Little Glee Monster、母に感謝のコンサート2023 in TOKYOに登場!

昨年の東京での初開催の好評を受け、今年も「Happy Mother’s Day!~母に感謝のコンサート2023 in TOKYO~」が、5月10日にLINE CUBE SHIBUYAで開催された。

「母の日」にちなみ、母親に感謝の思いを込めて音楽の花束を贈ろう――。2007年に大阪で始まったコンサートは、毎年思いを積み重ねながら今や大きな花束に育った。今年はどんな色の音楽の花束が、どんな喜びと感動を届けてくれるのだろう。コロナ禍への規制緩和も進み、今年はマスク越しの歌唱も一部可能になった。客席を埋めた幅広い年齢層の観客の表情にも、着実に明るさが戻ってきている。

代表曲「好きだ。」「足跡」から「MY HOME」へ、観客の手拍子を味方につけ、ヤングパワー全開で伸び伸び歌う。オフィシャルピアニストを務める桑原あいと弦楽四重奏、アコースティックギターによる演奏も、しっかりと歌を支える。最後には「アカペラ春ソングメドレー」と題して、「春を告げる」(yama)、「春泥棒」(ヨルシカ)、「3月9日」(レミオロメン)などを織り込んだメドレーを、素晴らしいアカペラでやってのけた。メンバーのmiyouがボイス・パーカッションを担当するなど、新たな試みもたくさん聴けた。

そして4曲を歌い終えてのトークコーナーでは、「明るい」「厳しい」「強い」「楽しい」など、6人それぞれの母親のリアルなエピソードに、観客から親近感あふれる笑いと拍手が湧き起こる。メンバーの何人かの母親は、今日この会場に来ているらしい。きっといい親孝行になったはずだ。

最後は全員出演によるフィナーレ。昨年のお別れの歌に選ばれたのは「今日の日はさようなら」だったが、今年は「ふるさと」だ。手嶌葵が歌い出し、Little Glee Monsterがバトンを受け取り、平原綾香が、森山直太朗が歌を繋いでゆく。

そのバトンは観客にも受け渡され、広い会場いっぱいに響き渡るハミングを加えて完成した「ふるさと」は、2時間50分に及ぶコンサートの最後を美しく飾ってくれた。音楽の花束は今日も新たな花の色を加え、来年になればきっと、その花束はさらに豊かな色を増すだろう。通常の音楽フェスとは一線を画す、語るべきテーマを持つコンサート。母親への感謝という永遠のテーマをバトンのように受け継ぎながら、「Happy Mother’s Day!~母に感謝のコンサート」はこれからも続いてゆく。

(取材・文=宮本英夫)
(写真=kumiko suzuki)

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