「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」本日開幕!鈴木敏夫インタビュー掲載

来年秋オープン「ジブリパーク」のプレイベントを飾る展覧会として、9/23(木・祝)まで愛知県美術館で特別開催。地元・愛知県出身のスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーが開会式に登場。

© Studio Ghibli

2015年の愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で大きな反響を呼んだ「ジブリの大博覧会」。魅力的な展示を加えながら 5 年間で全 11カ所を巡回し、昨年幕を閉じました。来年オープンする「ジブリパーク」のプレイベントとして今夏、“ふるさと”愛知で特別に開催し、各地を彩った全展示が勢ぞろい。さらに大博覧会初登場の「ジブリパーク」コーナーでは2023年度にオープン予定「魔女の谷エリア」に誕生する「ハウルの城」の建築模型を初公開しています。

開幕を記念して昨日7月16日(金)に開会式を行いました。主催者を代表し、愛知県の大村秀章知事と中日新聞社の大島宇一郎代表取締役社長が出席したほか、本展に企画制作協力したスタジオジブリから鈴木敏夫プロデューサーが参加。あいさつやテープカットを行い本展の成功を祈りました。開会式後には鈴木プロデューサーの囲み取材を実施しましたので概況をお伝えいたします。

【展覧会特設サイトhttps://www.ghibliexpo-aichi.com/】

<来賓あいさつ要旨>

■鈴木敏夫(スタジオジブリプロデューサー)


 去年は「ジブリの“大じゃない”博覧会」を実施したが(スケール的には)大博覧会だった。今年はどうなるかと思ったが、想像以上の大博覧会になった。見ても終わらない、こんなにお見せすれば、いろんなお客様に楽しんでいただけると思う。今回の展覧会の趣旨は作品そのものと作品にまつわるものもさることながら、みなさまの目に触れる宣伝物を展示し、それは僕が関わったものもたくさんある。僕が手紙で書いたものがたくさんあった。探しても見当たらなかったものがたくさん置いてあった。僕自身、「こうやってやってたんだ」と思い出させてくれる展示。どんなに見ても終わらないと感じるくらい、本物の大博覧会になった。コロナ禍でもジブリを楽しんでほしい。

<囲み取材 一問一答の要旨>

Q.ジブリ映画の宣伝をテーマに企画された「ジブリの大博覧会」は2015年に愛知で始まり、その後、全国を巡回し、各地で話題を集めた。集大成の開催となる今回、鈴木さんご自身はどのような思いで開会式に臨まれたか?

A.ジブリの大博覧会というタイトルは覚えていたけど、内容がどうだったか忘れちゃっていた(笑)
事前に見たから説明できたので、見ておいて良かった。5、6年経つとある種の懐かしさというか、感慨がある。(展示物を見て、)なんだ、こんなところに置いてあったのか、という連続だった。

Q.鈴木さんが考える今回のジブリの大博覧会の見どころは?

A.愛知でやったものを一通り見ることができる。それで終わりだと思ったが、その続きがあった。
5、6年前にやった大博覧会の+αの部分がある。

Q.ジブリの大博覧会は「ジブリパーク」のプレイベントを飾ります。来年秋のオープンに向け整備が進むジブリパークの近況は?

A.知事のお話では、8割できている。来年の秋、みなさんにお披露目できる。第1期、第2期に分かれてオープンする。コロナ禍の状況だが、思ったより順調というのが僕の感想。

Q.ジブリパークについて、鈴木さんが行ってみたい、気になっているエリアや展示は?

A.ディズニーのようなテーマパークよりも、僕はロンドンのハイド・パークやニューヨークのセントラルパークのようなものができたらいいな。宮崎吾朗を中心に進めているが、理想とするものに近いものができている。それは僕自身もうれしい。僕は名古屋の生まれ育ちだが、いろんなご縁があって、ジブリパークをやることになった。そういうことから、うるさいパークにはしたくなかった。
僕は東区の徳川園(の近く)で育った。当時の日本庭園は子供のころ公園でいろんなことをして育った。その思い出が強いので、子供のころ楽しく遊んだ徳川園の拡大版がジブリパークになれば。

<展示のみどころ>

『天空の城ラピュタ』をはじめ歴代作品の飛行機械を取り上げた「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」、ジブリ作品とガラス芸術を組み合わせた「ジブリの幻燈楼」、“腐海の世界”を立体表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」が目を引く。スタジオジブリ設立から約 35 年の歩みを懐かしの映画ポスターやグッズ、未公開とされた原画など豊富な資料で振り返ります。展示物はジブリパークに収蔵されるため、最後のお披露目の機会になります。

大博覧会初登場はジブリパークの紹介コーナー。ジブリパークに2023年度オープン予定の「魔女の谷エリア」に誕生する「ハウルの城」に焦点を当て、建築模型を初めて一般公開いたします。宮崎吾朗監督がどのように二次元のアニメーションから三次元の「ハウルの城」を造りあげていくのか、その過程を通して一足先にジブリパークの雰囲気を感じてみませんか。

また、グラフィックデザイナー・佐藤卓氏企画監修の「ネコバスアトリエ」も大博覧会初登場。『となりのトトロ』の「ネコバス」を「ネコ+バス」で捉えることを出発点に、ものへの新たな見方から、さまざまなアイデアのヒントを探る新展示企画です。

<開催概要>

会   期  2021年7月17日(土)~9月23日(木・祝) [64日間]
開 催 時 間  10:00~18:00 金曜は20:00(入館は閉館30分前まで)
休 館 日  7月19日(月)、8月2日(月)、16日(月)、9月6日(月)、21日(火)
会   場  愛知県美術館 (名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階)
主   催  愛知県美術館、中日新聞社
協   賛  アイシン、NTPグループ、JTB、トヨタ自動車、名古屋鉄道
展 示 協 賛  ア・ファクトリー
企画制作協力 スタジオジブリ、三鷹の森ジブリ美術館

 

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