6月9日東京・東京ガーデンシアターにて開催されたD.LEAGUE 23-24 CHAMPIONSHIPにて、KADOKAWA DREAMS(KD)が史上初の2連覇を達成した。
D.LEAGUE(ディーリーグ)は日本発世界初のプロダンスリーグ。2024年パリ五輪にてブレイクダンス(BREAKING)が採択され、ストリートダンスはますます活況を呈すると予想される。
MCで会場を盛り立てたSWAY(DOBERMAN INFINITY)
【1st Trial Match】 FULLCAST RAISERZ 〔1ー11〕 KOSÉ 8ROCKS
1st Trial Match、FULLCAST RAISERZ VS KOSÉ 8ROCKS。1つ1つの勝ちにこだわりCS出場を守り抜いたFULLCAST RAISERZは、「This is KRUMP」をテーマに、赤をベースにした衣装で登場。「唯一のCS皆勤賞グループ」の名に恥じない、緻密な動きを織り込んだKRUMPで会場を沸かせた。
対峙するのは、質の高いブレイキンを武器に、CSまで上り詰めたKOSÉ 8ROCKS。初代ディレクターISSEIをSPに迎え、「王道」をテーマに挙げ、ダイナミックな演技で観客を釘付けにしたほか、難易度の高い技を決める度に大きな歓声が上がった。結果は KOSÉ 8ROCKS が1-11で勝利し、1st SEMI FINAL Matchへの進出を決めた。
【2nd Trial Match 】 DYM MESSENGERS 〔9ー3〕 Valuence INFINITIES
2nd Trial Matchでは、DYM MESSENGERS と Valuence INFINITIES の2チームが登場。シーズン前半戦で苦しむも、1歩1歩着実に順位を上げ、CSの切符を掴んだ実力派の DYM MESSENGERS は今シーズンから参入した新チーム。「DON’T WANNA STOP」をテーマに、カラフルなセットアップに身を包んで登場した。一脚の椅子をプロップとして使用し、細かなステップと圧倒的な表現力に、会場からは何度も歓声が上がった。
同じくCS初出場の Valuence INFINITIES は「FLOORPARTY」をテーマに掲げ、立ちとフロアを組み合わせた印象的なパフォーマンスを披露。次々に変わるフォーメーションや繰り出す技の数々に観客は終始釘づけに。
結果は、DYM MESSENGERSが9-3で勝利し、2nd SEMI FINAL Matchへと駒を進めた。
【1st SEMI FINAL Match】 KOSÉ 8ROCKS 〔5ー7〕 CyberAgent Legit
1st SEMI FINAL Match、KOSÉ 8ROCKS に対峙するのは、CyberAgent Legit。ここまで首位を守り続けてきたCyberAgent Legit VS 飛ぶ鳥を落とす勢いのKOSÉ 8ROCKS という注目の戦いに会場も緊張感に包まれる。 KOSÉ8ROCKS は「踊心(ダンスゴコロ)」をテーマにセミフォーマルな衣装で登場。音楽に合わせた躍動感のある演技で会場を魅了した。
対する CyberAgent Legit は「THE TRUTH」をテーマに、シルバーと赤を基調とした衣装で登場。ブレイキンから始まる一糸乱れぬ作品で勝負を仕掛けた。互いに対戦相手を意識した作品で挑んだこの戦いは、5-7でCyberAgent Legit が勝利。
【 2nd SEMI FINAL Match 】 DYM MESSENGERS 〔3ー9〕 KADOKAWA DREAMS
2nd SEMI FINAL Match、DYM MESSENGERS VS KADOKAWA DREAMS。 DYM MESSENGERS は「What is DANCE」をテーマに、フリーダムでありながらそれぞれのグルーヴを合わせたクオリティの高い作品で会場を魅了。迎え撃つのは、通常ROUNDで2位の座を獲得し、見事シード権を勝ち獲ったKADOKAWA DREAMS。前回王者の登場に会場は熱狂に包まれる。
「等身大の自分達」をテーマに、一瞬たりとも目を離せない、高度なアクロバットと精密な振りを組み合わせた作品で観客を独自の世界観に惹き込んだ。正反対と言われる2チームの戦いの結果は、3-9で KADOKAWA DREAMS が制した。
【FINAL MATCH】 KADOKAWA DREAMS 〔6ー5〕 CyberAgent Legit
FINAL MATCH、 KADOKAWA DREAMS と CyberAgent Legit。王者の座を賭けた戦いに会場のボルテージはMAXに。KADOKAWA DREAMS は「ONE」をテーマに、アクロバットを存分に詰め込んだ完成度の高い作品を披露。
CyberAgentLegitは「ALL FOR GOLD」をテーマに、隙のないユニゾンと個々の強みを存分に生かした魂のパフォーマンスを披露した。
両チームとも今シーズン最後のピースを埋める作品を披露し、互いに一歩も譲らないハイレベルな戦いに会場は大興奮。23-24シーズンの覇者が決まる注目の結果は、6-5でKADOKAWA DREAMS が見事優勝を飾った。
メンバー同士が熱い抱擁を交わして喜びを噛み締める中、リーダーのMINAMIは目に涙を浮かべながら周りへの感謝の想いと来シーズンへの意気込みをコメント。
23-24シーズンを全力で駆け抜けたD.LEAGUER達に、会場からは惜しみない拍手が贈られた。
悔しい表情を浮かべる CyberAgent Legit
FINAL MATCH試合後、熱い抱擁を交わす両チーム
チャンピオンシップ終了後、囲み取材が行なわれ、KADOKAWA DREAMSのメンバーは、笑顔で報道陣の質問に答えていた。
写真提供: D.LEAGUE 23-24