令和5年12月13日(水)に和食文化保護継承の一環として160年ぶりに、江戸幕府に献上していた黒豆を、 将軍家と縁の深い上野東照宮にて黒豆奉納式として復活させました。
そしてこの度、先人たちから体に良い物として伝え続けてきた黒豆を福豆として、節分にあたる2月3日(土)に『令和六年 上野東照宮 節分祭 “黒”福豆まき』を開催いたしました。“黒”福豆まきには、巫女姿のTBSテレビ宇賀神メグアナウンサーに登壇いただきました。
■実施背景
「黒豆」は日本食文化を代表する食材の一つです。昨年“和食”世界遺産登録 10周年を迎えました。 世界遺産登録は誇らしいことですが、絶滅の危機があるからこそ登録に至ったのであり、保護継承が課題となっています。黒豆奉納実行委員会は昨年12月13日(水)に、「黒豆」の“いわれ”“栄養”“美味しさ”を知っていただくことを目的に、「黒豆」の知名度が全国的に拡がる機会となった“徳川将軍家への黒豆献上”(その年、収穫した新穀を篠山藩から江戸幕府に献上)を160年ぶりに縁のある上野東照宮にて復活しました。今後、「黒豆」の大切さを伝えることと共に、和食文化保護継承も目的に据え、毎年継続して実施する予定です。
今回は、「まめに暮らす」「魔除け(節分では鬼退治)」等、縁起の良い「黒豆」を、現代人の摂取量が減少・不足している「たんぱく質」「食物繊維」「カルシウム」等を手軽に補え、栄養バランスを改善する健康食材として、“節分”の機会を通して年間通じて食べていただくことを啓発します。
■令和六年「黒福豆まき」の様子
「黒福豆まき」には、TBSテレビ宇賀神メグアナウンサーに登壇いただきました。「上野東照宮一日巫女」として登場した宇賀神メグさんは、今回のイベントについて「巫女の衣装を着て身が引き締まる思いです。」とコメントし、一緒に参加した子どもたちと「皆さまが健康になりますように!」と邪気を払い、願いを込めて“黒”福豆をまきました。
また、「“黒”福豆まき」後には、「黒豆つかみゲーム」を境内にて実施しました。「黒豆つかみゲーム」では、フジッコが食事作法の改善や日本の伝統的な食文化継承の一助となることを目的に開発した和食作法継承キット「まめっ子くん」を使用した箸使いを学ぶゲームを行いました。イベントには100人を超える一般の方々にも参加していただき、節分のいわれや黒豆の栄養を再認識してもらうため、”ふるまいセット”として丹波黒の煮豆と黒豆お守りが配られました。
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