人気ガールズグループ乃木坂46 星野みなみの卒業セレモニーが2月12日、東京国際フォーラム ホールAで開催された。会場には5,000人のファンが駆けつけ、ライブの模様はインターネットでも配信された。
乃木坂の「可愛い」と「妹」を象徴する愛されキャラの星野は2011年8月1期生としてグループに加入した。約10年のアイドル人生に終わりを告げ、惜しまれつつ芸能界から引退。「女の子らしさ」「可愛らしさ」「妹感」「優しさ」という点で、類まれなアイドル性を持つメンバーだった。
オープニングは、デビュー・シングル「ぐるぐるカーテン」でスタートした。生駒里奈&生田絵梨花と共にフロントメンバーとして活躍した星野にとって記念すべき曲で、3人はそれぞれの頭文字をとって「生生星」(いくいほし)」と呼ばれ、ファンから愛された。
最初のMCでキャプテン秋元真夏が「みなみにとって乃木坂で最後の日が来ました」と語り、早くも目から光るものが流れた。星野は「泣くの、早い~! 泣かないの~!」とツッコミ、周りを和ませた。
卒業について聞かれた星野は「寂しさはあるけど、緊張はないです。あんまり実感がなくて、不思議な気分。でも、真っ白なサイリウムとかタオルとかを見て、実感してきました。ありがとうございます」と語った。
樋口日奈は「寂しい。絶対にまだ泣かないって決めてたんだけど、目の前の女の子が泣いてたから」と語り、1期生たちの涙を誘った。
会場が星野のサイリウムカラーである白一色で染まり、1期生星野みなみ、秋元真夏、樋口日奈、齋藤飛鳥、和田まあやの5人で初期の楽曲「指望遠鏡」が披露された。
続いて「失いたくないから」が披露。曲の最後には5人でぎゅっと寄り添って1期生の絆を確かめ合った。星野は「みんな大好きだよ」と1期生への愛を宣言した。
続けて、星野は4期生と「シャキイズム」、3期生と「ロマンティックいか焼き」、2期生と「Am I Loving?」がパフォーマンスされた。
加入前から星野推しだった3期生の向井葉月は、2人で「無口なライオン」を歌唱した。向井は星野と見つめ合うと、堪えきれず涙を流した。向井は「みなみさんがいなかったから、私はここにいないし、みんなとも出会えませんでした」と出会いに感謝した。
普段クールな齋藤と星野は2人は、「制服を脱いでサヨナラを…」をパフォーマンス。曲中。齋藤は「こうやってみなみと私が隣で歌ったり踊ったり、何回したんだろうね。みなみとは、隣だったのが1番多かったと思う」と語り、数えきれないほどの思い出を回想。こらえ切れず背を向けて涙を流した。
星野も「泣かないって言ってたじゃん。飛鳥が泣くと泣くんだけど」と大粒の涙が流れた。
アンコール冒頭で、星野が1人で登場。「こんなすてきなドレスを着せてもらいました。もう大満足です。本当に皆さんの言葉のパワーってすごい、ってあらためて握手会とかライブとかを通して感じることができました。昔は自信がなかったけど、みんながたくさん『かわいいよ』とか『応援してるよ』とか言ってくれたから、自信がついて、自分のことが本当に好きになりました」と語り、笑顔を魅せた。
樋口日奈は、選抜とアンダーでの思い出について「当時は選抜のメンバーがすごく知られていたから、スタッフさんにアンダーメンバーである私たちが乃木坂ってわかってもらえなかった。そのときに、みなみが自分のことのように『この子たちも乃木坂なんですけど』って言ってくれたのがすごく心に残っていて。『どんなことがあっても、私はこの人の味方でいたいな』ってその瞬間に思いました」と当時を振り返った。
キャプテン秋元真夏は、自分が休業し復帰したときに最初に話しかけてくれたのは星野だったエピソードを語った。「みなみの優しさに救われた人はすごいいたと思う。みんなが優しいから優しくなれたし、みんなが好きだからがんばれた。それだけでがんばれた。みんな大好きだよ。ありがとう」と涙ながらに感謝を伝えた。
星野は卒業後の芸能界引退についても言及した。「卒業とともに引退するということもあって、皆さんとこうして会う機会がなかなかなくなってしまうんですけど、今日、やっぱり1番好きなライブができて、本当に楽しかったですし、本当に後悔なく終われちゃうな、って思います。これからは乃木坂を応援する側として、皆さんと一緒にいられると思うので、よろしくお願いします!」と笑顔で呼び掛けた。
■乃木坂46 星野みなみ 卒業セレモニー@東京国際フォーラム ホールA
2022年2月12日(土)
M1:ぐるぐるカーテン
M2:指望遠鏡
M3:失いたくないから
M4:シャキイズム
M5:ロマンティックいか焼き
M6:Am I Loving?
M7:無口なライオン
M8:Threefold choice
M9:制服を脱いでサヨナラを・・・
M10:全部 夢のまま
M11:そんなバカな・・・
M12:おいでシャンプー
EN1:初恋の人を今でも
EN2:あらかじめ語られるロマンス
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