青野紗穂インタビュー! 『ルームメイトと謎解きを』に唯一の女性キャストとして出演

女優の青野紗穂が、18日から東京・サンシャイン劇場にて上演されるミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』に出演する。

本作は、注目の若手作家・楠谷佑氏が執筆した全寮制男子校×本格ミステリをオリジナルミュージカル化。
脚本・作詞・演出を手掛けるのは、ミュージカル、ストレート・プレイとジャンルを問わず多くの作品を演出し、『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』で第27回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した板垣恭一氏。

主役の兎川雛太を小野塚勇人(劇団EXILE)、武藤潤(原因は自分にある。)がWキャストで主演。
そして雛太役とW主演となる鷹宮絵愛を富永勇也が演じ、全寮制男子校で起きた、不可解な殺人事件に迫る。

本作の出演者で唯一の女性キャストとなった青野は、2012年にN.Yアポロ・シアターで開催されたプロへの登竜門と言われている人気イベント「Stars of Tomorrow」のボーカルコンテストに日本人の中学生として初めて出場し、見事優勝。「歌うまティーン」として、注目を集めた。
その類まれな歌唱力を活かし、2015年より音楽劇「人魚姫」に初舞台ながら初主演に抜擢されると、以来「RENT」、「ヘアスプレー」、「ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~」など、多数の人気ミュージカル作品への出演を続け、着実にその独自の存在感を放っている。

今回は、警部、女子高生、養護教諭の3役を本作の中で演じた青野へインタビューを実施した。


 
ー出演が決まったときの心境はいかがでしたか?

青野:今作への出演が決まった時は、素直にすごく嬉しかったです!
演出の板さん(板垣恭一氏)とご一緒させていただくのは今回で3回目になるのですが、振付師の方や、音楽を担当された桑原さん含め、板さんのチームの皆さんとまたご一緒出来ることが本当に嬉しいです。
このチームの皆様と一緒なら、私は伸び伸びと迷うことなく、芝居を作れるという気持ちがあるので、演出が板さんで、板さんのチームです!とお聞きし、「絶対に出演させていただきたいです!」と即答しました。
多大なる信頼を、私は板さんに置いていて、充実した日々を過ごしています。

ー演出の板垣さんとの信頼関係があるとのことですが、どのようなところにリスペクトをされているんですか?

青野:実は、私の俳優人生で、初めて、お芝居とはこう!としっかりと教えてくださったのは板さんなんです。
なので、すごく感謝していますし、すごく尊敬しています。

板さんは、俳優が出したアイデアや、選択をしたものに対して、否定をされないので、伸び伸びと出来る環境を作ってくださっていると思います。
例えば、このように表現をしたいのであれば、この流れの方が良いのではないかなど、伝え方が上手な方なので、誰しもが納得しながら稽古を進めてくださっていると思います。
板さんのことがすごく大好きで、お芝居のことを相談したいとなった時には、真っ先に板さんの顔が思い浮かびます。
というのも、何が足りなくて、どこが特化していて、何がどうなっているというのをすごく分析してくださるので、今の自分と今後の自分を分けて、教えてくださるというか。

これをこうすればいいと思うとか、これが必要だと思うという言い方で、
決して押し付けではないところもまた素敵で、ちゃんとその人の為を思って、考えてくださるのが、とっても有り難いです。
また、間違ったことがない前提で、話を聞いてくれるんです。だから、物怖じせずに新
なかなか俳優の話を全部手を広げて、全てを試させてくれるって、本当に器量がないと出来ないことだと思うので、そこは毎回感謝しています。
あとは心配なところや悩んでいるところがあれば、ちゃんと何で引っかかっているかというところまで見て、先に分析してくださっているから、聞いたときには答えがあるんです。

ー今回3役(千々石菫子警部、倉林沙奈、養護教諭)を演じられますが、役どころや見どころを教えてください。

青野:3役やらせていただくのですが、養護教諭の役は、本当に一瞬です。(笑)
倉林沙奈は、絵に書いたような高校生で、ちょっとした箸休めというかスパイスとして、刺激を与えることができればなという感じで、いつも通り楽しもう!と思いながら演じています。

