【実食レポ】横浜ベイシェラトン 日本料理レストラン『木の花』の”卯月 山吹 夜コース”


横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズでは、1998年のホテル開業以来初となる和食レストランの改装工事が昨年9月に完了し、新たに鉄板焼個室を新設した日本料理レストラン「木の花」がニューアルオープンしました。

日本料理「木の花」は、ホテル8階ワンフロアの面積を使用している大変贅沢な日本料理レストランです。

横浜ベイシェラトンホテル&タワーズは、今年9月に開業25周年を迎えます。横浜ベイシェラトンホテル&タワーズは高さ約115mを誇り、横浜駅西口のランドマークとしてとても目立った存在です。

横浜駅西口より徒歩1分という絶好の立地にありながらも、ホテル8階日本料理「木の花」を訪問すると、四季折々の草木が手入れされた自然美溢れる日本庭園に心癒されました。

神奈川を代表する丹沢山系の景勝地を模した日本庭園「天嶺(あまね)」には、ちょうど桜が咲いていました。

日本庭園「天嶺(あまね)」は、 横浜の西方に位置する富士山、箱根、丹沢の山並みを表現し、庭園中央の石組を富士山に見立て、左右に広がる苔山は箱根、丹沢を模しています。山脈の裾野に広がる平野には玉砂利を敷き詰め、雲海として表現しています。

コンセプトである「庭屋一如(ていおくいちにょ)」“庭と建物は一つの如し”を体現する落ち着いた佇まいの中で、日本古来の伝統と旬の厳選素材にこだわり丁寧に作り上げられて日本料理を存分に堪能いたしました。

■最高級の美酒を取り揃えた圧巻のセラー

全国から厳選された最高品質の日本酒をはじめ、希少価値の高いブランド焼酎、さらには世界的にも名品と謳われる各種ワインなど100種類を超える、豊富な品揃えで用意されていました。

珠玉の料理に彩りを添える最高級の美酒は、日本酒「十四代」や幻の焼酎「森伊蔵」や「魔王」、ワイン「オーパスワン」やシャンパン「ドン・ペリニョン」など世界各国より選りすぐりの100種類を超えるラインナップを誇ります。

■鉄板焼個室「山吹(やまぶき)」

以前はお寿司コーナーだったエリアに、6席の鉄板焼個室「山吹(やまぶき)」が新設されました。

四季折々の繊細な会席料理と融合した鉄板焼が楽しめる素敵な鉄板焼個室で、3月下旬同地を訪ね、「卯月 山吹 夜コース~伊勢海老と極上銘柄牛~」を賞味しました。メニューは常にアップデートされ、基本的に毎月変わるとのことです。

◇お献立◇

卯月 山吹 夜コース
~伊勢海老と極上銘柄牛~

【先 附】
蛤酒バター焼き

バターの香りが食欲をそそる絶品蛤(ハマグリ)のバター焼きです。トロリと滑るような柔らかさがある蛤で、先附としてはもちろんのことお酒のおつまみとの相性も抜群です。

【盛りこぼし】
蛸桜煮 稚鮎衣揚げ 葉牛蒡金平

稚鮎衣揚げはちょっとほろ苦いおとな向けの鮎の味を楽しむことができる逸品。外はカラッと、中はふっくら。内臓の苦みなどもクセになる美味しさで頭から尻尾まで味わえるおつまみとしても最適。カルシウム分が豊富です。

蛸桜煮は、タコの繊維質をほぐしながら煮られることで身が柔らかく甘味があり、ほっくりとした食感を楽しみました。桜煮は、タコを小豆と一緒に煮ることにより、小豆のアントシアン系の赤色が、タコのタンパク質と結合して綺麗な桜色になるので、桜煮とも言われています。

【肉料理 一】
銘柄牛フィレ肉焼きしゃぶと海胆

今月は茨城県の「常陸牛」を使用した牛フィレ肉が提供されました。常陸牛は、茨城を代表する黒毛和牛の最高級ブランドで産地証明書をみせていただきました。

常陸牛は、濃厚な味わいと甘い脂。そしてきめ細かな肉質で秀逸していました。穴子を使ったソースや海胆(ウニ)の相性も抜群です。アクセントとして花ワサビが添えられており、銘柄牛のブランドは月替わりで変更される予定となっています。

【魚貝料理】
伊勢海老と帆立貝鍋仕立て豌豆豆餡

伊勢海老と帆立をふんだんに使った非常に美しい鍋仕立てです。表側は伊勢海老と帆立貝。下には筍と湯葉が入っています。上部は蕨に百合根を使って桜をモチーフとして綺麗な飾りつけがされていました。桜のモチーフは季節感があり、とても綺麗で、調理長のセンスの良さが光っている逸品です。

伊勢海老と出汁とえんどう豆の綺麗な緑色のソースが秀逸した出来。素材ととてもよく合います。器が非常に綺麗で保温できる仕組みになっており、炭を使っています。

【合 肴】
白魚と子持ち若芽

合肴として白魚と子持ち若芽が提供されました。一番下が長芋でその上が子持ち若芽。白魚の上に赤い梅肉が添えられており、白魚と子持ち若芽をご一緒にいただくのがおススメとのこと。箸休めとして酒の肴として最適な一品です。

