【実食レポ】「チャイナシャドー」ガストロノミックチャイナ《ストリングスホテル東京》

品川上空から東京を一望できるラグジュアリーホテルとして知られるストリングスホテル東京インターコンチネンタル。26階の「ザ・スコア・ダイニング」は、音楽を共有するために必要な“楽譜”になぞらえた4つのレストランが所在し、開放感ある吹抜けが素敵なエリア。

王道のチャイニーズをベースに、モダンな食材やエッセンスを掛け合わせた、美しい調べを響かせるハーモニーのような存在である中国料理「チャイナシャドー」。

「リズム」と「メロディ」の間で眼下に広がる東京の眺望と26階の吹抜けを繋ぎ、空間に調和が生まれるよう、「調和」をテーマとし、クリエイティブで洗練されたプレゼンテーションを提供している。

中国料理「チャイナシャドー」は、グレーターチャイナ各地の料理を届けるガストロノミックチャイナを全4回にわたり実施。第1回 の広東料理、第2回の台湾料理につづいて第3回は上海料理。沿岸東部、長江の下流地域である上海を中心とし、魚やエビ、カニなどの魚介類を多く取り入れているのが特徴の上海料理を、チャイナシャドーのスタイルで提供しています。

第3回は上海料理をベースとした「ガストロノミックチャイナ シャンハイモダン ディナー」コースです。同コースを26階のパノラマビューとともにエレガントな空間で体験しました。

■ガストロノミックチャイナ シャンハイモダン ディナー

一、 上海名物”よだれ鶏”入り前菜5種盛り合わせ

「よだれ鶏」「紅ズワイ蟹の甲羅蒸し」「クラゲの冷菜」「酢漬け」「春巻」などの前菜が提供されました。

「紅ズワイ蟹の甲羅蒸し」は紹興酒の風味がついており、紅ズワイ蟹の身と上海蟹の味噌を使用したソースがたっぷり。濃厚な蟹味噌が絶品。15年ものの紹興酒と一緒にいただきました。「八寶春巻」は皮がサクサクとしており、軽い食感が秀逸。

胡桃と2種類の自家製のソース「当店オリジナルのXOソース」「もち米入りの豆板醤」が提供されました。2種類の自家製のソースは好きなメニューにつけて、味の変化を楽しむことができます。

二、上海料理の代表的な小龍包入り點心盛り合わせ

点心4種「殻付きの河海老」「鰻の素揚げ」「蒸し小籠包」「焼き小籠包」が提供されました。「殻付きの河海老」は葱と生姜のソースがかかっている大変香ばしい点心でした。

「鰻の素揚げ」は上の生姜と共にいただきます。醤油と砂糖の甘さ際立つ一品でお酒の肴として重宝しそうです。「蒸し小籠包」「焼き小籠包」は黒酢と生姜のソースでいただき、上海ならではの味を楽しみました。

三、スープ

スープは下記2種類から1種選ぶ方式ですが、せっかくの機会ですので両方賞味しました。


左が「タラバ蟹・豚肉・干し貝柱入り蒸しスープ」 、右が「9種の高級乾貨の極上スチームスープ ‘仏跳醤’」

①タラバ蟹・豚肉・干し貝柱入り蒸しスープ

タラバ蟹・豚肉・干し貝柱を使用した蒸しスープで、上に膜のように張っているのが豚肉を使用した中華風のハンバーグです。タラバ蟹・干し貝柱を沢山使用した大変贅沢な具のスープで、崩しながら濃厚な味わいが愉しめます。スープはあっさりとしており、大変飲みやすい絶品スープでした。

②9種の高級乾貨の極上スチームスープ ‘仏跳醤’ (+¥2,420)

高級食材として知られる「燕の巣」「鮑」、キノコの女王と言われる「衣笠茸」、フカヒレの代用として使われる「コニッシュジャック」などが使用された極上のスチームスープです。
専門店でしかいただけない珠玉の滋養強壮スープに仕上がっており、健康志向の方におススメです。

四、沖縄県産アカマチの上海風煮込み

沖縄県産アカマチは沖縄から直で仕入れている自慢の逸品です。高級魚であるアカマチは白身でクセがなく、刺身としても、焼いても、煮ても、揚げてもおいしい万能魚です。マグロより脂がのっていて美味しいと言われることもあり、クセがない白身魚でした。

ソースはしょうゆベースとした上海風煮込み。素材の特徴を生かしたシェフの煮技が光るひとさらに仕上がっており、大変美味しくいただけました。

五、松阪牛サーロイン 鎮江黒酢ソース

松阪牛を使用しているステーキです。付け合わせは蓮根、茄子、ゴボウ、南瓜、甘長とうがらしが提供されました。甘長とうがらしは全く辛くないトウガラシで、野菜の調理具合絶妙なプロの味が楽しめます。

サーロインは「sir(サー)」の「loin(ロイン)」ですが、サーロインの部位を使った牛肉料理を食べた英国王が、あまりの美味しさに感激し、ナイト爵称号としての「サー」が与えられたという説があります。脂の甘みとやわらかな食感が抜群のサーロインで、食べた瞬間、肉汁が口いっぱい広がります。至高の時を提供してくれる松阪牛サーロインをぜひ一度ご賞味ください。

