【実食レポ】16年連続ミシュラン三ツ星!ガストロノミー “ジョエル・ロブション” のデギュスタシオンコース!

ジョエル・ロブションが世界中で展開する様々なレストランの中でも、最高峰のブランドとして世界を魅了し続けている、ガストロノミー “ジョエル・ロブション”。

近世フランスの古城を思わせる石造りの建物は、フランスを代表するシェフ、ジョエル・ロブション氏が世界で展開するレストランのグラン・メゾンとして、1994年に恵比寿ガーデンプレイス内にオープン。

最高峰のブランドとして登場したこの「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」は、16年連続ミシュラン東京三ツ星、名店の中の名店です。

日本全国のミシュランガイドで、5カトラリーの3ツ星フランス料理店はこちら一店だけ。ミシュランにおいては、“豪華で最高級でそのために旅行をする価値がある卓越した料理” という意味です。外壁、石段、床に使われているのは、ロブション氏の故郷フランス南西部のショビニで産出されたライムストーンを使用。

18世紀フランス・ルイ15世王朝時代の様式を取り入れたシャトーの2階に足を踏み入れると、フロア全体はシャンパンゴールドの色調で統一し、例えようもないゴージャス感を演出。バカラのシャンデリア、壁に埋め込まれたスワロフスキーのクリスタルは最高のひとときを約束する日本最上級のグランメゾン。

腕を振るうのは2021年11月に総料理長に就任した関谷健一朗氏。フランスで、ジョエル・ロブション氏より直々に教えを受け鍛錬を積まれた関谷健一朗シェフは、「第52回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール インターナショナル(パリ)」で、日本人として34年ぶりの世界一に輝いた実績を持ちます。

また、関谷氏は、2022年11月17日、 2022年度『M.O.Fフランス国家最優秀職人章  (Meilleur Ouvrier de France)』をフランス・グルノーブルで受章。料理部門で『M.O.F.』を本受章するのは日本人初となりました。

最高峰のブランドとして世界を魅了し続けている、ガストロノミー “ジョエル・ロブション”のデギュスタシオンコースをいただきました。デギュスタシオンコースは、季節の食材を使用し、食材の魅力を最大限に生かした特別コースです。

ロブションではパン、チーズ、デザートとミニャルディーズ(小菓子)、ハーブティーの5つのワゴンサービスとして提供されます。ガストロノミー“ジョエル・ロブション”の醍醐味の一つとして、ワゴンサービスの豪華さ・華麗さがあります。

・パンワゴン

最初のワゴンサービスになります。シャトーレストラン内のベーカリーで焼かれている焼きたてのパンがサーブされます。選んだパンは再度温めて後ほど運ばれてきます。

最初にロブション氏が生前いつも食べていたスペシャリティのパン「プティバゲットロブション」と「カンパーニュ」2種類が自動的にサーブされます。

その後、ワゴンサービスにて合計11種のパンをチョイスできます(おかわり自由)

今はトリュフの時期ですので、お料理に合わせていただけるパンが用意されました。トリュフに合わせて、根セロリが入ったパンが提供されていました。フォカッチャ生地を使ったマッシュルームがのったパン。クグロフにはカモのお肉とオニオンが細かく刻んでいれらています。グルテンフリー対応の、中にアオサが入っている米粉のパンが用意されていたのは脱帽しました。

クロワッサンは2種類用意され、「ハムチーズクロワッサン」と「プレーンクロワッサン」。エスカルゴのデニッシュパンも用意されました。こちらは岩塩がパンの上に添えられていました。

パンの内容も時期により若干変わるようです。季節感を出すためにシェフが工夫されているとのことで、選んだパンは帽子を反対にしたような可愛い姿で提供されます。女心をくすぐるプレゼンテーションが素晴らしいです。

バターは、フランス産パンプリーの発酵バターが用意されました。同じワゴンにバターの大きな塊があって、スプーンで削って丸まった形でガラスの皿に置いてくれます。

AOC認定のパンプリーバターは、ポワトゥーシャラン産の搾りたてのミルクのみを使用し、伝統的な製造工程により、生のクリームから2時間かけて作りあげられています。手づくりで新鮮で上質な味わいを堪能しました。

・ラングスティーヌとウニを挟んだホットサンド

紙に包んだまま召し上がっていただくアミューズで、薄くてパリッパリとした食感で素敵でした。軽くて香ばしいコクのある味わいが口いっぱいに広がる逸品でした。

・最初の一皿 : キャビア アンペリアル ロブションスタイル

ロブション氏のスペシャリテとして最も有名なひとさらが、この「キャビア・アンペリアル・ロブションスタイル」です。中央に配した艶やかなキャビアと、その下に添えられた風味豊かなほぐした蟹、そして黄金色のジュレと、一皿の上にすべての食材が上品かつ芳醇に調和しています。

