新国立劇場は、ヴェルディ中期の傑作オペラ『椿姫』を5月16日より上演する。
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
パリ社交界に咲いた真実の恋 オペラの代名詞『椿姫』をオペラパレスで
オペラの代名詞的作品として、圧倒的人気を誇るヴェルディの傑作『椿姫』。華やかなパリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの純愛と悲劇的な運命が、美しくドラマティックな音楽で描かれます。幕開けの夜会で歌われる有名な「乾杯の歌」をはじめ、愛に揺れるヴィオレッタのアリア「ああ、そは彼の人か~花から花へ」など名曲が次々に続き、オペラの醍醐味に満ちた決定的名作です。
新国立劇場のブサール演出は、スタイリッシュで美しい舞台と洗練された衣裳も大きな見どころ。誇り高く生きた女性ヴィオレッタの姿が細やかな心理表現で描かれ、深い共感を誘います。求心的な演出がオペラパレスを感動に包む、大好評のプロダクションです。
ヴィオレッタに中村恵理。胸揺さぶる圧巻の表現力は必見。
ヒロインのヴィオレッタは、世界的ソプラノとして活躍する中村恵理が 2022 年公演に続き登場。圧巻の歌唱力とドラマティックな感情表現に定評ある中村のヴィオレッタには、胸揺さぶられること間違いありません。アルフレードにはイタリアの新星リッカルド・デッラ・シュッカが出演。指揮はイタリアの著名劇場で活躍する注目の指揮者フランチェスコ・ランツィロッタが待望の登場です。
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
屈指の人気を誇るヴェルディ珠玉のオペラ
世界中でオペラの代名詞として愛されているヴェルディ中期の傑作『椿姫』。悲劇的な前奏曲、ガラ・コンサートの華やかな定番曲「乾杯の歌」や、真実の愛に揺れるヴィオレッタの超絶技巧のアリア「ああ、そは彼の人か~花から花へ」、父ジェルモンの切々たる「プロヴァンスの海と陸」など、誰しも耳にしたことのある名曲の数々が、高級娼婦ヴィオレッタの愛と悲しい運命を物語ります。
演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練されたビジュアルの舞台に定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを存分に発揮。高さ 12 メートルものシャンデリアや巨大な鏡に囲まれた舞台で効果的に心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性ヴィオレッタの姿を印象付けます。
オペラファン必見!世界で絶賛されるソプラノ中村恵理、ヴィオレッタで登場
悲劇のヒロイン、ヴィオレッタに出演するのは、世界的ソプラノとして活躍し、叙情的な声と見
事なコントロール技術、そして心揺さぶるドラマティックな感情表現により、「完璧な重みの豊
かな声」「驚異的テクニック」「耐えがたいほど感動的」「オペラの奇跡」と欧米各メディアから
絶賛される中村恵理。急遽ヴィオレッタ役に出演した 2022 年公演に続き、うれしい再登場となります。
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
新国立劇場開場以来、シーズン公演でヴィオレッタを歌った日本人歌手は、中村恵理が初。コンサートなどで国内でも人気を博す中村恵理の真骨頂といえるヴィオレッタを、ぜひオペラパレスの舞台でご覧ください。
アルフレードには、イタリアの新星テノール、リッカルド・デッラ・シュッカ、ジェルモンにグスターボ・カスティーリョと、スカラ座アカデミー出身の若手が来日。指揮は、イタリアの著名劇場をはじめ欧州各地の歌劇場、オーケストラで引っ張りだこの注目の指揮者フランチェスコ・ランツィロッタが待望の登場となります。
<「椿姫」あらすじ>
パリの高級娼婦ヴィオレッタは、富豪の息子アルフレードからの求愛にためらいながらも、真摯な愛に心を開く。二人は郊外で一緒に暮らすが、アルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、自分の娘の縁談のためにも二人の関係を終わらせるよう頼む。ヴィオレッタは涙をのんで身を引く。これを裏切りと捉えたアルフレードは夜会で彼女を罵倒するが、やがて誤解と分かった時は既に遅く、ヴィオレッタは病床で愛するアルフレードに看取られ息絶える。
■新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラ
ジュゼッペ・ヴェルディ『椿姫』
La Traviata / Giuseppe VERDI
〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
日程:2024年5月16日(木)~5月29日(水)
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約2時間45分(休憩含む)
STAFF:
【指 揮】フランチェスコ・ランツィロッタ
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール
【美 術】ヴァンサン・ルメール
【照 明】グイド・レヴィ
【ムーヴメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
【再演演出】澤田康子
CAST:
【ヴィオレッタ】中村恵理
【アルフレード】リッカルド・デッラ・シュッカ
【ジェルモン】グスターボ・カスティーリョ
【フローラ】杉山由紀
【ガストン子爵】金山京介
【ドゥフォール男爵】成田博之
【ドビニー侯爵】近藤 圭
【医師グランヴィル】久保田真澄
【アンニーナ】谷口睦美
【ジュゼッペ】高嶋康晴
【使者】井出壮志朗
【フローラの召使】上野裕之
【合 唱】新国立劇場合唱団
【合唱指揮】三澤洋史
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【チケットのご予約・お問い合わせ】 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://nntt.pia.jp/
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