品川上空から東京を一望できるラグジュアリーホテルとして知られるストリングスホテル東京インターコンチネンタル。26階の「ザ・スコア・ダイニング」は、音楽を共有するために必要な“楽譜”になぞらえた4つのレストランが所在し、開放感ある吹抜けが素敵なエリア。
■中国料理「チャイナシャドー」
伝統と革新の繊細なバランス
王道のチャイニーズをベースに、モダンな食材やエッセンスを掛け合わせた、美しい調べを響かせるハーモニーのような存在である中国料理「チャイナシャドー」。
「リュトモス（リズム）」と「メロディア（メロディ）」の間で眼下に広がる東京の眺望と26階の吹抜けを繋ぎ、空間に調和が生まれるよう、「ハルモニア（Harmonia、ラテン語で“調和”の意）」をテーマとし、クリエイティブで洗練されたプレゼンテーションを提供しています。
点心師が一つひとつ丁寧につくりあげる繊細な点心のコースをはじめ、ビジネスでの会食やワインペアリングと楽しむフォーマルディナーなど、エレガントな空間で堪能できます。
■中国各地を旅するような美食体験 オーダービュッフェ「チャイニーズジャーニー」
中国料理「チャイナシャドー」では、3月19日よりオーダービュッフェ「チャイニーズジャーニー」がスタート！中国各地の本格料理をテーマに、お肉やシーフード、ホテルメイドの点心など60種以上をお好きなだけ愉しめます。
自分好みにカスタマイズできる、贅沢な本格中国料理をオーダービュッフェ・スタイルで体験しました。
・チャイナシャドーセレクション：チャイナシャドー特製オードブル・オマール海老の北京風チリソース・窯焼き北京ダック
見た目にも華やかな前菜の盛り合わせ。素材ごとに異なる味わいと食感が楽しく、食べ始めから期待が高まります。山くらげはシャキっとした歯ごたえとあっさりとした味つけが食欲をそそります。
叉焼はしっとりとジューシーで、甘辛い味つけが絶妙。豚肉の旨みが口いっぱいに広がります。照り焼きチキンは、皮目がパリッと香ばしく焼き上げられ、肉厚ながらもやわらか。風味と香ばしさが際立っていました。柚子味噌の筍は、爽やかな柚子の香りと味噌のコクが絶妙なバランス。
チャイナシャドー特製オードブル 左より：叉焼・照り焼きチキン・柚子味噌の筍
オマール海老の北京風チリソースは、オマール海老が弾力も富み、火入れが完璧。ソースはまさに絶品で、甘み・辛み・旨味が一体となった北京風のチリソースが、海老の甘さを際立たせます。まろやかさの中にピリッとした刺激があり、ご飯に合うコク深い味わいが愉しめます。
「チャイナシャドーセレクション」は、繊細な味わいと見た目の美しさが調和した、贅沢なコースの幕開けにふさわしい内容。特にオマール海老のチリソースは、味・香りともに記憶に残るセレクションでした。
・彩り野菜炒め
調理法：XO醬・塩味・ガーリック
「XO醬」「塩味」「ガーリック」の三種の調味から、ガーリック味をセレクト。にんにくの香ばしい香りが食欲をぐっと引き立てる、シンプルながらも季節感溢れる一皿です。インゲンは、ほどよく火が通り、シャキッとした食感。豆の自然な甘さがにんにくの旨味とよく合いでしっかりと存在感があります。
ベビーコーンは、若採りならではの柔らかさと瑞々しさが特徴的。噛むとシャクッと軽やかな食感のあとに、とうもろこしの甘さがふわっと広がります。旬の5〜6月に合わせた提供で、季節感も楽しめました。油はほどんど使用されず極めて上品な仕上がり。あっさりとしていながら、食後に満足感が残る味わいに仕上がっています。
・点心：海老餃子・焼売
海老餃子は、透き通るような皮の美しさ。点心師による手仕事の細やかさが感じられ、フォルムの美しさは職人芸の領域。ひと口頬張ると、海老のぷりぷりとした弾力と、ほんのり甘みを感じるジューシーな味わいが口いっぱいに広がります。
