第52回大宅壮一ノンフィクション賞決定! 石井妙子氏著書『女帝 小池百合子』

日本文学振興会(理事長・中部嘉人)より、第52回大宅壮一ノンフィクション賞が発表され、石井妙子さんの『女帝 小池百合子』が授賞作に決まりました。

受賞コメント

女性初の都知事であり、女性初の総理候補者とも言われる小池百合子氏の実像を、私は三年半の歳月をかけ追い求めました。見えてきたのは、これまで語られることのなかった真実の姿でした。人間を書こうとすれば、奥へ奥へと踏み込むことになります。彼女はなぜ、そのような生き方を選んだのか。彼女を押し上げた日本社会の問題点も併せて描きたいと思いました。本書に協力して下さった全ての方に深く感謝申し上げます。

作品概要コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ――。
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

石井妙子氏 ©️文藝春秋

著者略歴

石井 妙子(いしい たえこ)
1969年生まれ。白百合女子大学修士課程修了。お茶の水女子大学女性文化研究センター(現ジェンダー研究センター)に教務補佐員として勤務。囲碁観戦記者を経て、2006年『おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生』を発表、ノンフィクション作家としての活動を始める。
〈作品〉『おそめ 伝説の銀座マダムの数奇にして華麗な半生』2006年洋泉社刊=第38回大宅賞候補、第28回講談社ノンフィクション賞候補、第5回新潮ドキュメント賞候補。『日本の血脈』13年文春文庫刊。『満映とわたし』(岸富美子との共著)15年文藝春秋刊。『原節子の真実』16年新潮社刊=第15回新潮ドキュメント賞受賞。「小池百合子研究 父の業を背負いて」17年『新潮45』1月号=第24回雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。『安倍昭恵「家庭内野党」の真実』17年文春e-Books刊。「小池百合子『虚飾の履歴書』」18年『文藝春秋』7月号=第25回雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。『日本の天井』19年KADOKAWA刊。

『女帝 小池百合子』
著者:石井 妙子
発売:2020年5月29日
定価:1,650円(税込)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912301

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