六、活け蝦夷鮑入り上海蟹味噌あんかけつゆそば

上海蟹の蟹身と蟹味噌を使用したつゆそばです。生姜を使用した醤油ベースのスープがつゆそばによく絡みます。

つゆそばの上に鮑が添えられている贅沢な一品で、上海蟹を存分に味あわせてくれます。スープが際立った食事でした。

七、上海風中華パイ・月餅・生姜プリン

左から上海風中華パイ・生姜プリン・月餅のデザート3品が提供されました。月餅は、中国を代表する中華菓子として親しまれていますが、もともとは中秋節という行事のために作られた、お供え物。どっしりと重厚感のある味わいが魅力的です。

生姜プリンは喉越し爽やかな後味のデザートで食後のデザートとして最適でした。

上海蟹や絶品小籠包などの上海名物が贅沢に楽しめるガストロノミックチャイナ シリーズ第3弾「シャンハイモダン」。

魚や鮑、カニなどの魚介類を多く取り入れているのが特徴の上海料理を、チャイナシャドーのスタイルでいただける魅惑のプランです。定番から最新メニューまで、地上26階のパノラマビューとともにぜひ一度ご賞味ください。

■チャイナシャドードリンクセレクション

・ロンフォンイン茶

オリジナルブレンドティー ロンフォンイン茶は、中国茶葉・カモミール・レモンの皮などにより構成される中国茶です。爽快感がたまらない中国茶に仕上がっていました。

レモンの皮がとてもよいアクセントになっている着目点が素晴らしい中国茶で、アフターヌーンティを楽しむ女性を中心に支持を得ている人気のお茶で店頭やオンラインでも購入できます。

・水出し冷茶

水出し冷茶は「水出しウーロン茶」と「水出しジャスミン茶」の2種類が提供されています。スタッフオススメの「水出しウーロン茶」をいただきました。

焙煎を熟成させるために、前日から仕込み時間をじっくりとかけて茶葉から作られた冷茶です。苦みが驚くほどなくまろやかで深みのあり、旨味たっぷりの冷たいお茶で出色も良好。アルコール類とも合わせやすく季節を問わず人気です。

・陳年紹興貴酒15年壺

上海蟹と相性抜群な紹興酒をオーダーしました。
紹興貴酒は10年ものと15年ものの提供があり、15年ものをグラス一杯いただきました。

10年は大変すっきりしており、肉・魚両方に合わせやすいのが特徴。15年は、長期熟成が醸し出す芳醇な香りと気品ある味わいが素晴らしかったです。10年ものは氷と共に、15年ものはストレートで楽しむ方が多いようです。

■「ガストロノミックチャイナ シャンハイモダン 」

提供期間:2023年9月6日(水)~ 10月31日(火)および2023年12月26日(火)~2024年1月16日(火)
提供時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30)
ディナー 水曜日~土曜日 18:00~22:00(L.O. 21:00)
※中国料理「チャイナシャドー」は、当面の間、日曜日~火曜日のディナータイムを休業いたします。

料金:1名さま ランチコース 8,250円 / ディナーコース 18,700円
※別途15%のサービス料を申し受けます
ご予約:https://bit.ly/shanghaimodern 03-5783-1258(レストラン予約直通)

■チャイナシャドーについて

オーセンティックな広東料理をベースに、モダンな食材やエッセンスを掛け合わせた、美しい調べを響かせるハーモニーのような存在である「チャイナシャドー」。熟練の技によってクリエイティブで洗練されたお料理を提供いたします。

点心師が一つひとつ丁寧につくりあげる繊細な点心や、伝統と斬新さが織りなす可憐なチャイニーズスイーツなど、ビジネスでのご会食やワインペアリングと楽しむフォーマルディナーだけでなく、女子会やママ友会などのコミュニティの場としてもふさわしい、心のこもったお料理と温かいおもてなしで、皆さまをお迎えいたします。

<中国料理「チャイナシャドー」料理長 安藤秀和>

幼少の頃から料理をすることが好きで、食べ親しんだ中華の料理人を目指し、キャリアをスタート。 これまでに、中華の名店「聘珍樓」やヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテル 中国料理「驊騮(カリュウ)」にて計20年以上研鑽を積み、会員制リゾートホテル内の中国料理レストランでは副料理長を務める。2020年8月よりストリングスホテル東京インターコンチネンタル「チャイナシャドー」料理長として就任。

■ストリングスホテル東京インターコンチネンタルについて

東京・品川駅港南口直結のラグジュアリーホテル。インターコンチネンタルホテルズ&リゾーツのひとつとして、お客さまひとりひとりに合わせたきめ細かなサービスによる心のこもったおもてなしで、他にはない優雅で心地よいホテル体験をご提供します。圧巻の眺望を誇る203の客室、活気溢れる4つのレストランとカフェ&バー、最新鋭の設備を備える宴会施設など充実した施設を擁しています。2019年には大規模な改装工事を行い、同年9月に開設したクラブインターコンチネンタルラウンジをはじめ、12月オープンのダイニングデスティネーション「ザ・スコア・ダイニング」など、ホテル名である「ストリングス(弦楽器の意)」を随所に感じていただけるような、音を奏でる空間に生まれ変わりました。新たなホテルコンセプトは「Tokyo, personally orchestrated. 一人ひとりのゲストに奏でる、東京という音色」。洗練されたトラベラーたちが集い、都会の旋律に心地よく身をゆだねる場所として、多くのゲストをお迎えしています。ホテルの詳細・最新情報は公式サイト、そしてSNSにてご紹介しています。

公式サイト:https://intercontinental-strings.jp/jp
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