人気ガールズグループ乃木坂46が「真夏の全国ツアー2021」福岡公演2日目をマリンメッセ福岡にて開催された。「真夏の全国ツアー2021」は乃木坂46にとって、約2年ぶりの夏ツアーとなりました。
昨日に続き生配信された当公演は、グループに約5年間在籍し、卒業を発表した3期生メンバー 大園桃子にとってのラストライブが盛大に終了した。
12thシングル「太陽ノック」で幕を開け、「ロマンティックいか焼き」「裸足でSummer」など、アッパーな曲を立て続けに披露、スタートから盛り上がりを見せた福岡公演2日目。中でも6曲目に披露されたのは、乃木坂46グループ結成10周年記念として、総合プロデューサー 秋元康氏が書き下ろしたばかりの新曲「他人のそら似」。
昨日の初日公演で初お披露目された曲だが、注目すべき点はダンスの振付。
1stシングル「ぐるぐるカーテン」から27thシングル「ごめんねFingers crossed」までの、各シングルの特徴ある振付を全て盛り込み、昨日同様ファンを魅了した。
最後のライブとなる大園桃子は、「始まる前からすごく緊張していましたが、皆さんの熱気を感じられて、楽しんでライブが出来そうです!」とコメントしました。
「桃子の5年間の集大成を是非観てください!」と、キャプテン 秋元真夏が背中を後押しした。
中盤では、ユニット曲・アンダー曲・期別曲など、バリエーションにとんだ楽曲を披露。
26thシングル「僕は僕を好きになる」C/W収録曲「友情ピアス」では、大園桃子と遠藤さくらによるアコースティックギターの生演奏で弾き語り、ラストライブとなる大園桃子に華を添えた。
そして終盤では、選抜曲を中心に披露。
今年の「真夏の全国ツアー2021」で自覚が最も芽生え、成長したメンバーの1人である遠藤さくら。
「こんな私がセンターを務め、先輩の方々に恥ずかしい思いをさせてしまってるのではないかと思う事もありました。このような貴重な経験をさせて頂いているのは、先輩方や同期のメンバーだったり、ファンの皆さんのおかげです。感謝の気持ちを込めてパフォーマンスします。」と遠藤さくらは熱く語り、27thシングル「ごめんねFingers crossed」で本編を締め括った。
アンコール前では、大園桃子を振り返るVTRが流れ、その後本人が1人で登場。
「最初はみんなと違う気持ちで乃木坂に入りましたが、5年間の活動を経て、私は乃木坂46になることができました。これは表面的な意味ではありません。周りの力を借りながらではありますが、私は5年間頑張ってきたんだと、私自身が自信を持ってそう思えるようになったからです。
人は、こんなにも変われるんだと驚くくらい、前と比べると想像がつかないくらい、明るくものごとを考えられるようになり、明るい気持ちで卒業できることをうれしく思います。私は乃木坂46に入ってうれしいこと、つらいことを経験して、大好きなみんなと一緒に過ごせたこの5年間を、ずっと宝物にしたいと思います。本当にお世話になりました。今までありがとうございました。私は、乃木坂46が大好きです!」と涙ながらに語った。メンバーやファンに囲まれて過ごした5年間で変われた自分に胸を張った。
「三番目の風」「思い出ファースト」と3期生楽曲を披露。
その後「やさしさとは」「孤独な青空」「転がった鐘を鳴らせ!」をパフォーマンス後、大園桃子の卒業セレモニーとして、1期生 齋藤飛鳥、2期生 北野日奈子、3期生 梅澤美波、4期生 筒井あやめ、そしてキャプテン 秋元真夏が涙ながらに労いの言葉を贈り、そして最後は「乃木坂の詩」でアンコールを締め括った。
1期生の齋藤飛鳥は「桃子、卒業おめでとうを言う前に直接ずっと言いたかったことがあります。桃子が『乃木坂も悪くないな』って言ったとき、普通に聞いたら多分『どの立場で言ってるんだ』と思うあの言葉。当時は私はほかの人よりほんのちょっとだけ桃子の近くにいたから桃子があの言葉を言ったときの気持ちが痛いほどよくわかりました。あのときあんなに近くにいたのになんで私の力で『乃木坂っていいな』と思わせられなかったんだろうってずっと心残りでした。力不足な先輩で本当にごめんね。最近楽しそうに活動している桃子を見てすごくうれしく思っていました」と秘めていた思いを明かした。
