「D-LITE 2025 ASIA TOUR: D’s WAVE ENCORE -JAPAN」が開催!

D-LITEが1月31日(土)、2月1日(日)の2日間、大阪・Asueアリーナ大阪にて『D-LITE 2025 ASIA TOUR: D’s WAVE ENCORE -JAPAN』を開催した。

昨年の4月からミニ・アルバム『D’s WAVE』を引っ提げ、日本を含むアジア各国を巡ってツアーを行ってきたD-LITE。今回はそのツアーの“アンコール公演”となったが、昨年12月に発売されたニュー・シングル『HANDO-CHOGUA』収録曲の日本初披露に、今年、20周年を迎えるBIGBANGをフィーチャーしたコーナーなど、新たな演出や映像も加え、別のツアーのような新鮮な気持ちを呼び起こす内容となった。

場内が暗くなり、メインステージの前面を覆うビジョンに宇宙を連想させる映像が映し出される。そこに重なるD-LITEの声が徐々に遠くからこちら側へと近づいてくると、ライブは『D’s WAVE』収録曲の「Universe」で幕を開けた。本ツアーでも1曲目に据えられていた曲だったが、オープニングの演出を変えたことで全く異なる印象を受けた。本ツアーはマグマが一気に湧き上がるような熱さだったが、今回は徐々に熱を帯びていき最終的に同じ温度の塊ができたような熱さだった。歌いながらD-LITEは煽るというより、呼びかけるように観客にコールを促し、一体感を高めていった。

2曲目「Fly Away」からの前半戦は、本ツアーとは曲順を変え、流れに変化をつけることで曲の新たな一面を引き出す。本ツアーでは中盤から後半戦への区切りの位置に配されていたロックナンバーの「Wolf」は5曲目に。「Laugh It Off」から「BABY DON’T CRY」と切ない想いがにじむバラードに続いて歌われたことでコントラストができ、よりD-LITEの野性味のある歌声が際立った。ステージが照明で赤く染まり、時折、炎が上がる演出も加わって、歌詞に込められた力強いメッセージが視覚も伴って伝わってくる。歌い終えるとD-LITEは「歌う時、ホントにウルフになっている気がしますよ」と笑いながら語っていたが、あながち冗談でもないような、言葉を超えた魂に直接訴えかけてくる歌だった。

約8年ぶりに発売した日本語歌詞の曲である「Umbrella(Japanese ver.)」は、セットリストの中で最適な位置を見つけていた。温かなギターサウンドが印象的な「Falling Slowly」、目の前のファン一人ひとりに語り掛けるように歌われた「Light」と、どこかに優しさを感じる曲たちと一緒に並べられたことで、“この歌がリスナーの傘となって、心配や恐怖を乗り越えられたら”というメッセージがより深く染み入ってきた。

インターバルには、この日本公演のために収録されたと思われるインタビュー映像が用意されていた。アルバムタイトルであり、ツアータイトルでもある“WAVE”には声の波形や、人生の浮き沈みなどの意味が込められていることを明かしつつ、“WAVE”にまつわるQ&Aにも回答。その中で「この映像を観てくださっているということは、僕が無事にコンディションを回復してステージに立っているということなので」と、体調が思わしくないことをうかがわせるコメントもあった。実は、今回のアンコール公演は3月に東京公演も予定されていたが、喉の治療と回復のため、この大阪公演を持ってツアーが終了することが決まっていた。それゆえに、心配しながら会場に足を運んだファンも多かったはずだが、前半は不安を感じる場面はなく、むしろここから “声”も含む、持てる力を全部詰め込んだようなライブが繰り広げられていった。

日本語で歌うのはかなり久しぶりというトロット(韓国版演歌)曲「テバギヤ (A Big Hit!)」で、観客とコールアンドレスポンスを交えて盛り上がると、今回のライブの肝となった中盤ブロックに突入する。

