4月6日、7日の2日間に渡って、日向坂46のデビュー5周年を祝うライブ「5回目のひな誕祭」が横浜スタジアムで開催された。「そらいろ」をイメージカラーとする同グループが、ブルーを基調にした同会場で「ひな誕祭」を行なうのは、昨年に続き2度目。
四期生の正源司陽子が表題曲初センターを務める11thシングル表題曲「君はハニーデュー」の初披露や、アンダーグループ「ひなた坂46」の発足も発表され、グループ創設以来の変革を印象付けるライブになった。
前日の4月5日には、前身グループ・けやき坂46時代から8年間に渡ってグループを牽引してきた一期生の齊藤京子が、同会場で卒業コンサートを行った。
8年間、グループを牽引してきた齊藤京子は、涙を流しながらファンやメンバーに感謝のメッセージを伝えた。以下、スピーチ全文になります。
皆さんにお伝えしたいことをお手紙で書いてきたので読ませていただきます。いつも応援してくださっている皆さんへ。8年間応援してくださり、本当にありがとうございました。
私は小さいころから好きなものや習い事など、実はそんなに続いたことがありませんでした。大好きだった歌とダンス以外は1年もかからずにすぐに辞めてしまったり、学生時代部活に入部した時も数カ月で辞めてしまったり。しかも私の性格上、当時は今より良くも悪くも素直すぎるがあまり「先輩が厳しすぎるから辞めます」って言って、ものすごく怒られて辞めたりと、社会に出ていくうえで大丈夫かなと不安になるような学生でした。
高校卒業後、ずっと憧れだったこの世界に入ることができた時は本当にうれしくて。でも、もしあの時みたいなことが起きて、誰からも知られないまま卒業などとなってしまったらどうしようという不安がありました。でも、あれだけ数カ月とかで辞めてしまったり続かなかった私ですが、アイドルは8年間続けられました。それは本当に心から楽しくて達成感や充実感を味わえる、刺激的で幸せな日々を過ごせたからです。
アイドルは、毎日たくさんのありがとうという言葉をいただけるお仕事です。この「ありがとう」という一言にどれだけ今まで救われていたか、本当に計り知れないです。
アイドルというものはファンの皆さんが作り上げて完成するものだと思っています。私は皆さんのおかげでアイドルの齊藤京子になりました。改めて今までたくさん応援してくださり、そしてたくさんの愛を本当にありがとうございました。
そしてメンバーへ。今まであまり積極的に話しかけに行けなくてごめんね。私はよくファンの皆さんにも一匹狼だと言われていたり、自分でもそう思う時がありました。本当の本心は一匹狼ではなかったんじゃないかなと思っています。
日向坂は本当に努力家のメンバーばかりで、いつも何事にも一生懸命で、そんな生き生きとしたメンバーを間近で見ることができていつも力をもらっていました。
メンバーの努力家なところと笑顔には勇気と元気をもらえます。無口で1人でいることが多かったこんな私に、たくさん優しくしてくれて声をかけてくれてありがとう。私はみんなのことが大好きです。みんなの1人1人の夢がかないますように。本当に今までありがとう。
これまで当たり前にやってきたことがもう全て今日で終わりだと思うと本当にさびしいです。朝寝ぼけながらメンバーと会って順番にメークしていって、寝起きからアイドルに変身した姿で朝日が昇ると同時に撮影し始めて、気づいたら外が真っ暗になるまで撮影して。まぶたが重くなるまで一緒にいて、また明日ねと言って帰る。そんな日々がいとおしいです。
みんなで心躍ったときも、みんなで苦しい思いをしたときも、どんな時も全ての感情をともにしてきたみんなとのお別れが本当にさびしすぎて、卒業発表してからみんなの顔を見るたび胸が熱くなっていました。改めて本当にすばらしい仲間を持ちました。
そしてこの世界に入って、まだ右も左もわからない私たちを育ててくださったスタッフの皆さん、マネジャーの皆さん、初めてテレビ出演させていただいた時に、私たちのキャラクターを作ってくださりバラエティーを教えてくださった土田さん、澤部さん。
そして私たちの名前を広めてくださり、日向坂46の個性を作ってくださったオードリーさん。その他、私をサポートしてくださった各所関係者の皆さん。皆さんがいてくださったから今の私がいます。たくさん育ててくださり、本当にありがとうございました。
最後に、いつでも私たちの味方でいてくださったおひさまの皆さん。日向坂46を見つけてくださり、好きになってくださり、本当にありがとうございました。名前の通りおひさまの皆さんは誰よりも温かくて、皆さんのおかげで私たちは日向坂46として輝けています。これからも日向坂46をよろしくお願いいたします。
もうこれで本当に最後です。アイドル、とっても楽しかったです。私にとってアイドルは心からの天職でした。人生の中でアイドルになれたことは、私にとって一番の誇りです。かけがえのない思い出です。
皆さんに出会えて心から幸せです。今まで本当に本当にありがとうございました。
撮影:上山陽介
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