【公演レポ】東京フィル 北欧プログラムに巨匠プレトニョフとガルシア・ガルシアが登壇!

東京フィルハーモニー交響楽団1月定期演奏会を東京オペラシティコンサートホールで聴いた。2024年、東京フィル・シーズン開幕は巨匠プレトニョフによる北欧プログラム。コンサートマスターは依田真宣。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

前半はシベリウスの組曲「カレリア」とグリークのピアノ協奏曲。グリークピアノ協奏曲では、2021年クリーヴランド国際ピアノコンクール第1位、ショパン国際ピアノコンクール第3位などで世界的な評価を確立しているピアニストとして、マルティン・ガルシア・ガルシアが登壇した。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

グリーグのピアノ協奏曲は、1868年エドヴァルド・グリーグが完成させた唯一の協奏曲。ピアノ協奏曲の中でも、人気の高い曲であり、グリーグの代表的な曲となっている。冒頭のピアノの流れ落ちるようなフレーズは、フィヨルドの注ぐ滝の流れを表現したものともいわれる。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

ガルシア・ガルシアは、ピアノとしてイタリアのファツィオリ(FAZIOLI)を使用。透明感のある暖かい音色や響きが特徴なピアノで、オーケストラとのバランスも良好だった。第三楽章は、プレトニョフ&東京フィルによる抒情性豊かな管弦楽の響きと共に、ガルシア・ガルシアはフィナーレへ向けて雄弁なピアノ演奏を展開した。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

後半は、シベリウスの交響曲第2番。シベリウスの7曲(『クレルヴォ交響曲』を含めると8曲)の交響曲中、最も人気が高い作品。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

プレトニョフの多芸多才な芸術的感性により練り上げられた壮大かつ流麗なシベリウスの世界観に驚かされた。フィンランドの風景そのものを想像されてくれるような楽興が卓越していた。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

第四楽章は、ゆったりと深みのある弦のモチーフから始まり、朗々と鳴り響くアンサンブルに惹きつけられた。プレトニョフの至芸とも言える指揮は自然体で奥行きが広く、北欧らしい精神的な強靭さと内奥に祖国や故郷を思う情念を滲ませた。オーケストラは、コーダへ向けて光彩陸離な輝きを放ち、白熱のアンサンブルに身を委ねた。


写真提供=東京フィルハーモニー交響楽団

■東京フィルハーモニー交響楽団

第159回東京オペラシティ定期シリーズ

日時:2024年1月25日(木)19:00
会場:東京オペラシティコンサートホール

指揮:ミハイル・プレトニョフ(特別客演指揮者)
ピアノ:マルティン・ガルシア・ガルシア
(2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール第3位)

PROGRAM:

シベリウス/組曲『カレリア』
グリーグ/ピアノ協奏曲
シベリウス/交響曲第2番

CULTURE

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