【公演レポ】アンドレア・バッティストーニ、サマーミューザに初登場!≪ローマの松≫でホールが揺れ動くような音楽体験!

8月6日 フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021に東京フィルハーモニー交響楽団 首席指揮者のアンドレア・バッティストーニが初登場!

イタリア人指揮者によるオール・イタリアン・プログラムということで来日前から話題となっていたプログラムをミューザ川崎シンフォニーホールで聴いた。
コンサートマスターは近藤 薫。

冒頭、ヴェルディ作曲の歌劇「シチリア島の夕べの祈り」から序曲は、情熱的な指揮で知られるバッティストーニのリードにより、開放的で切れ味のよい音楽が構築された。

後半、映画「ゴッドファーザー」「太陽がいっぱい」の作曲家で知られるニーノ・ロータによるハープ協奏曲。吉野直子のハーブが冴えわたり優雅で心が洗われるような時間を共有した。

最後に演奏されたレスピーギの交響詩「ローマの松」は、素晴らしい名演!
細部にまで神経が行き届いた音楽は、イタリア人指揮者ならではのもので、東京フィル木管奏者の個人芸も際立っていた。

第4部 「アッピア街道の松」におけるバンダはオルガンの左右に配置。
「アッピア街道の松」は、トランペットが響き、新しく昇る太陽の響きの中で、執政官の軍隊がサクラ街道を前進し、カピトレ丘へ勝ち誇って登ってゆく場面だが、バッティストーニの思いっきりのよい指揮とリードにより、ホール全体が揺れ動くような灼熱の音楽体験に酔いしれた。

終演後、バッティストーニは観客の拍手で呼び出されカーテンコールで舞台へ。近藤薫コンサートマスターと2人でセンターステージに立ち、満面の笑みで挨拶していた。

©S.Aoyagi

■フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
東京フィルハーモニー交響楽団

2021年8月6日(金) 19:00開演
(18:00開場/18:20~18:40プレトーク)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:アンドレア・バッティストーニ
(東京フィルハーモニー交響楽団 首席指揮者)
ハープ:吉野直子

ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」 から 序曲
レスピーギ:組曲「シバの女王ベルキス」
ニーノ・ロータ:ハープ協奏曲
レスピーギ:交響詩「ローマの松」

◆フェスタサマーミューザ KAWASAKI2021 公式ウェブサイト
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/

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