【ゲネプロRepo】新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』、世界を熱狂させた究極の傑作が上演!

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新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』(全3幕)が6月3日(金)東京・新国立劇場オペラパレスにて開幕した。開幕に先立ち前日の6月2日舞台稽古見学会を観賞した。

同バレエはイギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドドソンがルイス・キャロルの筆名で書いた児童小説『不思議の国のアリス』(英: Alice’s Adventures in Wonderland 刊行は1865年)を題材とした作品。

少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、しゃべる動物や動くトランプなどさまざまなキャラクターたちと出会いながら冒険する様子が描かれている。数学者で作家のキャロルが知人の少女アリス・リデルのために即興でつくって聞かせた物語がもとになっている。

バレエ『不思議の国のアリス』の振付は、新時代を切り開いた英国人振付家クリストファー・ウィールドン、音楽には映画やテレビ番組での音楽を手がけるジョビー・タルボット、美術には数々の作品でトニー賞を受賞しているボブ・クロウリーという類まれな才能溢れるアーティスト達が集結し、英国ロイヤル・バレエが2011年に初演した。

世界有数のバレエカンパニーがレパートリ―として取り上げ注目される中、アジアでは唯一、新国立劇場バレエ団だけが上演許可されている人気作。新国立劇場バレエ団では2018年に初演され、チケット入手が困難になるほどの大人気な演目となった。

本公演は3人のダンサーがアリスを演じるが、舞台稽古見学会でタイトルロールであるアリスを演じたのは、プリンシパル・ダンサーの米沢唯。米沢は、透明感溢れる綺麗なバレエはそのままに少女アリスが体験する夢の中の冒険の物語を快活で旺盛な好奇心をもって鮮やかに表現。

庭師ジャック/ハートのジャックを演じたのは、同じくプリンシパル・ダンサーの渡邊峻郁。第2幕、第3幕ではアリスとともに息の合ったパ・ド・ドゥで観客を魅了した。

ルイス・キャロル / 白ウサギ役の木下嘉人のダンスは確かなテクニックながらコミカルで観客の視線を集め、アリスの母 / ハートの女王役の益田裕子は、強烈な表現力が印象的だった。

手品師/マッドハッター役は、中島駿野が務めた。バレエでは珍しい高難度のタップダンスを披露し、観客の耳目を集める健闘ぶりで舞台に華を添えた。

また、今回の上演では、オーストラリア・バレエのジャレッド・マドゥンと、英国ロイヤル・バレエのスティーヴン・マックレーが、ゲストダンサーとして一部公演に出演。

美しいコール・ド・バレエ(群舞)も卓越しており、ジゼルの「ウィリ―の踊り」やラ・バヤデールの「影の王国」やくるみ割り人形の「雪の精」などとは全く違った『不思議の国のアリス』ならではのオリジナルな魅力を存分に堪能した。

舞台転換のテンポの良さとスピート感は、同作の魅力度アップに貢献。アリスが不思議の国へ行く時に、多彩なプロジェクション・マッピングや色彩感溢れた魔法のような特殊アートが効果的に使われており、臨場感と視覚効果を高める役割を果たしていた。

東京フィルハーモニー交響楽団による音楽運びも軽快で鮮やか。40種類以上の打楽器をはじめとする数えきれない程の楽器が使用された。斬新な特殊奏法で効果音を出すなど同作の魅力を余すことなく伝え、究極の名作を支えた。

『不思議の国のアリス』東京公演は6月12日迄。6月18・19日には群馬・高崎芸術劇場 大劇場でも上演される。

Alice’s Adventures in Wonderland© by Christopher Wheeldon
撮影:長谷川清徳

■2021/2022 シーズン新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』

日程:2022年6月3日(金)~6月12日(日)
会場:新国立劇場 オペラパレス

STAFF:

【振付】クリストファー・ウィールドン
【音楽】ジョビー・タルボット
【美術・衣裳】ボブ・クロウリー
【台本】ニコラス・ライト
【照明】ナターシャ・カッツ
【映像】ジョン・ドリスコル/ジュンマ・キャリントン
【パペット】トビー・オリー
【マジック】ポール・キエーヴ
【共同制作】オーストラリア・バレエ
【指揮】ネイサン・ブロック
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

CAST:

アリス:米沢唯
庭師ジャック/ハートのジャック:渡邊峻郁
ルイス・キャロル/白ウサギ:木下嘉人
アリスの母/ハートの女王:益田裕子
手品師/マッドハッター:中島駿野

指揮:ネイサン・ブロック
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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