焼売は、まさに中華の王道を極めた一品。噛むほどに肉と海老の旨みと風味がじゅわっと口全体に広がります。点心師ならではの技術で蒸し加減が完璧。見た目以上に豊かな味わいで素材の持ち味が最大限に活かされています。「チャイナシャドー」の点心は、職人の技術と感性が一体となった本格的なものです。点心師が常駐するというだけあり、繊細な蒸し加減、均一な包み、素材の火入れに至るまで、一つひとつに手間と真心を感じさせてくれます。
・帆立貝
調理法：XO醬炒め・マヨネーズ和え・龍井茶入り塩味炒め塩味・北京風チリソース・アメリケーヌソース
今回は、帆立貝を使った料理の中から「XO醬炒め」をチョイス。贅沢な食材と繊細な火入れが光る一皿に出会いました。まず目を引くのは、ふっくらとした帆立の存在感。軽く焼き色がついた表面からは香ばしい香りが立ち上り、ナイフ不要の柔らかさ。中はぷりっとした食感を保ちながらも、火の通り加減が絶妙です。
XO醬は干し貝柱や金華ハムの旨味が凝縮された贅沢な調味料。しっかりと炒められて帆立に絡み、口の中に広がる複雑なコクと辛味がクセになります。にんにくの香りが立ちすぎず、バランスの取れた奥深い味わいを楽しみました。スナップエンドウは鮮やかな緑が映え、シャキッとした食感がアクセントに。火入れは最小限で、甘みがしっかりと感じられます。
・蝦夷鮑
調理法：オイスターソース煮込み / XO醤炒め / 龍井茶入り塩味炒め / ガーリック蒸し
蒸された蝦夷鮑は、噛むと弾力があり、鮑ならではの食感をしっかりと楽しめます。蒸し加減が絶妙で、素材の甘みが引き立ち、口の中で広がる磯の風味が上品。生臭さは一切なく、丁寧な下処理と技術の確かさを感じさせます。ガーリックは強すぎず、繊細で洗練された香りがふわっと立ち上がります。油っぽさはなく、むしろ蒸し料理ならではの軽やかさと、香り高さが際立ちます。
・黒毛和牛
調理法：山椒ソース・醬油豆ソース・山葵ソース・粒マスタードソース・XOソース
厳選された旬の黒毛和牛を、洗練された中国料理として提供する「チャイナシャドー」。今回いただいたのは、信州ビーフを主役に据えた一皿──醤油豆ソースでいただきした。黒毛和牛はその時、その時、ベストな銘柄が仕入れられます。
この日の黒毛和牛には、長野県産の信州ビーフが使用されており、一口目から違い際立つ上質な味わい。肉質はきめ細やかで、ナイフを入れるとすっと切れ、口に入れた瞬間とろけるような食感。噛みしめるほどに、脂の甘みと赤身の旨味がじんわりと広がります。醬油豆ソースは、まさに“大人の味”。濃厚ながらも苦味や雑味はなく、黒毛和牛の甘味を一段と引き立てています。
・信州ポークの黒酢の酢豚
香ばしく炒められた信州ポークと野菜は鮮やかに色見が良好。ひと口、賞味し感じるのは、驚くほどまろやかな味つけ。一般的な酢豚のようなツンとした酢の強さはなく、黒酢のコクと自然な甘みが、肉と野菜の旨みを引き立てています。使用されているのは信州ポークのモモ肉。脂は控えめで、しっとりと柔らかく、それでいて歯ごたえもあり。噛むたびに素材本来の味がじわっと広がってきます。
炒めに使う油は最小限で、それを感じさせないほど、素材の旨みと火入れの技術が際立っています。強火で一気に仕上げる広東料理らしく、野菜はシャキシャキと心地さをしっかりキープしています。特筆すべきは「醤（ジャン）」を一切使っていないという点。調味のベースは黒酢と、素材の持つ旨味のみ。これが実に上品で、洗練された印象を与えます。油や調味料に頼らずとも、これほど深い味わいが出せる職人技を体感させてくれます。
・蟹肉とレタス入りチャーハン
