「世界をもてなす、 日本がある。」をコンセプトに、東京の都心にありながら、大庭園の中にそびえ建つ日本を代表するラクジュアリーホテル「ホテル椿山荘東京」。
啓翁桜(山形県):開花前に500時間ほどの寒い時間が必要といわれています
広大な敷地の中には豊かな森が驚くほど広がり、都内にいるとは思えないまさに“都会のオアシス”の呼び名に相応しいホテル。
ホテル椿山荘東京の庭園は、2月になると早咲きの河津桜が春の訪れを告げ、3 月は艶やかな修善寺寒桜、おかめ桜、大輪の陽光桜が開花します。
4月に近づくとソメイヨシノが開花し、4 月中旬に桜シーズンのフィナーレを飾る八重桜が花開きます。約 2 ヶ月の間に約 20 種・100 本の桜が、庭園を鮮やかにピンク色に染めます。一方、1~3月にかけては、ホテル椿山荘東京のシンボルとなっている約100 種 2,300 本の椿が咲き誇り、“椿”と“桜”を同時期に見学できる東京都内でも稀有な庭園です。
訪問した「つ(2)ば(8)きの日」の2月8日から2 月 29 日の期間中は「椿絵巻~東京椿インスタレーション・アート~」が3週間限定で公開されていました。
ホテル内のレストランでは、次々に庭園を彩っていく約100種・2,300本の椿と、約20種・100本の桜とともに、春野菜や旬の食材を使用して料理が提供されます。
メインダイニング「イル・テアトロ」は、クラシックなインテリアに、ベネツィアングラスのシャンデリアなど舞台の一幕一幕を楽しむが如く、本格イタリア料理が堪能できる素敵なレストラン。
心ときめく春のはじまりを告げる「春の森 Bosco di primavera」コースが2024年2月8日(木) ~ 4月14日(日)の日程で提供されます。春の香りを楽しむディナーコースをいただきにホテル椿山荘東京メインダイニング「イル・テアトロ」を訪問しました。
ディナーでは、桜鱒を前菜に使い、わさびと苺ソースで春を感じ、ピゼッリを使ったリゾットは色鮮やかで甘み溢れる一皿です。全体的に春らしい色合いで統一された鮮やかなコース料理でした。
「春の森 Bosco di primavera」ディナーメニュー:
前菜の前に、おもてなしのアミューズ・ブーシュ(軽いおつまみ)が2皿提供されました。
1皿目に前菜までの繋ぎに生ハムは、スライスしたてのものが提供されました。専用の機械による切りたてのため、ジャンボンド・バイヨンヌのスライス仕立ての旨みを賞味。
ニョッコ・フリットはイタリア共和国北東部の州でイタリア半島のつけ根に位置するエミリア地方の揚げパンです。その発祥といわれているモデナでは、レストランで生ハムやサラミなどを頼むと付け合せとして出てきます。生ハムを挟んで食べるのがモデナ流のようです。
ピンセットで生ハムをフリットに挟むとフリットの熱で生ハムの脂が溶けだし、より美味しくいただけます。
2皿目の北海道産の水蛸をトマト煮込みにし、うずら豆を合わせた料理です。
うずら豆の滋味と蛸のコリコリとした食感が魅力的なアミューズ・ブーシュに仕上げられており、食欲が刺激され、スムーズに前菜に入る事ができました。
【前菜】桜鱒 アスパラガス 苺 山葵 リコッタチーズ
前菜の主役は奥にある桜鱒です。桜鱒は40度で一時間じっくりと低温調理されています。手前にある白いチーズは、リコッタチーズ。桜鱒とリコッタチーズにアスパラガスの組み合わせが素適で美味。上に添えられている山葵菜・マイクロパセリ・苺がよいアクセントとなり、春らしく演出。
桜鱒・リコッタチーズ・苺などの組み合わせが驚くほど調和しており、初春らしい爽やかさが一皿に凝縮されていました。
【パスタ】キタッラ イカ墨 烏賊 サフラン
イタリア中部アブルッツオ地方の郷土手打ち生パスタ、弦切りパスタのキタッラを使用したイカ墨のパスタが運ばれてきました。黄色いソースがサフランとヨーグルトを使用したソースです。回りにはマリネした紋甲イカが添えられていました。
漆黒のイカ墨のパスタならではの滋味と濃厚な魚介系の旨味あり。それをソースと絡めてフルーティにいただけました。仕上げに使用されていましたレモンの皮は程よい香りのアクセントに。「イカスミ」の主成分には「ムコ多糖類」と「タウリン」が豊富に含まれていますので健康志向・美容志向の方にもぴったりな一皿。
【リゾット】リゾット サルシッチャ ピゼッリ トマト
野菜のだし汁で炊き上げたリゾットです。