D-LITEは「次のゲストなんですけど、本当に遠いところまで来てくださって……」と言い、観客がざわつくと、さらにゲストを匂わせるような発言を続ける。「次のステージ、楽しんでください」と言い残して、一度、舞台裏へ。すると、SOL(TAEYANG)のソロ曲「Where U At」のイントロが鳴り、ステージ中央にキャップを目深にかぶった……SOLと思いきやD-LITEが登場! 観客は歌い出したところでSOLではないと気づくのだが、D-LITEはダンサーも従え、SOLを完コピ。最初は笑っていた観客も、段々とその精度の高さに引き込まれていき、ソロ公演ではダンスを踊る場面が少ないD-LITEが、ダンスで魅せる貴重な瞬間ともなった。

D-LITEはSOLのモノマネをしつつ、「誰が来ると思ったんですか?」と観客に尋ね、自分の誘導に騙された反応に「すごく悪いなという気持ちでステージに立ちました」といたずらっ子のような表情をして謝罪。ただ、それを楽しんでくれたファンには、「ありがとう~」とめいっぱいの感謝を伝えた。

しかしD-LITEは「実はこれは次のための……」と、再び、ゲストがいるような匂わせをする。ステージが暗くなり、半信半疑なファンがざわざわする中、G-DRAGONの「Heartbreaker」のイントロが鳴り……もちろん、登場したのはD-LITEだ(笑)。今度は観客も即座に対応。まるで自分の曲かのように気持ちよさそうに歌うD-LITEとともに、体を揺らしたり、ペンライトを振ったりしながら楽しんだ。

「もしかして、ホントにG-DRAGONが来ると思った方」という問いかけに、客席から結構な数の手が上がり、D-LITEは「よし!」と言って満足気な笑顔を見せる。ただすぐに謝罪し、SOLの時と同様、申しわけない気持ちがあったことを告白。しかし、観客も自分たちを楽しませたいという気持ちからというのは言わずとも理解していて、笑って許していた。

この流れから、BIGBANGメドレーへ。「Bingle Bingle」「MONSTER」「Stupid Liar」「Oh My Friend」と畳みかける。いわゆる代表曲ではないため、パフォーマンス前、D-LITEは「皆さんが、わからないかもしれない」と心配していたが、曲が始まればファンたちは歓声を上げ、一緒に歌い、体を揺らしてノリノリ。むしろレア曲に喜んでいるようにも見える。本ツアーはで「FANTASTIC BABY」などの代表曲がラインナップされていただけに、アンコール公演にも来てくれる熱いファンに向けての気遣いも感じられる選曲となっていた。

バンド演奏による「Intro」で空気を落ち着かせた後、『HANDO-CHOGUA』収録の新曲2曲が初披露された。「Better Alone」は別れた恋人への想いを綴ったミドルテンポのナンバーで、「一人のほうがいい」と強がっているようにも、そうやってもう別の道をすでに進んでいるようにも聞こえる歌。D-LITEは椅子に腰かけ、熱すぎず冷たすぎず適度な温度感で受け取り手にゆだねるように歌った。「One Rose」は恋のときめきをバラをモチーフに書いた歌で、D-LITEの朗らかな歌声が会場全体を包み込む。また、新曲にも関わらず客席からはしっかりコールが入り、ライブで聴けることをファンが心待ちにしていたことも感じられた。

バンドセッションからD-LITEのドラムソロへと、生演奏の醍醐味を感じるセッションに導かれ、ライブは後半戦に入る。ここからは再び『D’s WAVE』の楽曲を軸にしていく。D-LITEのパワフルな歌声から始まった「Last girl (with HAN YO HAN)」、ファンと一緒に歌った「Us Before」、「Beautiful Life」と、会場にいるみんなで幸せをともに分かち合うような一体感が生まれていた。

