【公演レポ】東京バレエ団、〈HOPE JAPAN〉で希望とエールを贈るダンスを披露!


7月4日、斎藤友佳理芸術監督率いる東京バレエ団 全国ツアー「HOPE JAPAN 2021」東京公演2日目を東京文化会館で観賞した。

HOPE JAPANは、2011年、東日本大震災という未曽有さの災害が日本を見舞った年に、バレエ界の大スターであるシルヴィ・ギエムの「日本を応援し、元気づけたい!」という呼びかけに、東京バレエ団が応えて全国各地を巡演しました。

昨年から今年にかけて新型コロナウィルス感染症が蔓延し、10年振りに巨匠振付家モーリス・ベジャールによる不朽のプログラムを携えたプロジェクトが再開。全国ツアーは東京(2公演)からスタートした。

2回の休憩をはさんでモーリス・ペジャール作の4作品「ギリシャの踊り」「舞楽」「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)「ボレロ」が披露。

「ギリシャの踊り」は、シンプルな衣裳で踊るモダンバレエですが、ダイナミックで集団として揃った群舞が綺麗で見応えがありました。上野水香とブラウリオ・アルバレスのダンスは、新鮮で完成度が高く、注目を浴びた。

「舞楽」は、プリンシパルダンサー宮川新大のテクニックと表現力が優れていた。長い脚がつま先までスッと伸び、鮮やかダンスで観客を魅了した。

「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)。端正なルックスの秋元康臣の悲劇性を纏っている凛としたダンスが感動的。ダンス全体の表現だけでなく表情からもジュリエットとの愛を守る決意を強く感じさせてくれた。ジュリエット役の足立真里亜のダンスも清楚で可憐。困難な状況の中で愛し合う若いカップルのパ・ド・ドゥは、ロマンティックな表演力に優れ、観客の心の大いに揺さぶった。

最後の「ボレロ」は、東京バレエ団プリンシパルダンサーの柄本弾が主役を務めた。
徐々に情熱が増していくエネルギッシュなダンスは、高揚感に溢れていた。
男性ダンサーの群舞は迫力満点で、来場した観客に希望とエールを贈ってくれた。

PHOTO: Shoko Matsuhashi

東京バレエ団全国ツアー
HOPE JAPAN 2021
東日本大震災10年コロナ禍復興プロジェクト

7月4日(日)14:00
会場:東京文化会館(上野)

プログラム:

「ギリシャの踊り」
音楽:ミキス・テオドラキス
振付:モーリス・ベジャール

2人の若者:池本祥真、昂師吏功
パ・ド・ドゥ:秋山瑛、大塚卓
ハサピコ:上野水香、ブラウリオ・アルバレス
ソロ:樋口祐輝

「舞楽」(1988年初演版)
音楽:黛敏郎
振付:モーリス・ベジャール

「ロミオとジュリエット」(パ・ド・ドゥ)
音楽:エクトル・ベルリオーズ
振付:モーリス・ベジャール

ジュリエット:足立真里亜
ロミオ:秋元康臣

「ボレロ」
音楽:モーリス・ラヴェル
振付:モーリス・ベジャール

主演:柄本弾

概要/HOPE JAPAN/2021/NBS公演一覧/NBS日本舞台芸術振興会

【全国ツアー 概要】

【東京公演】7/3(土)、7/4(日)14:00開演 会場:東京文化会館
【大阪公演】7/6(火)19:00開演 会場:フェスティバルホール
【名古屋公演】7/7(水)19:00開演 会場:愛知県芸術劇場
【岩国公演】7/9(金)19:00開演 会場:シンフォニア岩国
【福岡公演】7/10(土)16:00開演 会場:福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
【前橋公演】7/12(月)19:00開演 会場:昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)
【富山公演】7/13(火)19:00開演 会場:オーバード・ホール
【京都公演】7/14(水)19:00開演 会場:ロームシアター京都
【岡山公演】7/15(木)19:00開演 会場:岡山シンフォニーホール
【津公演】7/18(日)14:00開演 会場:三重県文化会館
【いわき公演】7/19(月)19:00開演 会場:いわき芸術文化交流館アリオス

■公演に関するお問い合わせ・チケットのお申し込み
https://www.nbs.or.jp/stages/2021/hope/index.html
NBSチケットセンター TEL: 03-3791-8888(平日10:00-16:00 / 土日祝休み)

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