、フランス国立放送フィル音楽監督(2000~2015。現在は名誉音楽監督)、ソウル・フィル音楽監督(2006~2015)、シュターツカペレ・ドレスデンの首席客演指揮者(2012~)など歴任。1997年に本人が創設したアジア・フィルの音楽監督も務める。2022年6月、イタリア共和国功績勲章であるグランドオフィサーの称号を受勲。2023年3月、イタリア・ミラノのスカラ・フィルハーモニー管弦楽団として初めての名誉指揮者に就任した。
2001年東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2010年より桂冠名誉指揮者、2016年9月に名誉音楽監督に就任。ピアニストとして室内楽公演に出演するほか、アジアの若い演奏家への支援、ユニセフ親善大使、アジアの平和を願う活動など多岐にわたり活躍している。
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。
Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」「ハートフルコンサート」「ニューイヤーコンサート」「第九特別演奏会」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHK ニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『クラシックTV』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』『クラシックTV』『いないいないばあっ!』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020〜21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。1989年にBunkamuraオーチャードホールとプロのオーケストラとして日本で初めてフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
海外公演も積極的に行い、2014年3月には創立100周年記念事業としてアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを開催。2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を、2017年12月には上海における日中国交正常化45周年記念演奏会などを行い国内外の注目を集めた。2022年10月定期チョン・ミョンフン指揮・演出によるオペラ演奏会形式、歌劇『ファルスタッフ』で「第20回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞」を受賞。
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