圧倒的な視覚インパクトから、芸術作品に心が揺り動かされるかのような鮮烈な体験を味あわせてくれました。

キャビアとぎっしり詰まったズワイガニの身にオマール海老のコンソメ・ジュレを合わせていただきました。比類なき味わいに感動。塩味の究極のコンソメ・ジュレが海の自然美を感じさせてくれました。

・サーモンフリヴォリテ 爽やかなワサビのクレームで

外がサーモンのフュメ。内はとびっことクリュスタッセ(甲殻類のジュレ)を少量入れたサーモンのムースです。ソースはレモン・ビネガーとワサビのクリームです。

スモークサーモンの上にはマスの子と金粉を添え、豪華さを演出。
オレンジ、緑、黄色、黒、金などのカラーのコントラストが素晴らしく、美しき食体験を約束してくれる悦びと驚きに満ちた一皿でした。

良質で新鮮なサーモンの自然な甘味とワサビとレモンが効いたソースの相性も卓越していました。

・五香粉の香りと共にポワレしたスズキ ソースベルジュテを合わせて

ロブションの80年代・90年代のクラシカルなスペシャリティです。
ポワレしたスズキがふんわりしっとりしており、焼き加減が絶妙。皮目もこんがりしており芳香。スパイス五香粉(ウーシャンフェン)とベルジュと言われる未完熟ぶどうジュースを合わせたソースが絶品でした。

五香粉(ウーシャンフェン)は、混合スパイスで、濃厚で香り高く、ロブションのスペシャリティに彩りを添えてくれました。

・ホロホロ鳥 アーティーチョークとキノコを詰めた“カンデーレ”と共に

ゆっくり加熱調理されたホロホロ鳥をいただきました。食鳥の女王とも言われているホロホロ鳥の皮はカリっと焼かれ、肉質は弾力がありジューシーでコクがありました。つけ合わせはハーブのサラダとカンデーレ。もちもち感があるカンデーレの中に炒めたマッシュルームなどを詰めて、グラタンのように天火で焼いてます。

キャビア、フォアグラと並び、3大珍味の一つに数えられているトリュフが贅沢に使われているのが目を惹きます。

フランス料理で非常に重要となる食材である黒トリュフは、まさに今が旬でフランス各地でトリュフ市が開かれています。トリュフは「セイヨウショウロ(西洋松露)」というキノコで、栽培は自然栽培のみ。主にフランスやイタリアの山林の土中に埋まっており、その希少性から「黒いダイヤ」と呼ばれています。

シェフが厳撰した旬の黒トリュフは、生のフレッシュさ、そして最大の魅力と言われる芳醇な香りに魅了されました。フランス料理で香りづけアクセントとして必要不可欠な食材です。ソースはシャトーシャロンのワインが使用されています。

別皿つけ合わせのじゃがいものピュレは、ジョエル・ロブション氏が「自分が三ツ星を穫れたのはじゃがいものピュレとグリーンサラダのおかげ」と語っている世界一のじゃがいものピュレです。

本当に素晴らしいしっとりとしてなめらかな口当たりを楽しめる芸術とも言えるマッシュポテトを堪能しました。一度は味わっていただきたい逸品です。

・フロマージュワゴン(チーズワゴン)

透明なガラスケースに入れられて素敵なフロマージュワゴン(チーズワゴン)が運ばれてきました。丁寧に熟成されたチーズから好きなものを好きなだけチョイスするスタイルです。季節のチーズとしてモンドールが提供されました。

「テット・ド・モワンヌ(Tête de Moine)」「ミモレット 18ヶ月熟成 (Mimolette 18Mois)」「エポワス(Epoisse)」「モン・ドール(Mont d’Or)」「ブリー・ド・モー(Brie De Meaux)」「ポン・レヴェック(Pont-l’Eveque)」の合計6種類をいただきました。

「テット・ド・モワンヌ(Tête de Moine)」は、スイスで作られる、濃厚でコクのあるチーズで深い歴史とその円柱型の形が特徴です。花びらのように削っていただきました。

「モン・ドール(Mont d’Or)」は、円形の木箱に入っている季節限定のチーズです。やわらかく濃厚でナッツのようなフレーバーが特徴的でした。

「ブリー・ド・モー(Brie De Meaux)」は、、フランスで生産される、牛乳を原料とした白かびチーズの一種です。風味の上品さから王侯貴族が愛した「チーズの王様」と称されています。食感がしなやかで滑らか、クリーミーで豊潤な香りを楽しみました。

ナッツとドライフルーツは「レーズン」「コンポートしたプリーン」「ほおずき」「イチジク」「アーモンド」「ヘーゼルナッツ」の6種類提供されました。ロブション氏は殻付きのヘーゼルナッツをチーズに合わせて食べるのを好んでいたようです。

・デザート
輝くパールにフロマージュブランのクリームと季節の柑橘を閉じ込めて 大分県産美娘のソルベを添えて

輝くパールに目が奪われる芸術的なひとさら。パールの中にフロマージュブラン(Fromage Blanc フランス語で「白いチーズ」)、季節の柑橘類が含まれています。質感が軽く、適度な酸味もあり、上品さ軽やかさが際立つデザートでした。