ピゼッリというグリーンピースに似た豆やシシリアンオレンジトマトなどの色合いが絶妙。一つ一つの味が繊細ながらもほどよいハーモニーを醸し出していました。旨さ際立つ究極のリゾットに仕上がっていました。
【魚料理】鰆 春キャベツ 文旦 桜海老 ペルノー
英国エセックス海岸の自然の恵み、マルドンソルトという天然塩を使い、じっくりと旨みも栄養も最大限に活かせるよう低温調理した長崎県産の鰆です。鰆の回りには静岡県産の桜海老。鰆の上に高級食材キャビアが添えられている大変贅沢な一品です。
サフランとガーリックとエシャロットを使用したグリーンソースが秀逸した出来。30分じっくりとコンフィされていますので、イギリスの天然塩の塩味が程よく、鰆の身も柔らか。「イル・テアトロ」田畑 成へッドシェフの技量の高さを魅せつけてくれた逸品。食材それぞれの味わいの特徴を生かしつつ、見事に一皿の料理として練り上げていました。
【肉料理】和牛サーロインのグリリアータ ブロッコリー レモン 白アスパラガス
網焼きでじっくりと焼かれた和牛サーロインステーキが提供されました。香味ある赤身肉で、噛むほどに口の中に旨味が広がり、食べ応えがある一品。
付け合わせにトルティーノ、ホワイトアスパラ。ソースとして、ブロッコリー・ガーリック・レモンなどをペースト状にしたものが用意され、ソース代わりにお肉につけていただきます。新鮮かつ立体的に和牛サーロインをいただけました。
【デザート】ショコラ 小豆 ルバーブ
コーヒー、エスプレッソ または 紅茶
苺、ガトーショコラ、アイスクリーム、小豆、餅など様々な要素をベースとして贅沢なデザートが提供されました。味は全体として甘さ控えめで上品。苺と一緒にいただくことにより酸味が増し、味わいに変化を与えてくれるのも楽しい一皿です。
小菓子とコーヒーまたは紅茶も提供され、ホットのレモンティーを選択しました。
<メインダイニング「イル・テアトロ」ドリンクセレクション>
・スパークリングワイン
Stabillmento Vinceto Trevigiano
CARRENE MALVOLTI
輝きを帯びた淡いピンクのスパークリング。フルーティかつフローラルな香りを楽しみました。ふくよかさと果実味のニュアンスがとても心地よい。ほのかな苦味と上品な酸味は食前酒に最適です。
・白ワイン
Pigato Vendemia Tartiva
輝きのある麦藁色。青リンゴのフレッシュな香りとアルコールの高い充実感があり、ミネラルが余韻をまとめます。果実味は柔らかくアーモンドの様な独特な苦味と共に舌の上を綺麗に伸びるミネラルと酸味が特徴的。魚介料理との相性も抜群。そのほかにも野菜・きのこや鶏・豚などを使ったさっぱりとした肉料理にもよく合いそうです。
・NON No.1ソルティッド・ラズベリー &カモミール
既存のノンアルコールワインと一線を画し、新しいカタチを提案するNONシリーズのNON No.1をオーダーしました。
ノンアルコールペアリング先進国と評されるオーストラリアのノンアルコールワインで、非常にフルーティながらお茶からくる骨格的な味わいが独創的。余韻に柔らかく漂う酸味とフルーティな甘味が卓越していました。非常に華やかで親しみやすいベリー系の味と香りを上質な紅茶が支えていますので、女性にもオススメです。
・NON No.3トースティッド・シナモン&ユズ
スパイシーなシナモンの甘い香りとユズの爽やかさが絶妙。スパイス、蜂蜜、柑橘、酸と熟成した白ワインのようなキャラクターでメインに近い料理との相性が良いノンアルコール。酸味が心地よいアクセントとなっており、後味は爽やかに抜けていきます。
・BIO GINGER ビオ ジンジャー
喉に程よい苦みが残る大人のイタリアン・ジンジャー・ソーダを注文しました。
イタリア・リミニのガルバニーナ社が造るオーガニックイタリアンソーダです。
辛みの感じない爽やかな口当たりで、イタリア生まれのリキュールと味がよく似ているためチーズやナッツ、ピザやパスタなどのイタリア料理とも合いそうなソーダでした。ビールやワインなどのアルコールと割っても美味しく召し上がれます。
心ときめく春のはじまりを告げるメインダイニング「イル・テアトロ」の「春の森 Bosco di primavera」ディナーコースは、全体的に春らしい色合いで統一された鮮やかなコースでした。給仕してくれたスタッフのきめ細かなサービスの中で終始気持ちよく楽しんで食事をすることができました。
