左から、遠山智隆生活安全課長(目黒警察署)、佐藤大樹、ピーポくん
6月25日、佐藤⼤樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)が、⽬⿊警察署による「特殊詐欺被害防⽌等の広報⾳声」の収録を東京音楽大学(東京都目黒区)で行った。
この広報音声は、SNSで広がる「現⾦やキャッシュカード、荷物を運ぶだけで簡単にお⾦を稼げる」といったいわゆる“闇バイト”の募集広告から若者たちを守るために警察庁が活用している呼び掛けツール。今回、若い世代を中心に支持を集める佐藤が目黒警察署・目黒防犯協会とコラボレーションし、若者たちを犯罪に加担させないための呼び掛けを行った。
構内のレコーディングルームに入った佐藤は、「特殊詐欺加担防⽌広報〜闇バイト禁⽌〜」「特殊詐欺被害防犯広報〜オレオレ詐欺〜」「特殊詐欺被害防犯広報〜還付⾦詐欺〜」の3パターンの音声を収録。特殊詐欺犯罪の重大さを示すよう、真剣な表情で収録を行った。
音声収録後は囲み取材が行われ、報道陣からの質問に回答。まずは今回の広報音声に起用された感想を問われると、「特殊詐欺といえばオレオレ詐欺を真っ先に思い浮かべ、自分の祖父母の世代が被害に遭っている印象が強かったですが、今回警察の方からお話を伺い、最近では僕と同じ世代の方や下の世代の子たちが犯人グループの一員になり、気がついたら加害者の立場になっているという事例があることを知りました。僕の声を通して、そういった方が二度と被害に遭わないよう発信していきたいですし、自分にできることがあれば協力したいと思いました」と力強く話した。
祖父母や下の世代の若者など、伝えたい人の顔をイメージしながら音声収録を行ったという佐藤。収録後の感想については、「とても緊張しました。生半可な気持ちではできないですし、収録前には警察署の方から事例や規模を直接教えていただき、その熱意も感じていたので、警察署の皆さんを代表する気持ちで収録に臨みました」と話した。また、今回は種類別に3パターンの音声があることから、「高齢者に向けたメッセージはゆっくり優しめに、同じ世代に語り掛けるときは気持ちが伝わりやすいように強く訴えるということを意識しました」と声のトーンや速度などの細やかな部分にもこだわった様子。
さらにLDHの本拠地でもある中目黒という土地についても触れ、「中目黒は僕たちのホームタウンでもあるので、これを聞いたファンの方々が自分の家族や周りの方に伝えてくれたら嬉しいです」とLDHファンへ向けてメッセージを発信。
そして今回のターゲットである若者に向けては、「今はSNSが盛んなので色々な情報が入ってきやすい環境だと思います。実際僕も“高収入のバイトがある”という広告などをよく目にしてきました。そのときの精神状態やリアルな生活状況によってはそういった誘い文句に引っかかってしまう人もいるのではと思うので、まずは情報を目にしてもすぐに信じないでほしいです。そして何よりも一人で抱え込まず、親や祖父母、もしくは専用窓口に連絡してほしいです。僕も今回こういった大役をいただいたからには色々なところで発信していきたいと思います」と熱く語りかけた。
なお、目黒警察署で芸能人が防犯広報活動に起用されるのは5年ぶり。佐藤と共に会見に同席した目黒署の遠山智隆生活安全課長は、「昨年、特殊詐欺の犯人として検挙された人のうち、4人に1人は中学生や高校生でした。少年による特殊詐欺の件数が急増している中で、彼らを犯罪に加担させないためにはどうしたらいいかと考え、若者に熱い支持を受けているLDHさんにご相談したところ、快く引き受けていただけました。その中でも絶大な人気を誇る佐藤さんに担当いただけたので、ターゲットである若者にも届きやすいのではないかと思い、大変嬉しく思っています」と話した。
収録された音声は、目黒区内の公共交通機関や大規模店舗、商店街、目黒区役所、公立病院など、様々な施設で順次放送予定。
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