さっぱりとした口当たりのソルベは、大分県産天草 特選ブランド「美娘(みこ)」が使用されおり、糖度と酸味のバランスが最高でした。「美娘(みこ)」大分の方言“びこ(かわいらしい女の子)”から名づけられたもので可愛らしさを目指す女性におススメしたい一品です。

・デザートワゴン

ワゴンサービス中で特におススメしたいサービスの一つとして、デザート・ワゴンがあります。デザート・ワゴンは特に女性に人気のサービスです。

上の段は「サヴァラン」「オペラ」「ミルフィーユ」「レモンクリーム・タルト」。
下の段は「ダークチョコレート・タルト」(ロブション・スペシャリティ)「イチゴ・タルト」「サントノーレ」「ルリジューズ」(コーヒー・シュークリーム)「ガレットデロワ」(アーモンド・パイ)「キンカン・コンポート」「サラダドフリュイ」など豪華に用意されました。見ているだけで目の保養になります。

ポットは3つあり、シャーベートは「ラズベリー・シャーベット」、アイスクリームは「バニラ・アイスクリーム」と「クリームチーズ・アイスクリーム」がサーブされました。

その中から比較的あっさり目のものとして「レモンクリーム・タルト」「イチゴ・タルト」「サラダドフリュイ」「バニラ・アイスクリーム」「ラズベリー・シャーベット」を選択。一品一品手の凝った品で大変美味しくいただきました。

スタッフさんからロブションのバニラのアイスをおススメいただきまいた。製法、素材、味、食感、そして食べたときの感動など、ジョエル・ロブションのさまざまな極みを愉しみました。

・ミニャルディーズワゴン(小菓子ワゴン)

最後のワゴンになるのがミニャルディーズ・ワゴン(小菓子ワゴン)です。
上の段は「ギモーヴ」(ラズベリー味のマシュマロ)、「ロリポップチョコ」(ラズベリーとマロンの2種)「マンゴーパッションのムースのタルト」。

下の段は、「生キャラメル」「ヌガー」。チョコパウダーでコーティングした「アーモンド」「ヘーゼルナッツ」。「バニラ・マカロン」。3種のタルト「ホワイトチョコレートのムース・タルト」「イチゴのムース・タルト」「モンブランのタルト」。段になっている手前3つがチョコレート「アールグレイティのチョコ」「ビターチョコレート」「プラリネクリームのチョコ」。

「クリームチーズボール」はイチジクと赤ワインのクリームチーズ。フィナンシェ、「イチゴとラズベリーのタルト」。「オレンジパッション」「カヌレ」などもサーブされした。とても全部は食べきれませんので、6-7品いただきました。小菓子からは想像できなほどの豪華さでレモンティと合わせていただきました。

帰りがけお土産として、ブリオッシュをいただきました。エレガントなサービスと燦然と光輝くお料理が数々が素晴らしい。日本を代表するグランメゾン、最高峰の三ツ星レストランとして、至高の美食体験ができますので、一生に一度 訪問することをおススメします。

■ガストロノミー “ジョエル・ロブション”

ジョエル・ロブションが世界中で展開する様々なレストランの中でも、最高峰のブランドとして世界を魅了し続けている、ガストロノミー“ジョエル・ロブション”。最高の素材を惜しみなく使い、素材が持つクオリティを最大限に引き出した、ロブション モダンフレンチの集大成を洗練されたサービスと共にお楽しみいただけます。

フロア全体はシャンパンゴールドの色調で統一し、あたたかみのあるゴージャス感を演出しています。バカラのシャンデリア、壁に埋め込まれたスワロフスキーのクリスタル、上品で優雅な煌きに包まれて、最高のひとときをお過ごしください。

また3階には賓客のおもてなし、ご家族やご友人とのパーティーなどにご利用頂ける個室が3部屋(最大4名、8名、16名用)ご用意致しております。

専用の空調システムで温度・湿度ともに管理する、約80平米のワインセラーを持ち、フランス産を中心に約2万5000本をワインを取り揃えています。

営業時間 11:30~15:00(L.O.13:00)
17:30~22:00(L.O.20:00)

住所 東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス

交通手段 JR恵比寿駅東口から動く通路「恵比寿スカイウォーク」で約5分恵比寿駅から683m

電話番号 03-5424-1338
03-5424-1347(11:00~21:00)

座席数 2F 40席、3F サロン3部屋

URL:https://www.robuchon.jp/shop-list/joelrobuchon
Instagram公式アカウント:
@robuchon_tokyo:https://www.instagram.com/robuchon_tokyo/

参考:
【インタビュー】関谷健一朗(ジョエル・ロブション)、日本人として初めて『M.O.F.』受賞!
https://www.lvtimes.net/review/44760/

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