11月5日(土)と6日(日)に東京国際フォーラムで開かれるエンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』に向け、同公演の指揮者でありエンニオ・モリコーネの息子のアンドレア・モリコーネが緊急来日。都内のイタリア大使館にて公演に向けた記者会見に参加した。共に登壇したのはジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使、本公演のオフィシャル・アンバサダーを務める俳優の石丸幹二。
会見が始まる前、会場にはモリコーネの書いた映画音楽がBGMで流れる。そのどれもが耳に聞き覚えのある楽曲で、あらためてエンニオ・モリコーネの偉大さを垣間見ることができた。
会見はジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使からの記者の皆さんへの『ようこそおいで頂きました』の挨拶から始まる。続けて『いまだかつて誰も見たことのない唯一無二のコンサートだと伺ってます』と公演を称え、『コンサートは嬉しいことに、ここ東京から始まります!』世界初演が日本で開催されることに喜びを隠し得ない。『昔からのファンに加え、新しいファンへもモリコーネの音楽が魅了できたらと思います』と話し、最後は『偉大なモリコーネの音楽をここ日本で偲ぶことが出来たらと思っています』と結んだ。
ここで石丸幹二から、アンドレア・モリコーネへ花束の贈呈が行われる。石丸は自身のコンサートで「海の上のピアニスト(1999年公開)」のテーマ曲に日本語詞をつけて歌っているほどのモリコーネ・ファン。一番好きなモリコーネ音楽の作品は「ニュー・シネマ・パラダイス」。なかでもキス・シーンをつなぎ合わせたシーンで流れる”愛のテーマ”がいちばん好きな曲だそうで『あのシーンを見て、あの音楽が流れると涙腺が緩むんです』というぐらいの惚れ込みよう。
なんと“ニュー・シネマ・パラダイス/愛のテーマ”は、アンドレア・モリコーネが書いた曲だ!同曲はアンドレアが24歳の時に、父から『映画の曲を書いてみないか?』と脚本を渡され書いた曲だ。メロディをアンドレアが書き、父・エンニオがそこへコードを2つほど加えて、オーケストラ・アレンジを施してくれた。まさに父と子の共作だ。アンドレアは『あのメロディは、父がとっても気に入ってくれたんだ』と当時を振り返って目を細める。
続いて石丸からアンドレアに、いちばん好きなモリコーネ作品は?と尋ねると「デボラのテーマ」と答えた。1984年に公開された映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のテーマ曲だ。5つの弦楽器で構成される同曲を、メロディを口ずさみながら、時には身振り手振りを加えて、アンドレアはその魅力を熱心に語る。この曲はもちろん、本公演でも演奏される。
エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』は、モリコーネが生前から温めていた企画。コンサートで演奏する曲の順番まで決めていたそう。この公演は世界に先駆け、日本が初演。アンドレア・モリコーネが門外不出のオリジナル・スコアでタクトを振り、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。ステファノ・クッチの指揮のもと、合唱はGLORY CHORUS TOKYOが担い、父モリコーネと共に演奏していた音楽家5人も来日。総勢140人の演奏家が一堂に会する壮大な舞台となる。さらに演奏に合わせ、スクリーンには各映画の名シーンも上映。音と映像が同時に楽しめる一大スペクタル・コンサートになる。
11月5日(土) と6日(日)の2日間、3回公演のエンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』のチケットは、各プレイガイドにて発売中。チケットお求めの詳細は公演オフィシャルHP参照。
<公演概要>
タイトル:エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』
英タイトル:Ennio Morricone – The Official Concert Celebration in JAPAN
日時:2022年11月5日(土) 16:00開場 / 17:00開演
11月6日(日)【昼】11:00開場/12:00開演・【夜】15:30開場/16:30開演
会場:東京国際フォーラム・ホールA
出演
指揮:Andrea Morricone アンドレア・モリコーネ
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:レアンドロ・ピッチョーニ /ドラム:マッシモ・ダゴスティーノ /ベース:ナンニ・チヴィテンガ
ギター:ロッコ・ジファレッリ /ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス
合唱指揮:ステファノ・クッチ /合唱:GLORY CHORUS TOKYO
チケット価格(税込/全席指定):S席:15,000円 / A席:13,000円 / 学生席:5,000円
<公演オフィシャルサイト>
https://www.promax.co.jp/morricone/
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