「盛り上がってるかー!?」
山下健二郎のシャウトが横浜アリーナを揺らし、イベントの熱量が一気に引き上げられる。

その高揚感を引き継ぐように、トップバッターとしてステージに現れたのが、真っ白な衣装に身を包んだ吉野北人(HOKUTO)だ。
照明を受けてきらめくオールホワイトのスタイリングは、まるで物語から抜け出してきたかのような王子様然とした佇まい。その一方で、ステージに立った瞬間に放たれる柔らかな笑顔と自然体の空気感が、ファンの心をゆっくりとほどいていく。
遊び心全開の幕開けから、甘く包み込むラブソングへ

「山フェス!楽しんでいきましょう!」
明るい掛け声とともに披露されたオープニングナンバーは『オパッキャマラド!』。
バックダンサーを従え、リズミカルでポップなビートに乗せた軽やかなパフォーマンスで、会場の空気を一瞬にしてポジティブな色へ染め上げる。トップバッターとしての役割を自覚したような、堂々としたステージングが印象的だ。
続く『MINE』では一転、R&Bテイストのチルなラブソングへ。
伸びやかで透明感のある歌声がアリーナに響き渡り、観客一人ひとりに語りかけるような表現力を見せる。無駄な力を入れず、それでいて感情の機微を丁寧にすくい上げる歌唱は、まさに“美声”という言葉がふさわしい。
「今はハッピーです」——真っ直ぐな言葉が心を打つ
MCでは「皆さんが温かく盛り上げてくださって、今はハッピーです」と感謝を伝え、「来年、もう一回出させてくれないかな」と少し照れたように語る場面も。
その飾らない言葉に、会場からは温かな拍手と歓声が送られた。
「楽しむ準備、できてますか?」と投げかけて始まった『Smile for me』は、切なさを含んだメロディが胸に沁みる一曲。まっすぐで嘘のない歌声が、聴く者の感情にそっと寄り添い、会場には静かな集中と優しい余韻が広がっていく。
優しさで締めくくる、王子様のラストナンバー
ラストを飾ったのは『ふたりでいようか』。
アニメ『ふたりソロキャンプ』のオープニングテーマとしても知られるこの楽曲は、寄り添うことの温もりを感じさせる優しい一曲だ。柔らかな光の中で歌い上げる吉野北人の姿は、観客の心をそっと包み込み、自然と笑顔を引き出していく。
派手さだけではなく、歌声と存在感で空間を満たす――
HOKUTOのステージは、山フェス2026の幕開けにふさわしい、温もりと幸福感に満ちた時間となった。
フィナーレへと続く余韻

その後のスペシャルメドレーでは、CHEMISTRYの『PIECES OF A DREAM』で山下健二郎が歌声を響かせ、イベントはクライマックスへ。ラストは出演者全員で『R.Y.U.S.E.I.』のランニングマンダンスを披露し、会場は笑顔と拍手に包まれた。

吉野北人の存在は、山フェスに“心を温める余韻”を与え、観る者の記憶にしっかりと刻み込まれた。

HOKUTO セットリスト
M1 オパッキャマラド!
M2 MINE
M3 Smile for me
M4 ふたりでいようか
■『三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE presents 山フェス2026~Road to the Future~』
【開催日程】2026/1/24(土) 開場15:00 / 開演16:30
【会場】横浜アリーナ
【出演】
山下健二郎
岩谷翔吾、澤本夏輝、松井利樹
CHEMISTRY
新しい学校のリーダーズ
CB
HOKUTO
BALLISTIK BOYZ
コロコロチキチキペッパーズ
ニッポンの社長


