新国立劇場バレエ団 2021/2022シーズン開幕公演＜新制作＞『白鳥の湖』の制作発表会が9月28日、新国立劇場オペラハウスで行われた。
▲（左から）速水渉悟、渡邊峻郁、井澤駿、奥村康祐、福岡雄大、吉田都、米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里
ピーター・ライト版『白鳥の湖』は、吉田都芸術監督就任第1作として2020年10月に上演されることが予定されていたが新型コロナウイルス感染症の影響により1年間延期され、2021年10月23日（土）～11月3日（水・祝）のスケジュールで待望の上演となった。＜東京での公演は全8公演＞
吉田芸術監督はピーター・ライト版が上演される経由について、「サー・ピーター・ライトの『白鳥の湖』はガリーナ・サムソワのロシア版がベースになっていますが、とてもロジカルで分かりやすいんですよね。なぜに対する答えが明確で、役柄によって何をすべきかということが細かく決められています。」と説明した。
オデット/オディール役を踊る４名（米沢 唯、小野絢子、木村優里、柴山紗帆）の女性ダンサーが登場し、ファースト・ソリストに昇進した柴山紗帆は「都監督になってから今まで一年を通して演技の部分でたくさん勉強してきたので、踊りの中でもっともっと追求できるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。
ファースト・ソリストの木村優里は、「毎日わくわくしリハーサルに取り組んでいます。『白鳥の湖』は古典の代表作。一人で二つの役を演じる、心と体に何が湧き上がるのか楽しみにしています。」と気持ちを込めた。
吉田芸術監督は、本日登壇した４名のバレリーナについて、「ここにいる4名のバレリーナたちは、感心するほどリハーサルへの取り組み方が濃いです。だからこそ（主役として）ここにいるのだと思います。公演を観る側としても楽しませていただいています。」と賞賛した。
▲（左から）米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里
続いてジークフリード王子役を踊る5名の男性ダンサー（井澤 駿、奥村康祐、福岡雄大、渡邊峻郁、速水渉悟）が登場した。
▲（左から）速水渉悟、渡邊峻郁、井澤駿、奥村康祐、福岡雄大
初めてジークフリード王子役を踊る速水渉悟（ファースト・ソリスト）は、「大先輩の米沢唯さんと踊らせていただけることを光栄に思っております。素敵な作品を創っている段階ですが、楽しみです」と出演を心待ちにしている様子だった。
ピーター・ライト版『白鳥の湖』＜新制作＞は、ディテールにこだわり抜いた美しい仕上がりの衣裳にも注目です。気品溢れる王子の衣装は軽くて踊りやすそうでした。
新国立劇場バレエ団 2021/2022シーズン開幕公演『白鳥の湖』＜新制作＞は、2021年10月23日（土）～11月3日（水・祝）に新国立劇場オペラハウスで上演されます。
＜ピーター・ライト卿から新国立劇場『白鳥の湖』上演についてのメッセージ＞
この作品は、”欺きによって起こった悲劇の物語”です。真実が裏切りに打ち勝ち、愛が死を凌駕します。恋人たちは欺きによって引き裂かれますが、最後には永遠の愛で再び結ばれます。この物語は、悲しいハッピー・エンディングを迎えるのです。
ミヤコがこのプロダクションをシーズン開幕の演目として選んでくれたことをとても嬉しく思いますし、新国立劇場バレエ団のダンサーたちが楽しく踊ってくれることを願っています。東京に行くことは叶わないのはとても残念なのですが、彼らの踊りを過去に見ておりますので、彼らの『白鳥の湖』へ見事に命を吹き込んでくれることでしょう。
＜公演情報＞
新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作> Swan Lake
令和3年度（第76回）文化庁芸術祭主催公演
公演期間：
2021年10月23日[土]～11月3日[水・祝]
予定上演時間：
約2時間50分（休憩含む）
会場：新国立劇場オペラパレス
スタッフ：
【芸術監督】吉田 都
【振付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ/ピーター・ライト
【演出】ピーター・ライト
【共同演出】ガリーナ・サムソワ
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【美術・衣裳】フィリップ・プロウズ
【照明】ピーター・タイガン
【指揮】ポール・マーフィー/冨田実里
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【出演】新国立劇場バレエ団
◆ピーター・ライト版『白鳥の湖』作品紹介
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_021007.html
◆『白鳥の湖』公演日程・主役キャスト
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_020463.html
◆新国立劇場バレエ団公式HP
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/swanlake/
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