8月4日(水)~10月4日(月)開催「Varves in Maya―マヤの年縞をめぐる冒険2021」
福井県は、2024年(令和6年)春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向け、首都圏を中心に福井県の魅力を伝え、ふくいファン拡大に向けた情報発信を強化しています。
年代測定の世界標準のものさし「年縞(ねんこう)」を展示する世界初の博物館「福井県年縞博物館」では、隣接する若狭三方縄文博物館と合同で古代マヤ文明の地、メキシコとグアテマラで発見された年縞を世界で初公開する特別企画展「Varves in Maya―マヤの年縞をめぐる冒険2021」を8月4日(水)~10月4日(月)に開催します。
日本からおよそ1万3000キロメートル、地球3分の1周分も離れた メキシコ・グアテマラ には、紀元前1000年頃から16世紀にかけて、かの有名なマヤ文明が栄えていました。マヤの人々は、乾いたサバンナから湿ったジャングルまで、さまざまな環境に暮らし、壮大な石造建築や神聖文字を発達させました。年縞からわかる気候変動やマヤ文明による自然改変のほか、年縞発見までの調査隊の冒険、考古学の新発見などを2部構成で紹介します。
詳しくは下記をご覧ください。
目玉展示品と見どころのご案内
本特別企画展は、2020年3月に本格的な調査がはじまったばかりの研究について知ってもらおうと企画。
年縞博物館では「お宝編」と題し、サン・クラウディオ湖で見つかった全長6.5mの堆積物の展示やマヤ文明最大の遺跡「アグアダ・フェニックス」を紹介。文明が衰退した当時の年縞を特殊な樹脂で固めて薄くスライスした「年縞ステンドグラス」では、古代マヤ人の土地改変による土壌浸食の痕跡や、それを境に黒から白色に代わる縞模様を確認できます。
また、近隣の縄文博物館では「冒険編」と題し、同じく世界初公開のグアテマラの年縞や掘削に使った道具、調査の写真など約260点を展示します。
年縞博物館とは
「年縞」とは 「1年に1枚ずつたまる薄い地層」のことで、季節によって違うものが堆積することで、明るい色と暗い色の層が交互に積み重なり、特徴的な縞模様を作ります。2006年には年縞博物館がある福井県若狭町の景勝地、三方五湖の一つ、水月湖 (すいげつこ) の底から世界のどこにもない7万年分もの年縞(45m)が完全に採取されました。水月湖の年縞は歴史の年代決定のための国際標準の「ものさし」(IntCal)に採用され、世界の歴史研究に大きな貢献をしています。 人類がどのように誕生し、どんな時代を経て今日にいたったのか。そして、これからどんな時代へと向かおうとしているのか。というテーマの回答を 「年縞」を通じて見ていただく、感じていただく、世界初の博物館として2018年9月15日にオープンしました。
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