その一方で、千々石警部を演じることが難しかったです。
今まで、私がやってきた役というのが意外とパワフルな役であったり、ちょっとネジが飛んでいるような役が多かったので、
すごく冷静で、対等で、物事を俯瞰して見つつ、頭の回転もすごく早いので、違う意味でのバイキャリ的な女性というのが、なかなか慣れなかったです。
どうすれば大人としての威厳が出るのかとか、どうすれば立っているだけでちゃんと存在感が出るのかというのが難しくて、
毎回、板さんに相談しながらやらせていただきました。
また、すごく初歩的ですけど、色んな刑事もののドラマを見たりもしました。
大人としての圧のかけ方がすごく苦手だったので、毎晩、自分の家の壁に向かって圧をかける練習とかもしてみたり。(笑)
 
 
ー青野さんは、今回唯一の女性キャストですが、男性が多い中での稽古などはいかがでしたか?

青野:皆さんに気を遣わせてしまうのではないかというところが心配でした。
ただ、皆さん、本当に優しく、すんなりと受け入れてくださって、声をかけてくださったりとか、対等に接してくださり、いい環境を作ってくださったなと思います。
大先輩の鈴木壮麻さんを筆頭に。(笑)

ー本作全体の見どころについて教えていただけますか?

青野:見どころとしては、やはり謎解きのシーンは圧巻なので、そこは本当に怒涛のように、なるほど~!というシーンが続いていきます。
そこは見ていてすごく気持ちが良いと思います。
謎解きまでの伏線だったりとか、このことが意外と大事だったんだ!とかが分かったり、その時々のみんなの表情を見ていただいたりだとか、あとは学生ならではの個性だったり、大人ではなかなかこういうことはないんだろうなという感じの雰囲気の中に、外部から入ってきた警察や、先生だったりが良いスパイスになっています。

稽古中に誰かが言っていましたが、学校内でのヒエラルキーとか政治的な問題というものが意外と組み込まれていて、それが社会の縮図にも見えるなと。
先生や学生の方はもちろん、全ての方に共感いただけるポイントがあると思います。
あとは、出演者の皆さんが本当に綺羅びやかなので、そこも楽しんでいただければなと思います!

ー今年も11月後半に差し掛かってきましたが、今年は青野さんにとってどんな1年になっていますか?

青野:今年1年は、何をしていたんだろう?(笑) というくらい本当に目まぐるしかったです。

沢山の新しい方との出会いや作品との出会いがあり、新しい友だちも出来て、新しい世界を見ることができたりと、気づけばもうこの時期です。
これまでの人生で、一番早く時間が経った年だったなと思います。
また、お芝居に関しても、自分の良いところも悪いところも含めて、すごく浮き彫りになった年でもあるので、
そこを改善出来る余地があるなと、私はまだこれから沢山成長出来るんだと改めて実感することができました。

私はこの作品の後ももう一本控えているので、今年ギリギリまで粘って、伸びてやろうと思っております。
今回は、全然違うタイプの俳優さんが沢山いて、演技へのアプローチの仕方も違うのですが、すごく勉強になっているので、来年しっかりと活かせるように頑張りたいです。

ー最後に舞台を楽しみにされている方へのメッセージをお願いします!

青野:この作品は本当にテンポが良くて、もう終わったんだ!というくらいの疾走感を味わっていただきたいです。

あとは、ミステリなので、原作を知っている方も、知らない方も、今一度、頭を真っ白にして見ていただきたいです!
どういう風に物語が進んでいるのか、どういう動機なのかというのを一緒に考えながら、この作品に参加している気持ちで見ていただけると、私たちも毎日新しく生きられるというか、新しい謎解きがまた出来る気がします!
一緒に楽しんでいければ嬉しいなと思います!

本作は、東京・サンシャイン劇場にて11月18日~26日に上演される。

<ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』>

2023年11月18日(土)~26日(日)
東京都 サンシャイン劇場
https://musical-roommate.com/

原作:楠谷佑「ルームメイトと謎解きを」(ポプラ社)
脚本・作詞・演出:板垣恭一
音楽:桑原まこ、桑原あい
出演:小野塚勇人、武藤潤 / 富永勇也、長江崚行、健人、加藤将、横山賀三、山野光、松村優 / 加藤良輔、陳内将、青野紗穂 / 鈴木壮麻 / 神澤直也、半澤昇、森山晶之、吉村健洋、大崎聖奈、光由

※小野塚勇人と武藤潤はWキャスト。

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