華やぐ銀座の街中で、ひときわ異彩を放つ打ち放しのコンクリート建築。2017年3月に営業終了したソニービルを建て替えて誕生するGinza Sony Parkは、ついに2024年8月に竣工し、2025年1月のグランドオープンに向けて着々と工事が進められている。
Photo by Kato Shumpei
「YOASOBI KEEP OUT GALLERY PRODUCED BY VI/NYL」は、その工事中の建物内にYOASOBIが“忍び込んで”行う展覧会。オープンに先がけて、Ayaseとikuraが会場に潜入した。数寄屋橋交差点とシームレスにつながった建物のエントランス部分は、開放感のある吹き抜けで、時折心地いい風が運ばれてくる。2人は完成したての建物を前に「わあ、すごい!」と声を上げ、螺旋階段が目を引くユニークな建築の構造に興味津々の様子だ。
グランドオープン前ということでエントランスには柵が設けられているが、そこには「YOASOBI KEEP OUT」と書かれたオリジナルのバリケードテープや、さまざまな標識がちりばめられ、イベントへの期待感を高める。さらにコンサートなどでおなじみの大きなYOASOBIのサインも設置されており、Ayaseとikuraは笑顔で記念撮影を楽しんだ。ちなみにYOASOBIが2021年2月に初のワンマンライブを行ったのは、新宿歌舞伎町にある東急歌舞伎町タワー建設中の工事現場で、ライブのタイトルは「KEEP OUT THEATER」だった。2人の遊び心は、結成5周年を迎えた今も健在なことがよくわかる。
エレベーターに乗り、いよいよ3階の会場へ。エレベーター内にも養生が施されており、工事中のムードが満載だ。ドアが開くと、まずはYOASOBIからのメッセージが来場者を迎える。場内には計34枚の写真が展示され、それぞれ90cm四方または150cm四方のビッグサイズ。「VI/NYL SUPER YOASOBI 5TH ANNIVERSARY BOOK」で2人を撮影した様々なファッション/シチュエーションの写真が飾られており、Ayaseとikuraは「たくさん着て、たくさん撮ったね」「写真が大きくて迫力がすごい!」としみじみ話しつつ、1枚1枚をじっくりと見つめて歩いて行く。
特にお気に入りの写真をそれぞれに尋ねると、「全部好きなので悩みますが…」と話しつつ、Ayaseは古民家で撮影されたショット、そしてネックピローが付いた服を着た自身のショットをチョイス。ikuraは少しワイルドな表情を浮かべた、学校を舞台としたショットを挙げていた。さまざまなシチュエーションで撮影された展示写真では、YOASOBIらしい姿はもちろん、新たな2人の表情にも出会えるはずだ。
さらに場内では、撮影時のスペシャルムービーも上映。浅草花やしきで上下するアトラクション「ぴょんぴょん」に乗って無邪気にはしゃぐ自分たちの姿を見て、Ayaseとikuraは声を上げて笑う。その横には撮影の際に2人が乗ったパンダカー2台も展示されており、運転が得意なAyaseは「これ、ちゃんとパーキングに入ってないな?」と細部までしっかりチェックして笑いを誘っていた。場内は撮影禁止だが、このパンダカーの前でのみ来場者が写真を撮って楽しめるので、ぜひ記念の1枚を残してほしい。
展示を堪能し、ikuraは「たくさんのコーディネートを着て撮影して、YOASOBIがこの5年間で本当にいろんなことにチャレンジしてきたということが、ファッションで見せられているなと感じました。歴史を感じますね」と感慨深げにコメント。これを受けてAyaseは「そうだね。YOASOBIは音楽でもさまざまなことに挑戦してきたけど、今回はファッションの角度から、その姿勢を表現できたと思う」と話し、来場者へ「YOASOBIの5年間の軌跡を感じてください」とメッセージを送った。
なお開催期間中「Sony Park Mini」では、コラボドリンク「YOASOBI / KEEP OUT SMOOTHIE」を提供する。6種類のベリーと和紅茶を使ったスムージードリンクで、試飲した2人は「ベリーがたくさん入っていて爽やかな味。おいしい!」と味わっていた。カップには「YOASOBI KEEP OUT」のバリケードテープを模したシールが貼られており、剥がして持ち帰ることも可能だ。Ayaseは「PCに貼ったりしてもいいだろうね」とアイデアを出していた。
「Sony Park Mini」は、Ginza Sony Parkに隣接する西銀座駐車場の地下1階にこじんまりと構えられたスペース。真横が駐車場というロケーションに、2人は「こんな場所にあるんだね」と驚いていた。なお店内の壁には、「VI/NYL SUPER YOASOBI 5TH ANNIVERSARY BOOK」より2枚の写真が展示されており、Ayaseとikuraが直筆サインを残している。展覧会の参加者でなくとも利用できるので、銀座に降り立った際は立ち寄ってみては。
グランドオープン前の今しか味わえない、ワクワクに満ちた特別な体験。ぜひ工事中のGinza Sony Parkに忍び込んで、YOASOBIのこれまでとこれからを堪能してほしい。