2期生の北野日奈子は「桃子は心がきれいな人だから、本当に救われたことがたくさんありました。乃木坂でいることをこれまで諦めないでいてくれて、ありがとう。これからは友達、親友として、たくさん幸せになってください。大好きだよ。卒業おめでとう」と感謝のコメントを残した。
同期で3期生の梅澤美波は「5年間本当によく頑張ったね。3期生のセンターでいてくれて、本当にありがとう。なんとなく、ずっと一緒にいられるんじゃないかって思っていました。卒業というものが遠くにあったけど、気づけば近くにあって。これから桃子がいない中で過ごすことを考えると、すごく寂しいけど、でも、3期生11人になっても頑張っていくので、ずっと見ていてね。本当に、誰よりも幸せになってください」とエールを贈った。
後輩で4期生の筒井あやめは、「乃木坂に入る前から桃子さんが大好きで、入ってからもそれは変わらなくて。桃子さんの周りはいつも優しくて穏やかな空気が流れていて。周りの人は笑顔で。自分も空気感にいられたことがうれしかったです。いつも優しくて大好きですし、卒業されても、ずっとずっと大好きです。ありがとうございました」と涙した。
リーダーの秋元真夏は「10年間アイドルを見てきて、桃子は本当に人間味のあるアイドルだなって思っています。いっぱい『頑張れ』って言っちゃったし、それは今思うとゴメンねって気持ちもあるんだけど、最後に桃子の『乃木坂46が大好きです』っていう言葉を聞けたのがすごいうれしかった」と笑顔で後輩を送りだした。
最後に「乃木坂の詩」を披露された。仲間たちに囲まれた大園は曲中「本日は本当にありがとうございました!」と叫んだ。そしてお辞儀をして顔をあげると「桃子5年間ありがとう」というメッセージボードが掲げられていた。ファンからのサプライズメッセージに感激し大園はステージを後にした。
「乃木坂の詩」でアンコールが終了したものの、ステージの熱量は下がらず、そのまま今回の全国ツアーでは初となるダブルアンコールへ。大園桃子・与田祐希がダブルセンターを務める18thシングル「逃げ水」で、「真夏の全国ツアー2021」地方公演、そして大園桃子のラストライブの幕は閉じた。
大園は「本当にもう思い残すことはないです。これまで皆さんにはたくさん心配をかけてきたんですが、これからはそんなに心配せずに『遠くでがんばってるかな』って思ってくれたら。本当に今までありがとうございました」とのメッセージを残し、ステージを去った。
鹿児島県出身で、どことない“あどけなさ”が魅力的だった大園桃子。
決して自分を飾らず、そしてメディアを通じても、常に自然体でいる彼女の姿を今後見れなくなるのはとても寂しい限りだが、乃木坂46は現在並行して5期生オーディションを開催している。
大園桃子を彷彿させる、もしくはそれを超える逸材が、次世代メンバーとして加入してくる事を強く望みたい。
■乃木坂46「真夏の全国ツアー2021」~福岡公演~
大園桃子卒業セレモニー
2021年8月22日(土)@マリンメッセ福岡
M1:太陽ノック
M2:ロマンティックいか焼き
M3:あらかじめ語られるロマンス
M4:13日の金曜日
M5:裸足でSummer
M6:他人のそら似(新曲)
M7:あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M8:~Do my best~じゃ意味はない
M9:ファンタスティック3色パン
M10:制服を脱いでサヨナラを・・・
M11:空扉
M12:Against
M13:I see…
M14:アナスターシャ
M15:トキトキメキメキ
M16:ひと夏の長さより・・・
M17:他の星から
M18:友情ピアス
M19:生まれたままで
M20:My rule
M21:世界で一番 孤独なLover
M22:何度目の青空か?
M23:逃げ水
M24:ガールズルール
M25:ごめんねFingers crossed
(本編終了)
EN1:三番目の風
EN2:思い出ファースト
EN3:やさしさとは
EN4:孤独な青空
EN5:転がった鐘を鳴らせ!
EN6:乃木坂の詩
Double EN1:逃げ水
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