ANAインターコンチネンタルホテル東京【英語表記:ANA InterContinental Tokyo/東京都港区赤坂】は、2023年10月から15ヶ月間にわたり、総客室数844室中759室を改装、宿泊客専用の「クラブインターコンチネンタルラウンジ」(36FL.)の増床、ならびに吹き抜けのロビー階にある「アトリウムラウンジ」と「カスケイドカフェ」、「MIXX バー&ラウンジ」(36FL.)などの全面改装が完了いたしました。
ANAインターコンチネンタルホテル東京
この大規模改装は、当ホテルの35年以上に及ぶ歴史に新たな1ページを刻むとともに、親しみやすいラグジュアリーを提供するインターコンチネンタルブランドが世界中で培ってきた、洗練されたくつろぎのホスピタリティをより一層高めるものです。世界中を旅するお客様が、まるで自宅にいるような快適さを感じながら、新たな発見と体験を楽しむことができる場を提供されます。
リノベーション完成披露メディア内覧会で挨拶するマイケル・ヤンセン 総支配人
ANAインターコンチネンタルホテル東京の新たな客室は、現代の洗練された旅行者のニーズに応えるべく、宿泊客の滞在体験をより一層快適なものにし、東京のラグジュアリーホテル市場における当ホテルの地位の向上を図ることを目指しました。日本の匠の技と現代的なエレガンスを見事に調和させ、すべてのお客様に至福のくつろぎをお約束します。デザインには「折り紙」をモチーフとして取り入れ、「展開する東京」というキーワードでお客様が東京という街を紐解いていく様を表現し、カーペットやアートワークに統一したオリジナルデザインを採り入れています。
特に大きな変換点としては、「クラブインターコンチネンタル」のルームカテゴリーとして「水スイート」(全60室・52㎡)、「空スイート」(全6室・65㎡)を増室したことです。「水スイート」は、 シングルルームを隣接するダブルルームとつなげる形で52㎡のスイートルームに転換、より高い居住性を確保。
水スイート
また「空スイート」は、寝室とは独立したゆったりとしたリビングルームが特徴です。エントランスの脇に広いウォークインクローゼットを設け、ビジネスでの長期滞在やご家族での滞在にも適しています。
空スイート
新設した「水スイート」と「空スイート」ほか改装した客室は、内装の基調色を7階から26階は寒色系、27階以上は暖色系として差別化しながらも、カーペット、ヘッドボードの壁、ペンダント照明などに、「折り紙」の折り目をデザインモチーフとしたユニークな幾何学模様を展開し、椅子やクッションなどに施した日本的な色彩とともに一体感を創出するなど、デザイン面においては共通しています。
全体的には色や柄を抑えたシンプルなデザインの中に和モダンを感じさせるくつろぎの空間となっています。全室に特製の木箱にまとめてセットしたバスアメニティや、プレミアムブランドのアイテムを揃えたミニバーなどを導入し、快適でラグジュアリーなホテルライフを提供いたします。
15ヶ月間にわたる客室の大規模な改装は、2024年12月半ばに完了し、改装後の総客室数は801室となりました。
このたびの改装によって、クラブインターコンチネンタルフロアを4層から6層に増やし、増設したスイートルームを含めて「クラブインターコンチネンタル」のルームカテゴリーが全193室へと増室したことを受け、同ルームカテゴリーの宿泊客が利用できる「クラブインターコンチネンタルラウンジ」も、35階に加えて36階に増床しています。
新クラブインターコンチネンタルラウンジ(36FL)
クラブインターコンチネンタルルーム及びスイートにご滞在のお客様は、専属スタッフによるパーソナルなサービス、豊富なメニューからオーダーできる朝食サービス、時間帯ごとの軽食やドリンクのサービス、文化的なアクティビティなどを、都心のランドマークを見渡せる最高の眺望とともにお楽しみいただけます。
料飲施設(レストラン&バー)2店舗を全面改装
また、料飲施設(レストラン&バー)についても、ホテルの顔であるロビー階の2店舗を全面改装し、イメージを一新しました。天井高14メートル、2100平米の広さを誇るアトリウムロビーにある「アトリウムラウンジ」と「カスケイドカフェ」です。2024年秋から段階的に改装工事と設備面の更新が行われました。
「アトリウムラウンジ」においては、全体の基調色を柔らかな印象のピンクベージュとし、天井高を生かした立体的な照明使いを新たに採り入れ、均一で明るい印象の空間造りをしました。そして、このリニューアルを機に、ハード面のみならずソフト面でも新サービスを導入しています。
アトリウムラウンジ(2FL.)