和・仏・伊のそれぞれのテイストと食材の特徴を上手く融合させたコースで、構成・色彩・見栄え・調理法・素材・味の全てにおいて卓越していました。
記念日や大切な方との会食にオススメですので、ぜひ一度ご体験ください。
■季節のおすすめ
春の森 Bosco di primavera
心ときめく春のはじまり
春の香りを楽しむイル・テアトロのランチとディナー。ランチでは、ビーツを練り込んだオレキエッテが春菊ピューレの苦味と調和しあうパスタ料理で、桜鱒は低温オイルコンフィで柔らかな舌触りに仕上げ、ディルと桜の香りのヨーグルトソースで彩りと香りを楽しめます。
ディナーでは、桜鱒を前菜に使い、わさびと苺ソースで春を感じ、ピゼッリを使ったリゾットは色鮮やかで甘み溢れる一皿です。全体的に春らしい色合いで統一された鮮やかなコース料理です。
開催日
2024年2月8日(木) ~ 4月14日(日)
時間
ディナー 17時30分~L.O.20時00分(~22時00分)
料金
・ディナー 18,100円
前菜・パスタ・リゾット・魚料理・肉料理・デザート・コーヒー
※料金は消費税を含みますが、別途サービス料15%を申し受けます。
ディナーメニュー
【前菜】桜鱒 アスパラガス 苺 山葵 リコッタチーズ
【パスタ】キタッラ イカ墨 烏賊 サフラン
【リゾット】リゾット サルシッチャ ピゼッリ トマト
【魚料理】鰆 春キャベツ 文旦 桜海老 ペルノー
【肉料理】和牛サーロインのグリリアータ ブロッコリー レモン 白アスパラガス
【デザート】ショコラ 小豆 ルバーブ
コーヒー、エスプレッソ または 紅茶
※仕入れ状況により内容が変わる場合がございます。
ご予約・お問い合わせ:
WEB予約
レストラン・イベント 予約センター
TEL 03-3943-5489
(10:00〜19:00)
■イタリア料理「イル・テアトロ」
(メインダイニング)
クラシックなインテリアに、ベネツィアングラスのシャンデリア。窓の向こうには森のような庭園。「IL TEATRO=劇場」の名の通り、舞台の一幕一幕を楽しむが如く、本格イタリア料理をご堪能くださいませ。
場所 ホテル3F
営業時間 朝食 6:30 ~ L.O.10:30
ランチ 12:00~ L.O.14:30
ディナー 17:30 ~ L.O.20:30(~22:00)(ディナーコース L.O.20:00)
※土曜・日曜・祝日及び指定期間(8/11~8/16、1/1~1/3)につきまして、ご朝食はご宿泊者限定とさせていただきます。 外来のお客様は平日にレストランでのご朝食をお楽しみいただけます。
料金
朝食:3,000円~
昼食:平日6,300円~ 土日祝6,800円~
夕食:14,400円~
※クリスマスや、年末年始は特別メニューでお迎えいたします。
※料金は消費税を含みますが、別途サービス料(15%)、個室料を申し受けます。
■ホテル椿山荘東京
1952 年開業のホテル椿山荘東京は、都心にありながら、森のような庭園の中に建つホテルです。
「いつの時代も、その時代が必要とするオアシスであり続ける」という想いの下、7 つの季節に 7 つの絶景を造り、国内最大級の霧の庭園演出「東京雲海」と 7 つの季節は、「日本空間デザイン賞 銀賞」、「PrixVillegiature Awards グランプリ」、「iF DESIGN AWARD」を受賞、「日本夜景遺産」に登録され、都心の絶景として通年お楽しみいただけます。
267 室の客室では、第二の我が家のようにお寛ぎいただけるよう充実した機能やアメニティを備えるだけでなく、都心のパノラマ、またはガーデンビューをご堪能いただけます。そのほか、庭園内や館内の 9 つのレストラン、自然光を感じられる直営のスパ・トリートメント施設、最大 2,000 名様までご利用いただける大会場を含む 38 の宴会場、チャペル・神殿、理・美容室、フォトスタジオなどを完備しています。
散策できる広大な庭園には、国の有形文化財の三重塔や茶室、史跡があり、また春の桜、きらめく新緑、初夏の蛍、夏の涼やかな滝のしぶき、紅葉、雪景色の中の椿と、四季の風情が東京にいることを忘れさせる特別なひとときをお過ごしいただけます。
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