【実食レポ】400年前の江戸時代にタイムスリップしたような『江戸料理一石三鳥』

クラウドファンディングサイト「Makuake」にて、これまで飲⾷部⾨歴代⽇本記録、総額１億 2700 万円もの応援購⼊を獲得した「⼀⽯三⿃グループ」。一石三鳥グループは2020年10月に1店舗目の「厳選焼鳥一石三鳥」(東京都港区新橋)をオープン以来、エンタメ感が満載の飲食店を3年で港区中心に6店舗オープンしてきました。

話題沸騰の同グループが7 ⽉ 11 ⽇（⽕）に400年前の江戸時代にタイムスリップしたような「江⼾料理⼀⽯三⿃」を東京・西麻布に開店。

料理はもちろんのこと、空間にも“粋なお江⼾”にこだわった素敵な料理店。江戸時代の調味料や調理方法を取り入れたコース「大名コース」を7月某日体験しました。

コース内容は毎月変わりますので、時期を変えて訪問すると令和の江戸料理の違った良さが味わえそうです。席は、カウンター席と3つの個室があり、料理が目の前で仕上がっていくライブ感が楽しみたい方はカウンター席がおすすめです。

モクテルブームということもあり、ソフトドリンクもこだわったものが用意されていました。

●雑賀ろっくんぷらむ

「雑賀ろっくんぷらむ」を柚子入りでソーダ―割にしていただきました。とても爽やかな飲み口のソフトドリンクで、レモン入りでいただくことも可能だそうです。

『夏の大名コース』

＜文月の献立＞

・凌ぎ
蕎麦　長芋　針海苔　花穂紫蘇

⾷事の最初は⼿打ちそば。当時の江戸っ子はせっかちで、気風のよさが身上で、ゆっくりしたのが性に合わないことからこのメニューが最初に用意されました。

蕎⻨の味わい、出汁の⾹りで⼝の中をさっぱりとさせてくれます。日本三代珍味のひとつである唐墨と山芋が蕎麦の風味と合っていました。

・前菜　
熊　冬瓜　つるむらさきの花

羆のしゃぶしゃぶの前菜です。シジミの出汁で調理された冬瓜がひんやりとしており夏向きの前菜に仕上がっていました。

・造里
鮮魚　三点盛り

炉端で炙った鰹の藁焼きが香ばしく絶品の仕上がり。燻製のような香りをまとったカツオが最高で、カツオ本来の本物の美味しさを味わいました。

鮮魚他2点は、烏賊と平貝です。平貝は甘みと旨味が濃厚、それでいてさっぱりしていました。

煎り酒（いりざけ）は醤油の代わりに添えられていました。江戸時代には醤油は高価なため一般的には普及しておらず、梅を日本酒と昆布で煮詰めた煎り酒が使われていました。サッパリとした味の調味料で、塩分量が少ないヘルシー志向の方々に注目されている万能調味料です。

・椀物　
鱧　順菜　小メロン　梅肉　青柚子

鱧のお椀です。鱧から出る旨み成分をじっくりと抽出した、上品でまろやかな味わい深いお椀。

青柚子と梅肉が程よいアクセントとなっていました。料理人のセンスや個性がお椀と刺身は、日本料理の“華”そのものでした。

・八寸
酒肴　拾参の極み

右上の丸十は甘いことから甘薯とも言われている薩摩芋です。これは薩摩藩島津氏の家紋が丸に十字であることに由来しています。食感はホクホクした感じで、薩摩芋本来の甘みを楽しみました。

●日本酒: 利き酒セットお好み3種をスタッフのおまかせでいただきました。

「江⼾料理⼀⽯三⿃」では、各都道府県、様々な日本酒を取り揃えています。メニューとは別に常時30から50種のお酒が用意されていました。

スタッフのお任せしましたら、山形県のお酒3種「惣邑（そうむら）」「雅山流」「東光」が提供されました。お酒は左から優しい順で「惣邑」「雅山流」「東光」と並びました。

「惣邑」は香りは優しく穏やかな日本酒でとても飲みやすかったです。「雅山流」は「山は動かぬもの、川は流れるもの」との思いで命名されたお酒で、香り高く華やかな中にも芯がしっかりと感じられました。

「東光」は透明感の高く、キレのよい飲み口を楽しみました。利き酒セットお好み3種は鮎の炉端焼などともよく合いそうです。

・焼物
岐阜県長良川産　鮎　炉端焼
鴨　味噌麹幽庵焼

癖がなく上質な脂が持ち味の岩手産鴨肉が仕入れられ、特製の味噌柚庵地に漬け込み、じっくりと焼き上げられた鴨の味噌麹幽庵焼。

上に九条葱が添えられています。脂身がサラリとしており、甘さと弾力性がある鴨肉でした。

岐阜県長良川産の鮎が炉端焼で振舞われました。串に刺されたスタイルで炉端焼きでじっくりと調理された鮎を一度でいいから食べてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