蟹肉の優しい甘みと自然の旨味がふわっと広がる絶品チャーハン。そのあとに続くのが、シャキッとしたレタスの食感。加熱しすぎず絶妙なタイミングで火が入っており、軽やかさをプラスしています。
味付けは非常にあっさり。中華特有の塩気や油感はありません。代わりに、素材の持ち味を活かす繊細な味付けで、和食に通じるような奥ゆかしさを感じさせます。
・海鮮入りあんかけ焼きそば
「海鮮入りあんかけ焼きそば」は、見た目の上品さと味のバランスが絶妙な、洗練された中華テイストの逸品です。印象的なのは、塩味ベースのあんかけ。こってりしすぎず、あっさりとした味わいが上品で、ホテルらしい繊細な味のコントロールが光ります。あんは焼きそばにしっかり絡みつつも、素材の味を邪魔せず、海鮮や野菜の風味を引き立てています。
海老と烏賊はスタンダードな食材ながら、しっかりとした下処理が施されており、ぷりっとした食感とともに自然な甘みが口の中に広がります。焼きそばの麺は香ばしく焼き目がついており、外はパリッと、中はもっちりとした二層の食感が楽しめるのも魅力のひとつ。
今回の野菜には、季節の緑野菜・ケールが使われており、彩りも美しく、ほどよい苦味が全体の味にアクセントを加えています。シャキシャキ感も心地よく、あんのとろみとの対比が食感に奥行きを持たせています。
・デザート：マンゴープリン・杏仁豆腐・マレーシア風蒸しカステラ・ミルクプリン・胡麻団子
食後の楽しみとしてオーダーした5種のデザートは、アジアンスイーツの魅力をぎゅっと詰め込んだラインナップ。ひと皿ごとに異なる食感と甘みが楽しめ、飽きのこない贅沢な締めくくりとなります。
マンゴープリンは、滑らかな舌触りと、濃厚ながらも爽やかなマンゴーの香りが広がる定番デザート。真っ白でつるんとした見た目が美しいミルクプリンは、コクがありながらも後味がスッキリ。クリーミーですが重すぎず、口どけもなめらか。上品な甘さで、他のデザートとのバランスも良好です。
■チャイナシャドードリンクセレクション
・ロンフォンイン茶
オリジナルブレンドティー ロンフォンイン茶は、中国茶葉・カモミール・レモンの皮などにより構成される中国茶。透明なガラスティーポットに注がれると、淡い黄金色が広がり、ほんのりレモン色のアクセントが目に映えます。茶葉やハーブは目立たず、すっきりと清潔感のある色調。
レモンの皮がとてもよいアクセントになっている着目点秀逸な中国茶で、アフターヌーンティを楽しむ女性を中心に支持を得ている人気のお茶です。
・ハーモニーフューチャー（工芸茶）
千日紅（セニチコウ）、金盞花（キンセンカ）、ジャスミンの3種の花が連なる緑茶ベースの工芸茶です。千日紅、金盞花、ジャスミンの３種が緑茶ベースに美しく浮かぶビジュアルは、まるで小さな湯上がりの花景色。透明なポットから注がれ花々がゆらゆらと開いていく様子は、見る者の目を引きつけます。注いだ瞬間の甘やかで清らかな金盞花の香り、ジャスミンの爽やかで軽やかな花気がふんわりと立ち上ります。
・水出し冷茶
左：水出しウーロン茶、右：水出しジャスミン茶
水出し冷茶は「水出しウーロン茶」と「水出しジャスミン茶」の２種類が提供。「水出しウーロン茶」・「水出しジャスミン茶」両方をいただきました。
焙煎を熟成させるために、前日から仕込み時間をじっくりとかけて茶葉から作られた冷茶です。苦みが驚くほどなくまろやかで深みのあり、旨味たっぷりの冷たいお茶で出色も良好。アルコール類とも合わせやすく季節を問わず人気です。
・陳年紹興貴酒10年壺