それは、“マーケットプレイス”をコンセプトに、モバイルオーダーの手軽さを通じて、当ホテルが誇る各レストランの逸品を「アトリウムラウンジ」でも提供できるというものです。人気メニューの季節のアフタヌーンティーをはじめ、ビジネスランチ、ご家族でのくつろぎのディナーなど、様々なシーンで美食の数々を手軽に味わえる新機軸の店舗になりました。
また、店内の奥には、ホテルのロビーラウンジとして欠かせない「バー」としてのニーズにも応えられるよう「ジュネヴァ ロビーバー」と名付けたバーエリアも新設。
アトリウムラウンジ内のジュネヴァ ロビーバー
バーならではの照明使いを工夫し、上質なやすらぎの空間を創り出しています。サスティナビリティと卓越した品質へのこだわりを反映した、酒粕とオレンジの皮を使ったサスティナブルなジン「ラスト エリジウム」を使用したシグネチャーカクテルをお愉しみいただけます。
シグネチャーカクテル「フロレンティーヌ・ライジング」
ジンのプロトタイプには、『LAST ELYSIUM(ラスト エリジウム)』を用いています。佐賀県「天吹酒造」の酒粕のフルーティな香りを生かしつつ、3種の柑橘類と生姜の葉、カモミールなどのボタニカルでシトラスで青々とした香りを織り交ぜています。
ホテルから出たオレンジの残渣を、通常の『LAST ELYSIUM』製造時の倍以上の量使用し、オレンジのフレッシュで爽やかな香味を強く感じられるようにしています。また、ルームフレグランスなどに使用される「パロサント」という香木も追加することで、ホテルで提供されるジンとして相応しい豪華な香りに仕上げています。
「カスケイドカフェ」は、施設面のリニューアルと合わせて、ブッフェレストランとして更なる魅力を高めることを目指し、ハード・ソフトの両面において改革をしています。店内は、淡いベージュ系のカラースキームで統一し、照明使いも均一に明るくなり、より開放感あふれるくつろぎの空間となっています。ホテルのオールデイダイニングとして、小さなお子様連れのご家族や、グループのお客様のご利用などに配慮し、アトリウムラウンジ側と、西側のプロムナードに沿ったガラス張りのエリアの2ヶ所にロングソファを設置し、テーブル配置を人数に合わせて動かせる使い勝手のよい席を増やしました。
カスケイドカフェ
ブッフェ周りはインタラクティブなオープンキッチンとなっており、世界10ヶ国以上の多様な文化背景を持つシェフたちによる多国籍な料理を、ライブ感あふれる雰囲気の中で提供することが特徴です。朝・昼・夜を通じて幅広いお客様が気軽に利用することができ、くつろいだ雰囲気の空間で、世界各国の魅力あふれる料理を五感で満喫できるレストランです。
ANAインターコンチネンタルホテル東京の改装は、世界規模で展開されているインターコンチネンタルブランドの進化を具現化するものです。世界初かつ最大のラグジュアリーホテルブランドとして、インターコンチネンタルは75年以上にわたり、先駆的な旅の体験を提供し続けてまいりました。このたびの包括的なブランド革新は、「旅は視野を広げ、文化をつなぐ」という私たちの信念に基づき、現代の洗練された旅行者に向けて、贅沢な旅の体験を再構築するものです。
新「クラブインターコンチネンタルラウンジ」(36FL.)概要
増設した36階「クラブインターコンチネンタルラウンジ」(略称:クラブラウンジ)は、広さ303平米、総席数74席を備え、35階のクラブラウンジと合わせると、広さ約900平米、約200席を有する国内最大級の宿泊客専用ラウンジです。
