ソプラノ歌手 田中彩子、北欧デンマークの文化施設チボリにて日本人初ソリスト出演


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文化施設チボリは、北欧デンマークの首都コペンハーゲンの中心地に所在し、今年で180周年を迎える。19世紀の庭園様式を色濃く残す緑豊かな園内では、異国情緒が醸し出され、音楽やバレエなど芸術性の高いエンターテイメントが用意され、世界でも稀有な文化スポットだ。

6月25日(日)にチボリ180周年のプログラムの一つとして開かれた「チボリガード・サマーコンサート」にて、田中彩子が日本人初のソリストとして出演、「天使の声」と称される歌声を披露した。

今回の公演での共演は、世界最古のジュニア音楽隊「デンマーク王国少年少女音楽隊チボリガード」。文化施設チボリに所属し、吹奏楽隊、鼓笛隊、鉄砲隊の3部隊からなるジュニア音楽隊だ。8歳から16歳までの子どもが、おとぎの国から抜け出したような伝統的な衣装に身を包み、デンマーク最高峰の音楽教育によって磨かれた腕で定期的な音楽パレードを行っている。


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チボリガードの活動は、チボリ来訪者を魅了するだけではなく、デンマーク王国元首マルグレーテ2世女王陛下への御前演奏やデンマーク王国を代表する行事など、国内外で文化親善大使的な役割も担っていて、ディズニーランドの生みの親であるウォルト・ディズニー来訪や、ジャズ創世記の巨匠ルイ・アームストロングとの共演など、多くのレジェンドを持つ音楽隊だ。


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今回の公演では、デンマーク国内で広く愛されている「Tit er jeg glad」を初めとするカール・ニールセンの歌曲を全曲デンマーク語で歌唱。チボリガード委嘱作曲家としての経歴を持つ作曲家・吉田文とデンマーク人作曲家・イェスパー・リースが編曲を担当。田中彩子の類いまれなコロラトゥーラ・ソプラノとチボリガードの魅力が余すところなく楽しめる工夫が凝らされた。

ヨーロッパだけに留まらず、アルゼンチンや日本で幅広い活動を繰り広げている田中彩子。今回のチボリガードとの共演を機に、デンマークの木管五重奏団カール・ニールセン・クインテットとの共演など、北欧デンマークでの日本人コロラトゥーラ・ソプラノ歌手としてのさらなる活躍が期待されている。

<田中彩子 ソプラノ・リサイタル2023 Play Coloratura>

詳細: https://www.ayakotanakaofficial.com/concerts2023
10月15日(日)FFGホール(福岡公演)
11月12日(日)三井住友海上しらかわホール(愛知公演)
11月19日(日)住友生命いずみホール(大阪公演)
11月23日(木・祝)紀尾井ホール(東京公演)
11月26日(日)とぎつカナリーホール(長崎公演)
12月2日(土)アクトシティ浜松(中ホール)(静岡公演)

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