世界三大音楽コンクールの一つであり、ピアニストの登竜門として知られる「ショパン国際ピアノ・コンクール」で、東京都出身の反田恭平(そりたきょうへい)が2位に入賞した。2位は1970年の内田光子と並び、日本人の過去最高位の入賞と並んだ。
4位は山口県出身の小林愛実(こばやしあいみ)が入賞した。同コンクールは500人以上のピアニストが応募し、87名が予備審査を通過(うち日本人は14名)。3回の予選を経て、12名が本選に進んだ。
反田は高校在学中の2012年、第81回日本音楽コンクール第1位入賞。その後、モスクワ留学を経て、現在は世界で活躍するかたわら、ワルシャワの国立ショパン音楽大学で学んでいる。2020年にはTBS系『情熱大陸』にも出演し、注目を集めた。
反田は、ショパンコンクール入賞前からコンサートホールを満杯にできる日本屈指の人気ピアニストのひとりだった。今後、反田人気はさらに拍車がかかり、チケットがプレミア化することが予想される。
コンクールの結果を発表する式典で反田は自身の名前が呼ばれた瞬間、状況をのみ込めない様子だったが、その後、自身が2位となったことを理解すると胸に手を当て、喜びを表わした。
会見では、両親らに対する感謝を語り、「とても幸せで、言葉が無い。ショパン・コンクールは日本でも有名で多くの人がユーチューブで見ているのでプレッシャーも感じた」と動画視聴サイト全盛の今の時代を反映したコメントを残した。
反田は演奏家としての枠にとどまらず、コロナ禍では業界初のオンライン演奏会をプロデュースしてきた。また、楽団、レコードレーベルなどを次々立ちあげ音楽ビジネスを勢力的に拡大してきたことでも知られており、今後の活躍はさらに楽しみ。
本選は10月18~20日にワルシャワ市内のフィルハーモニーホールで行われ、コンクールの模様はYoutubeでアーカイブ映像として視聴可能。
第18回ショパン国際ピアノ・コンクール2021 入賞者ガラ・コンサートは、2022年2月1日(火)、2月2日(水)に東京芸術劇場コンサートホールで開催される。
◆第18回ショパン国際ピアノ・コンクール2021 入賞者ガラ・コンサート
https://www.japanarts.co.jp/news/p6943/
◆第18回 ショパン国際ピアノ・コンクールまとめページ(ジャパンアーツ)
https://www.japanarts.co.jp/news/p6418/
Photo: Kyohei Sorita Twitter and instagram
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