新クラブインターコンチネンタルラウンジ(36FL)
同ラウンジは、皇居、国会議事堂など東京都心の最高の眺望を背景に、日本古来の気品ある趣の中でのくつろぎと、時代に即した機能性がバランスよく融合した居住空間を創造しています。内装設計においては、35階クラブラウンジのデザインモチーフである日本の伝統的な修復技法「金継ぎ」と親和性を持たせるとともに、東京・赤坂の地で当ホテルが歩んできた歴史を踏まえ、その成熟した品格と深みを「日本庭園」をテーマにデフォルメした形状や落ち着きのある色調で表現しています。
2層に拡張したクラブラウンジは、30階から35階にあるクラブインターコンチネンタルルーム全101室及びスイートルーム全92室(計193室)に宿泊のお客様がご利用いただけ、専属スタッフによるパーソナルなサービスや、豊富なメニューからオーダーできる朝食サービス、時間帯ごとの軽食やドリンクのサービスなどを、都心のランドマークを見渡せる最高の眺望とともにお楽しみいただけます。
36FL 新クラブインターコンチネンタルラウンジからの眺望
新たに導入するユニークなサービスとして、お客様の滞在がより印象深きものになるよう、日本の文化を体験できるアクティビティ(体験型教室)を提供します。寿司作りをはじめ、個人でも家族でも楽しめるプログラムを展開し、世界各国から訪れる多様なゲストの興味や関心事にお応えしていきます。
新クラブインターコンチネンタルラウンジのソファエリア
■インテリアデザイン:
「日本庭園」をテーマにデフォルメしたシックでモダン感覚な高品質感は、静謐で落ち着きのある印象を与えます。湯気とともに広がる抹茶の香りを模様で表現したカーペット、生菓子を想わせる丸みを帯びたフォルムの照明器具、日本庭園の庭石をイメージしたレセプションデスクなど、ソリッドな空間の中で一つ一つが調和した、茶の湯文化のアロマに包まれるような心地好い空間を表現しています。
■サービス内容: ※特に記載のある項目以外は、すべて宿泊料金に含まれます。
・専属スタッフによるパーソナルなサービスを通じ、個々の利用目的に応じたくつろぎのひとときを提供いたします。滞在期間中、お客様の嗜好に合わせた時間の過ごし方をきめ細やかにサポートします。
・家族利用の需要の増加に対応し、子供向けの食事メニューやアメニティなど、より一層サービスの充実を図ります。
・ラウンジ内で日本の文化を体験できるアクティビティをご用意します。個人でも家族でも楽しめる体験型教室など、世界各国から訪れる多様なゲストの興味や関心事にお応えできるようなプログラムを展開していきます。(無料)
・朝食(7:00~11:00)においては、バラエティ豊かなメニューが並ぶモーニングブッフェの他、本格的な和朝食、ヘルシー朝食など、作りたてを各テーブルにサービスします。
・季節ごとの素材を用いたアフタヌーンティーを、ロンネフェルト社の厳選ブレンドティーやソフトドリンクとともに提供します。(14:00~16:00)
・イブニングカクテルタイム(17:30~19:30)には、シャンパン、ワイン、スピリッツ、日本酒、焼酎、カクテルなどの様々なお飲み物をフリードリンクでご用意し、多国籍な料理をタパススタイルで提供します。
・全時間帯において、各種ソフトドリンク、コーヒー、紅茶を提供します。
