日本プロ野球の絶対エース 山本由伸! 新刊『山本由伸 常識を変える投球術』が発売。

2月17日、新潮新書の一冊として中島大輔著『山本由伸 常識を変える投球術』を刊行しました。日本プロ野球界最高のピッチャーである山本由伸の実像を、本人の証言や周辺の取材で明らかにした一冊です。著者の中島氏はスポーツ・ノンフィクション作家で、プロからアマチュアまで、野球界を広く取材しています。

オリックス・バファローズの絶対エース、山本由伸が現在、日本プロ野球で最高の投手であることは間違いありません。2年連続でパリーグの投手5冠(勝利数、防御率、奪三振数、勝率、完封数)を獲得しただけでなく、先発投手としての最高の勲章である沢村賞とリーグMVPも2年連続で受賞しています。チームも日本一となり、年俸もチーム史上最高額と見られる6億5千万円(推定)にまで到達しています。

WBCを戦う日本チームでもエースと言える山本ですが、実はあらゆる面で「規格外」と言える投手です。

現在の主流の投げ方は、肘をたたんでテイクバックを小さくするもの(ダルビッシュ有が典型例)ですが、山本は肘をほとんど曲げません。これは時に「アーム式」などと呼ばれて、従来の常識ではあまり評価されない投げ方です。

また、大流行の筋トレもやっていません。現在のプロ野球の投手は、筋トレで身体を大きくし、投げる球のスピードを上げて、その負荷に肘が耐えられなくなったらトミージョン手術を受けて復活する、というところまでがセットになっている状態ですが、山本のアプローチは全くことなります。やり投げやブリッジを取り入れた独特のトレーニングを地道に続け、特定の部位ではなくトータルとしての身体を鍛錬することを意識しており、肘には過剰な負担をかけない。筋トレはせずとも筋量は増大しており、肉体のバージョンアップも続いています。

そもそも、山本は身長178センチ、体重80キロと、平均でも身長が180センチを超えているプロ野球選手としては小柄な部類に入ります。それでも圧倒的な成績をあげ続けているのは、この独特のトレーニングと、それを自ら選んだ彼の思考法に理由があります。

「世界最高の投手」を目指す山本は、何を考え、何に取り組んでいくのか。野球に精通したライターが、山本投手本人や、プロ選手としての彼を支える周囲の人たちに何度も話を聞き、まとめたのが本書です。野球好きなら必ず刺さる本です。ご興味があれば、ぜひご一読ください。。

【著者コメント】

「取材の最後、山本投手が『この本書くの、難しいっすね』と笑っていた姿が印象的でした。
なぜ彼は高卒6年で『日本のエース』になれたのか。
ベールに包まれている部分も多い、独特な取り組みや考え方に迫りました」

■書籍内容紹介

肘は曲げない、筋トレはしない、得意球のスライダーは自ら封印──。いまや日本球界最高の投手に登り詰めた山本由伸は、あらゆる面で「規格外れ」である。そもそも身長178センチ、体重80キロとプロとしては肉体的に恵まれていない山本が、どうしてここまでの成長を遂げたのか。ブリッジややり投げを取り入れたトレーニングの理由や独特の思考法、そして目指す未来まで、野球に精通したライターが徹底解読する。

■著者紹介

中島大輔 スポーツ・ノンフィクション作家。1979年、埼玉県生まれ。上智大学卒。著書『中南米野球はなぜ強いのか』で第二十八回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。他の著書に『野球消滅』『プロ野球FA宣言の闇』など。プロからアマチュアまで野球界を広く取材している。

■書籍データ

【タイトル】山本由伸 常識を変える投球術
【著者名】中島大輔
【発売日】2月17日
【造本】新書
【本体定価】858円(税込)
【ISBN】 978-4106109850
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/610985/

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