独特の苦みと殺菌効果がある「蓼酢(たです)」が鮎に添えられていました。鮎の旬は鮎釣りの解禁の時期である7月～8月だといわれており、ちょうどよい時期に有難くいただけました。鮎は綺麗に化粧塩されており、大胆にかぶりつきました。鮎の独特の苦みと香ばしさを満喫。日本酒と合います。

●トラウベンモスト赤ぶとうじゅーす

ノンアルコール代わりに飲める「トラウベンモスト赤ぶとうじゅーす」です。オーストリアニーダーエステライヒ州産ワイン用のブドウを使用した、ストレート、無添加のワインにする前のぶどうを搾ったドリンクです。

低温加熱処理されており、深い美味しさと気品ある葡萄ドリンクで、鴨味噌麹幽庵焼など肉料理とよく合います。美味しいだけでなく、ミネラル、ビタミンB類、ポリフェノールなど動脈硬化を防ぐものが多く含まれていますので健康志向の方におススメです。

・逸品
一石三鳥巻

北海道産雲丹、但馬牛のモモ肉のタタキ、ボタン海老が入った一石三鳥オリジナルの「一石三鳥巻」。

溶けるようなクリーミーな雲丹がたっぷりつかわれている大変贅沢な巻き寿司でした。

・揚物
鮑小判揚げ　雲丹　肝ソース

江戸時代の通貨小判に見立てた鮑小判揚げ。上に青海苔のソースと金粉がかかっています。

鮑の旬は夏。磯の香りが際立つ鮑小判揚げで、鮑のサクサクとした鮑の食感が素敵でした。

・食事
玉蜀黍　いくら　サマートリュフ　土鍋ご飯
香物　赤出汁

サマートリュフ、いくらの醤油つけ、2種類のとうものこし（イエローコーンとホワイトコーン）を使用した土鍋ご飯が食事として提供されました。

2種類のとうものこしの異なる甘味と土鍋ご飯の組み合わせが秀逸しており、素晴らしいアイディア料理に仕上がっていました。サマートリュフは食感もよく女性や子供にもおススメしたい土鍋ご飯でした。

・甘味
自家製羊羹プリン　桃のコンポート　シャンパンジュレ掛け

最後に⽢味。和を感じるデザートとして自家製羊羹プリン、季節感感じるデザートとして桃のコンポートとシャンパンジュレ掛けが温かいお茶と一緒に提供されました。⼝の中をさっぱりとさせてくれます。

囲炉裏料理と江戸料理を融合したお料理はもちろんのこと、“粋なお江⼾”の空間にもこだわった同店。土鍋ご飯の残りを活用したおにぎりのおみあげなどもいただきました。

タイムマシーンでタイムスリップしたような江戸の旅情に浸れる時間が過ごしてみませんか。
西麻布ということもあり、金曜日と土曜日はBAR TIMEが深夜3時まで営業しています。

■『江戸料理一石三鳥』

店舗名：江戸料理　一石三鳥
営業時間：火~木・土　17:00-23:00(ドリンクL.O.22:00)、
金　17:00-AM3:00(ドリンクL.O.AM2:00)
定休日：月

住所：東京都港区⻄麻布1-8-12 ARISTO ⻄麻布1F
(東京メトロ日比谷線「六本木駅」2番出口より徒歩約8分)

席数：カウンター12席/テーブル個室4席×3

コース：

・疾風コース　9800円
・蒼天コース　1万3800円
・百華コース　1万5800円
・大名コース　1万9800円
・天下統一コース　2万5800円※価格はすべてオープン記念価格
※20:30以降はアラカルト展開し、2軒目利用としてもご利用いただけます。

公式予約サイト：

一石三鳥別邸 (六本木/居酒屋)

★★★☆☆3.54 ■【西麻布交差点徒歩1分】炉端焼◎寿司◎和食◎個室◎カウンター◎日本酒◎ワイン◎アラカルト ■予算(夜):￥10,000～￥14,999

■⼀⽯三⿃グループについて

「⼀⽯三⿃グループ」は本店の焼⿃屋をはじめ、ワイン棚に扮した扉の中にある鮨屋、そして⼤阪では「誰がわざわざここに︖」と思われる辺鄙な⽴地で看板のない焼⾁屋をオープンし、連⽇満席に（スポット的に店舗の前にはタクシーの⾏列が︕という事態が発⽣中……）。……と、ブライダル出⾝のオーナーのもと“思わず⾏きたくなる仕掛け作り”、“ブライダル仕込みのおもてなし”、そんな想いに共感した料理⼈やサービス業の最前線で⻑く実績を積んだスタッフが集結し、新しい飲⾷店のカタチをご提案します。

（写真は「江⼾料理⼀⽯三⿃」のクラウドファンディングプロモーション動画撮影時の写真）