「は~、幸せだ」と満面の笑みを浮かべるD-LITE。ここから少し、今回のライブへの想いを語っていく。アンコール公演ということで、本ツアーと似ていると思われるのは嫌で、「来て良かった」と思ってもらえるために、さまざまな試行錯誤をしたことを明かす。また「心の中にマッチョな男がいる(笑)」と言い、恥ずかしくて素直に言葉にできない想いを手紙にしたため、“幸せになるための努力をし続けたい”と誓った。そして、残念ながらここでツアーが終わってしまうことにも触れ、「すごく悔しいし、悲しいし、申し訳ない気持ちになりました」と心境を吐露。ただ、そんな状況でも集まってくれたファンと、そんな自分を支えてくれるスタッフへ感謝を伝え、「ごめんなさいと謝るよりも、ありがとうを伝えるライブにしよう」という気持ちでステージに立っていたと語った。

少々長めのMCをしていたため、D-LITEは座っていた観客に「皆さんの膝のパワーも半端ないと思います(笑)」とおどけつつ、「一緒に大きい声で歌いましょう!」と呼びかけ、本編の最後は会場の全員で「WINGS」を歌唱。“また笑える日がくる”と約束してステージをあとにした。

アンコールではD-LITEのトロット曲の代表と言える「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」を披露して大いに盛り上げると、Wアンコールではついに「HANDO-CHOGUA」を初披露! 作詞作曲にG-DRAGONが参加し、「『ナルバキスン』を超える名曲を」という想いで作られたという。哀愁漂う歌詞を、底抜けに明るく歌い踊るD-LITE。観客も大きな声をあげて、歌い踊り、「ナルバキスン (Look at me, Gwisun)」を超える“限度超過”のない盛り上がりでライブを締めくくった。

「より高い飛躍のため、自分を整えて、より健康な姿で戻ってきます」と約束したD-LITE。20周年のBIGBANGの活動もあるに違いない。再び、ステージに立つ日まで、期待を膨らませて待っていたい。

<撮影:2月1日(日)/カメラマン:渡邉一生>
<テキスト:瀧本幸恵>

D-LITE 2025 ASIA TOUR: D’s WAVE ENCORE -JAPAN
会場:Asueアリーナ大阪
日程:2026年1月31日(土)、2月1日(日)
<※レポートは1/31公演より>

1.Universe
2.Fly Away
3.JUMP
4.Laugh It Off+BABY DON’T CRY
5.Wolf
6.Falling Slowly
7.Light
8.Umbrella(Japanese ver.)
9.テバギヤ (A Big Hit!)
10.Where U At
11.Heartbreaker
12.Bingle Bingle+MONSTER+Stupid Liar+Oh My Friend
13.Better Alone
14.One Rose
15.Last girl (with HAN YO HAN)
16.Us Before
17.Beautiful Life
18.WINGS
19.ナルバキスン (Look at me, Gwisun)
20.HANDO-CHOGUA

E1.歌うたいのバラッド
E2.Beautiful Life
※2/1(日)公演のみ

■公演情報
D-LITE 2025 ASIA TOUR: D’s WAVE ENCORE -JAPAN
2026年1月31日(土)16:00開場/17:00開演 Asue アリーナ大阪
2026年2月1日(日)15:00開場/16:00開演 Asue アリーナ大阪

■PROFILE

<D-LITE(DAESUNG)>
2006年のデビューから世界的人気を誇るK-POPレジェンドグループBIGBANGのボーカル。
圧倒的な歌声と爽やかな音色で観客を魅了するだけでなく、ユーモア溢れるトークで会場を笑いの渦に巻き込み、圧巻のパフォーマンスで感動を呼び起こす。まさに究極の「エンターテイナー」としての地位を確立している唯一無二のアーティスト。2024年11月に開催された「2024 MAMA AWARDS」ではG-DRAGONとSOLとステージを披露し、世界中のファンを熱狂させた。2026年にはデビュー20周年を迎えるD-LITEは、BIGBANGの再始動も予告しており更なる活動に期待が高まる。