人気アイドルグループ 乃木坂46の1期生 樋口日奈の卒業公演「乃木坂46 樋口日奈 卒業セレモニー」が10月31日、東京国際フォーラム ホールAで行われた。
11年におよぶアイドル活動最後のステージで、優しさのかたまりとしてグループを照らし続けた樋口日奈はこの日をもってグループを卒業した。
樋口は2011年8月、乃木坂46の1期生オーディションに13歳(中2)で合格。グループが発売したシングル30作中、8曲で選抜入りを果たした。
△左から1期生の鈴木絢音、齋藤飛鳥、樋口日奈、秋元真夏
卒業公演では、自身で考案したというセットリスト全16曲を披露。ほぼ全曲でセンターを務め、11年2カ月間の活動を終えた。樋口の存在に憧れて加入してきた3期生の阪口珠美にこの日、唯一センターポジションを譲って「口ほどにもないKISS」を歌唱。
阪口は「ひなちま(樋口の愛称)さんのことが大好きです。心から大好きで、つらいときもいつも寄り添ってくだって、こんなに心から信頼できる方に会えたのがうれしい。明日から私は大丈夫かなってすごく不安になっちゃうんですけど、近くにいれないのは残念なんですけど、ずっとずっと大好きなので、受け止めて下さい」と涙を流した。
樋口は「もちろんだよ~。メンバーじゃなくなるから、違った関係性でまた話せることも増える気がする。いつも変わらぬ愛をありがとう」と笑い、笑顔でバトンを託した。歌い終えるとハグを交わしてファンの涙を誘った。
和田まあやが「おーい!ここだよ~」と登場するサプライズがあった。樋口は「皆さんをびっくりさせようと思ってまあやの話したんだけど、来るってわかってるのに泣いちゃった」と和田の登場について言及。
「どうしても、まあやとやりたい曲があったんですよ」といい、2人でライダースジャケットを来て「孤独兄弟」を披露した。
オリジナルは同期の白石麻衣と橋本奈々未のユニット曲で樋口は「うれしいね。お姉ちゃんメンバーの曲を当時の年少メンバーが歌えるって」と喜びを語った。
本編ラストを前に、樋口は「乃木坂での活動を通して、たくさんの人の人生にかかわれたこと、たくさんの人に私の人生にかかわってもらったこと、本当に本当に幸せに思います。これからも少しでも多くの人に、元気や笑顔を与えられるような、そんなきっかけの一部になれるように、強く生きていきたいなと思います」と挨拶し、11年間を振り返えり、名曲「きっかけ」で締めくくった。
アンコールで樋口は淡い紫のドレスをまとって登場。想い入れ深い自身のセンター曲「誰よりそばにいたい」を1人で歌唱した。
「ロマンスのスタート」では、体調不良のためグループ活動を休止していた4期生の清宮レイが合流。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演中の3期生・山下美月も合流した。樋口は「ありがとう! 幸せです、みんなに囲まれて」と喜んだ。
最後に同期でキャプテンの秋元真夏が「ちま(樋口)は本当に優しさのかたまりみたいな人。私だけじゃなくて、メンバーもファンの皆さんも全力でうなずいてくれるくらい、本当にその言葉で表せる人。こんなに愛でみんなを包み込める人に出会ったことがない。ここまで自分を犠牲にしてもみんなのことを守って、頑張ってきてくれたから、ここから先、私たちメンバーの願いは、ちまが、ちま自身のことだけを考えて、本当に幸せになってほしい。それを約束して、また次の道に進んでもらえたらうれしいと思います」と涙ながら語った。
ラストナンバー「乃木坂の詩」を歌い終え、樋口は「本当に最高な思い出をいっぱいありがとうございました。また皆さんと会えるように頑張るので、忘れないでもらえたらうれしいなと思います。そして、私も皆さんと一緒に乃木坂をこれからも応援していこうと思うので、まだまだここにいるメンバーのこと、どうかよろしくお願いします」と11年間の活動の幕は下ろされた。
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■『乃木坂46 樋口日奈 卒業セレモニー』
セットリスト
01. My rule
02. 左胸の勇気
03. 狼に口笛を
04. やさしさとは
05. 気づいたら片想い
06. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
07. シークレットグラフィティー
08. 思い出ファースト
09. インフルエンサー
10. シンクロニシティ
11. 口ほどにもないKISS
12. 孤独兄弟
13. きっかけ
ENCORE
14. 誰よりそばにいたい
15. ロマンスのスタート
16. 乃木坂の詩
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