紹興貴酒は10年ものと15年ものの提供があり、10年ものをグラス一杯いただきました。長期熟成を経た10年ものならではの、濃密で柔らかな甘い香りが立ち上ります。口当たりはまろやかで、最初にじんわりとコクのある甘みがしみ出し、非常に滑らか。飲み下すと、干し果実の深い余韻と香ばしさが口中に残り、時間とともにほろ苦さやスパイスのニュアンスがふわっと広がる印象。「チャイナシャドー」のガストロノミックな中華とのマリアージュにもぴったりです。
■オーダービュッフェ「チャイニーズジャーニー」
期間：2025年3月19日（水）から 祝日を除く月曜日～金曜日
時間：18:00～19:30（L.O.）
料金：お一人さま 14,300円（消費税込み・サービス料15%別）
※ラストオーダーは開始90分後となります。
※前日17時までの要予約。
※貸切等により臨時休業する場合がございますので、詳しくは店舗までお問い合わせください。
メニュー内容：
チャイナシャドー特製オードブル
窯焼き北京ダック
お好きなメインディッシュをお選びください。
信州プレミアム牛サーロイン 醬油豆ソース
または
オマール海老のチリソース
※上記のメニューは人数分ご用意いたします。
※2回目以降は追加料金1,320円頂戴いたします。
約60種の食べ放題メニュー例
【點心】
海老餃子
春巻き
焼売 など
【牛肉・豚肉・鶏肉】
チャイナシャドー特製チンジャオロース
信州ポークの黒酢の酢豚
麻婆豆腐 など
【海鮮】
海老
帆立貝
絞甲イカ
蝦夷鮑
【麺・ご飯】
黒毛和牛とレタス入りチャーハン
海鮮入りあんかけ焼きそば
上海式担々麵 など
【甜品】
杏仁豆腐
マンゴープリン
胡麻団子
タピオカ入りココナッツミルク など
■チャイナシャドーについて
オーセンティックな広東料理をベースに、モダンな食材やエッセンスを掛け合わせた、美しい調べを響かせるハーモニーのような存在である「チャイナシャドー」。熟練の技によってクリエイティブで洗練されたお料理を提供いたします。
点心師が一つひとつ丁寧につくりあげる繊細な点心や、伝統と斬新さが織りなす可憐なチャイニーズスイーツなど、ビジネスでのご会食やワインペアリングと楽しむフォーマルディナーだけでなく、女子会やママ友会などのコミュニティの場としてもふさわしい、心のこもったお料理と温かいおもてなしで、皆さまをお迎えいたします。
<中国料理「チャイナシャドー」料理長 安藤秀和>
幼少の頃から料理をすることが好きで、食べ親しんだ中華の料理人を目指し、キャリアをスタート。 これまでに、中華の名店「聘珍樓」やヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテル 中国料理「驊騮(カリュウ)」にて計20年以上研鑽を積み、会員制リゾートホテル内の中国料理レストランでは副料理長を務める。2020年8月よりストリングスホテル東京インターコンチネンタル「チャイナシャドー」料理長として就任。
■ストリングスホテル東京インターコンチネンタルについて
東京・品川駅港南口直結のラグジュアリーホテル。インターコンチネンタルホテルズ＆リゾーツのひとつとして、お客さまひとりひとりに合わせたきめ細かなサービスにと心のこもったおもてなしで、他にはない優雅で心地よいホテル体験をご提供します。利便性が高くエレガントな194の客室、活気溢れる4つのレストランとカフェ&バー、東京屈指の眺望を誇るクラブインターコンチネンタルラウンジ、様々な用途にご利用いただける宴会施設など充実した施設を備えています。「Tokyo, personally orchestrated. 一人ひとりのゲストに奏でる、東京という音色」のホテルコンセプトのもと、洗練されたトラベラーたちが集い、都会の旋律に心地よく身をゆだねる場所として、多くのゲストをお迎えしています。
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