プロ野球・日本ハムのBIG BOSS 新庄剛志・新監督が11月4日、札幌市内で就任の記者会見を行い、「自分が一番びっくりしているが、自分しかいないとも思う。プロ野球を変えていきたい」と意気込みを語った。1年契約で、背番号は日本ハムでの現役時代と同じ「1」をつける。
えんじ色のど派手なスーツに、えりの立った白シャツという、煌びやかな新庄らしい衣装で登場。
相変わらずの新庄節は絶好調。「監督」はカタいイメージなので「監督って言わないでください。ビッグボスでお願いします」と報道陣に配布された名刺には「BIGBOSS SHINJO」と記されていた。ド派手就任会見には報道陣35社119人が集まった。
「日本ハムも変えていくし、プロ野球も変えていくという気持ちで帰ってきた」と意気込みを語った。「優勝なんか一切目指しません」との驚きの発言もあったが、「1日1日、地味な練習をしてシーズンを迎えて、なにげない1日を過ごして勝ちました。勝った勝った勝った…それで9月あたりに優勝争いしてたら、さあ、優勝目指そうと。気合の入り方が違う。そういうチームにしていきたい」と具体策を説明した。
生活面などについてBIGBOSSは、「やっぱり人間性というものは大事であって。人の悪口を言わない、いただきます、ありがとうございました、を言える選手は育てていきたいですね。僕は、そういう上下関係とかはちっちゃい頃から親の教育でしっかりしたものを持っていたんで、そういうのをずっと続けて、こういう立場に立たせてもらったんで。人間性というのはね、なかなか変わらないと思うんで。僕は(森本)稀哲、最初稀哲ね、バッティングコーチが“稀哲、こうやって打てよ”って言ってて、稀哲が“はあ?結局打ちゃあいいんでしょ”みたいな性格だったんですよ。これじゃあ駄目だと。で、プライベートから一緒に住んで、人間性を変えて生活をさせて、そしたらレギュラーを獲り、気がついたら1億円プレーヤーになって、今は素晴らしい大人になっていると思うんで」としっかりしているところでも魅了した。
ほぼ同時に就任した稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM、49歳)は現役時代からの盟友で意思疎通は万全のようだ。「ほぼほぼの球団はGMと監督って仲が悪いと思うんですよ。でもこの球団は違います。僕はあっちゃんに会った時に“GM?あなたはGM兼左バッター専用のバッティングコーチをジャージーを着てしてください!”って。僕も監督兼外野守備コーチという気持ちでやるんで。この日本ハム、新しいこのチームはなんでもトライしていくチームにしていきます。GMでこんなに鼻が高くなったら僕はへし折りますよ。」と役割分担は明確だった。
BIGBOSS新庄がやりたいこととして「試合中にインスタライブ」「天井から登場(選手含む)」
「球場の監督室を広くする」「トライアウトで自分を獲得→自分出場」「背番号1はしばらくオレ。主役である選手からスター選手が育つまで」「世界一の球団、世界一のチームに。ファンの力がものすごく大事」「自分の考えを本にして選手に渡す」「日本ハムも変えていくし、プロ野球も変えていく」などが挙げられた。現在も構想中で、実現に向けて多くを球団と相談していく意向のようだ。
BIGBOSS新庄は、北海道移転初年度の2004年に米球界から日本ハムに入団。現役最終年の2006年にはリーグ優勝、44年ぶりの日本一の立役者だった。様々なパフォーマンスや伝説でファンを魅了したことでも知られ、2006年の現役引退以来、16年ぶりに古巣のユニホームに袖を通すことになった。
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