【焼き野菜】
季節の御野菜

春のお野菜としてこの日は、「芽キャベツ」「タラの芽」「筍」「紅芯大根」が提供されました。とても色合いがよい新鮮な春野菜でシャキシャキした食感がたまりません。

横浜ベイシェラトンホテルは、神奈川県産の良質食材を取り入れた「神奈川朝食」を提供しており、野菜の提案にも力を入れています。

【肉料理 二】
銘柄牛 サーロイン

こちらのコースで素晴らしいのは肉料理が二度に分けて提供される点です。ボリュームたっぷりの茨城県の常陸牛を使用した牛サーロイン肉がサービスされました。「サーロイン」は牛の部位では腰の上部にあたる肉として知られており、 英語では「loin(ロイン)」が「腰肉」にあたります。サーロインは「sir(サー)」の「loin(ロイン)」ですが、サーロインの部位を使った牛肉料理を食べた英国王が、あまりの美味しさに感激し、ナイト爵称号としての「サー」が与えられたという説があります。

つけタレとして右より「木の芽味噌」「すだち」「おろし昆布」「島根県産の醤油」が用意されました。

そのほかピンク色のヒマラヤ石塩が提供されましたので、5種類の味で楽しむことができます。「木の芽味噌」は山椒の葉をすり鉢ですられ作られた木の芽酢と味噌を合わせたもので、サッパリした風味と味噌の濃厚さが良好。甘味がある常陸牛と非常によく合い、調理長のセンスの良さを感じます。

きめ細かな肉質と柔らかさ、甘みのある脂と豊かな風味が特徴の常陸牛を使用した素晴らしい鉄板焼きでした。こちらの肉料理は前出の焼き野菜と一緒に提供されます。

【食 事】土鍋にて 
筍御飯
香の物 赤出汁

最初に香の物として、「畑菜辛子醤油浸し」「長いもの山葵漬け」「しば漬け」が提供されました。全般的に優しい塩味が楽しめる三品でした。

黒の土鍋で丁寧に調理された季節の筍御飯が提供されました。旨味たっぷり!たし香る春の味覚の筍御飯で、春になったら一度は食べたい料理の筆頭です。たけのこのシャキシャキの食感と、だしの豊かな香りでどんどん食べ進めたくなる味わいがありました。

肉厚で持つとずっしりと重い土鍋で炊きあげられていましたので、適度におこげがついていました。

バチバチに米が立っており炊きあがりは炊飯器を使用したものより確実の美味しいと感じました。赤出汁は、料亭並みの秀逸した出来映え。上品な味と香りが絶妙に仕上げられていました。筍御飯と赤出汁はお替り可能です。

【水菓子】
季節の水菓子
御抹茶またはコーヒー

「桜のムース」「苺」「せとか」からなる季節のデザートです。
桜のムースの上には桜の花びらが散りばめられています。苺は大粒。せとかの果肉は非常にジューシーで甘く、オレンジのような濃厚な味わいを楽しみました。せとかは、じょうのう膜(薄皮)がとても薄く、袋ごと食べられます。

食後のドリンクは御抹茶またはコーヒーから選ぶことができます。調理長おすすめの御抹茶をいただきました。目にも美しい本格的な御抹茶をいただけるのは格別です。御抹茶は、お茶の葉をまるごと粉にしているから、栄養価も高く、食物繊維も豊富。

日本料理レストラン「木の花」・鉄板焼個室「山吹」で提供している「卯月 山吹 夜コース~伊勢海老と極上銘柄牛~」は従来の鉄板焼と日本料理の善いところを合わせた素晴らしいコースでした。ぜひ一度ご賞味ください。

【日本料理「木の花」概要】

日本庭園「天嶺(あまね)」を望む完全個室の上質な空間
和個室、洋個室、鉄板焼「山吹」、天ぷらカウンター で本格和食をご堪能いただける日本料理「木の花」。伝統と旬の厳選素材にこだわった会席料理と最高級の美酒をご用意しております。

・レストラン場所

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 8F

・営業時間

洋個室・鉄板焼「山吹」
ご昼食
月~金 11:30~16:00
土日祝 11:00~16:30

ご夕食
月~土 17:30~22:00
日祝 17:30~21:00

天ぷらカウンター ※月火は定休日
ご昼食
11:30~15:00

ご夕食
水~土 17:30~22:00
日祝 17:30~21:00

・席数

76席

・個室

洋個室 6部屋
和個室 4部屋

【お客様からのご予約・お問合せ】
レストラン総合予約 045-411-1188 (10:00~19:00)
URL:https://yokohama-bay-sheraton.jp/restaurants/konohana/

参考:
日本料理『木の葉』~宮山新料理長 お披露目特別会席~《横浜ベイシェラトン》
https://www.lvtimes.net/gourmet/52058/

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