「料理の鉄人」中華の鉄人・陳建一さん、間質性肺炎のため67歳で逝去

四川飯店グループ会長で、日本中国料理協会会長の陳建一さん(本名:東建一さん)が3月11日に東京都内の病院で間質性肺炎のため亡くなっていたことが分かった。享年67。

陳さんは1990年、父である建民の死去に伴い、四川飯店のオーナーに就任。オーナーシェフを務めた四川飯店グループは、赤坂、池袋、六本木、静岡、名古屋、徳島、呉、松山、博多で店舗を展開する一大企業となった。

1993年フジテレビ系人気料理対決番組「料理の鉄人」(1993年10月10日から1999年9月24日放映)では“中華の鉄人”として活躍。6年間で92回の戦いを重ねた。成績は67勝22敗3引き分け。また「19連勝」という鉄人史上最長の連勝記録を誇る。

和の鉄人・道場六三郎さん、フレンチの鉄人・坂井宏行さんらとともに日本を代表する料理人として大活躍し、お茶の間から愛された。座右の銘は、父がよく言っていた「料理は愛情」。2013年11月、黄綬褒章を受章した。

「NHKきょうの料理」の講師として出演するほか、中国料理・四川料理の普及活動として講演やイベント、テレビの料理番組など数多く出演。主著に「鉄人陳建一の中華料理」「陳建一の毎日のおかず」「本音で作る僕の料理」「鉄の掟」「父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる」などがある。

故人氏名: 東 建一 (あずま けんいち)
生年月日: 1956年1月5日(享年67歳)
死亡日時: 2023年3月11日(土)午後0時7分

後日、四川飯店グループ社葬をもって、お別れの会を執り行う予定ですが、現時点では詳細未定です。

≪参考≫

陳建一 略歴

1956 年(昭和31 年)東京に生まれる。日本に初めて四川料理を広め、四川料理の神様と呼ばれた故陳建民の長男。東京中華学校を経て、高校、大学と玉川学園で学ぶ。
卒業後、父親の経営する赤坂四川飯店にて修業を開始する。1990年父の後を継ぎ赤坂四川飯店社長へ就任。1993 年フジテレビ「料理の鉄人」に中華の鉄人として、また「NHK きょうの料理」の講師として出演。他テレビ及び雑誌、料理学校の講師など幅広く活躍。2015年より四川飯店グループ会長。四川料理の普及や後進の育成に努める一方、講演やイベント、テレビの料理番組などで活躍。また多くの著作を出版し、主著に「鉄人陳建一の中華料理」「陳建一の毎日のおかず」「本音で作る僕の料理」「鉄鍋の掟」「父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる」などがある。

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