【実食レポ】英雄たちの宴へ!ヒルトン東京「王朝」の三国志コース

ヒルトン東京 の2階に店を構える中国料理「王朝」にて、2026年5月11日よりスタートした『三国志:英雄たちの宴と名場面を料理で巡る特別コース』。

古代中国を舞台に、英雄たちの智略と信念が交差する壮大な物語「三国志」。長きにわたり多くの人々を魅了し続けてきた世界観を、料理という形で体感できるコースです。

活気あふれる新宿の街並みからほど近く、新宿西口より徒歩圏内に位置するヒルトン東京は、国内外のゲストに愛され続けるラグジュアリーホテル。


ヒルトン東京から望む新宿の夜景

館内に足を踏み入れると、喧騒を忘れさせてくれる上質な空間が広がります。

モダンチャイニーズが織りなす「王朝」の美空間

中国料理「王朝」 は、中国料理の歴史と伝統を大切にしながらも、現代的な感性を取り入れたモダンチャイニーズレストラン。店内は、席ごとに異なる表情を見せるのが印象的です。大きな窓から自然光が差し込む開放感あるエリア、ライブキッチンを間近に感じられる臨場感あふれる席など、シーンに応じて異なる楽しみ方ができます。

インテリアの中に、中国文化のエッセンスがさりげなく散りばめられ、“大人の美空間”と呼ぶにふさわしい雰囲気。今回の三国志コースの世界観とも見事に調和していました。

一皿ごとに物語が展開する「三国志」特別コース

今回体験した三国志コースは、料理名や演出、食材の組み合わせに至るまで三国志の名場面や英雄たちの個性が投影されており、まるで一皿ごとに物語が進行していくような感覚を味わえます。

前菜からデザートに至るまで、緻密に構築されたコース構成がドラマティック

豪快さと繊細さを兼ね備えた一皿は、勇猛果敢な武将たちを想起させ、香辛料や香味野菜を巧みに効かせた料理からは、戦略と知略が交錯する三国志の世界観が伝わってきます。料理は本格広東料理をベースにしながらも、現代的なアレンジが施されており、重たさを感じさせない軽やかな味わい。見た目の華やかさだけでなく、素材の旨みを丁寧に引き出した奥深い味わいが印象的でした。

コースの魅力は、料理そのものだけではありません。三国志ファンにとっては思わず胸が熱くなる演出が随所に散りばめられ、物語を知らない方でも、“中国四千年のロマン”を感じながら楽しめる構成となっていました。

歴史・文学・美食が融合した、“食べるエンターテインメント”。ホテルダイニングならではの上質なおもてなしとともに、ここでしか味わえない特別な時間を堪能できました。

■三国志:英雄たちの宴と名場面を料理で巡る特別コース

【三国宮殿六宝盤】
特製冷菜六種盛り合わせ

コースの幕開けを飾るのは、まるで宮廷の祝宴をそのまま再現したかのような豪華絢爛な前菜「三国宮殿六宝盤」。

テーブルへ運ばれてきた瞬間、思わず「わぁ…!」と声が漏れてしまうほどの華やかさに、一気に三国志の世界観へと引き込まれます。この一皿は、曹操が名将たちへ贈った“六つの宝”をイメージした特製冷菜六種盛り合わせ。彩り豊かな料理が美しく並び、そのビジュアルだけでも特別感たっぷりです。

クラゲの冷菜、ツブ貝の紹興酒漬け、牛肉の香辛煮、特製チャーシューなど、それぞれが異なる個性を放ちながらも絶妙なバランスで構成されています。添えられた鮮やかな赤色のビーツソースは、料理ごとに合わせて楽しめるアクセント。ほんのり土の香りを感じる上品な甘みが、素材の旨みをより一層引き立てていました。

まず印象的だったのがクラゲの冷菜。コリコリとした心地よい歯応えが際立ち、噛むたびに広がる繊細な味わいが実に上品。知将たちの“知恵”や“柔軟な策略”を表現しているかのよう。続くツブ貝の紹興酒漬けは、噛むほどに旨みがじゅわっと広がる逸品。紹興酒の芳醇な香りがふわりと鼻を抜け、コリコリとした弾力ある食感との相性が抜群でした。


ツブ貝の紹興酒漬け

牛肉の香辛煮は、しっとり柔らかな肉質に加え、複雑に重なる香辛料の風味が印象的。濃厚ながらも重たすぎず、後を引く味わいに思わず箸が進みます。


牛肉の香辛煮

極上窯焼きチャーシューは、艶やかな焼き色からも食欲をそそられます。外は香ばしく、中は驚くほどジューシー。噛むたびに肉の旨みが溢れ出します。その堂々たる佇まいは、まさに曹操の圧倒的な権力と風格を象徴しているかのようでした。

ひと皿の中で、食感・香り・味わい・世界観が次々と変化していく「三国宮殿六宝盤」。
コースの始まりにふさわしい、華やかでドラマティックな前菜体験でした。

【覇王龍皇翅油】 
ロブスター、蟹肉入りコニッシュジャック鰭入りスープ

続いて登場したのは、圧倒的な存在感を放つ「覇王龍皇翅油」。劉備による蜀漢建国、そして諸葛亮孔明との歴史的な出会いという、三国志屈指の名場面をモチーフにした一皿です。運ばれてきた瞬間、心を奪われるのは、黄金色に輝く濃厚なスープの美しさ。湯気とともに立ち上る芳醇な香りから、すでに高級食材の贅沢な旨みが伝わってきます。

スープには、豪快なロブスター、繊細な甘みを持つ蟹肉、上品なコニッシュジャックを使用。“覇王”の名にふさわしい力強さと、“龍皇”を思わせる華やかな高級感が見事に表現されています。

ひと口いただくと、まず広がるのはロブスターの濃厚な甲殻の旨み。そこへ蟹肉の上品な甘みが重なり、スープ全体に深いコクと奥行きを生み出しています。

【桃山結義三鮮】
天然海老、ホッキ貝、魷と季節野菜の塩味炒め

三国志の物語が始まる象徴的な名場面「桃園の誓い」をテーマにした一皿、「桃山結義三鮮」。

劉備、関羽、張飛の三人が義兄弟の契りを交わし、“同じ志を持つ仲間”として立ち上がる、あまりにも有名なシーンを、美しい海鮮料理で表現しています。料理名にもある“三鮮”は、天然海老、ホッキ貝、魷(イカ)の三種の海鮮素材を意味しており、それぞれ異なる個性を持ちながらも、一皿の中で見事な調和を生み出しています。

艶やかに輝く海鮮と色鮮やかな季節野菜の美しいコントラストが目を引きます。シンプルな塩味ベースだからこそ、素材そのものの鮮度と旨みが際立っています。天然海老は、ぷりっと弾けるような食感が印象的。噛むたびに甘みが広がり、その瑞々しさに思わず頬が緩みます。ホッキ貝は、シャキッとした独特の歯応えが心地よく、噛みしめるほどに濃厚な旨みがじんわりと広がります。そして魷(イカ)は、驚くほど柔らかく、それでいてしっかりとした弾力も感じられる絶妙な火入れ。海鮮それぞれの個性が際立ちながら、全体として一つの完成された味わいにまとまっていました。

合わせる季節野菜も非常にみずみずしく、強火で一気に炒め上げることで香ばしさとシャキシャキ感が絶妙に引き出されています。塩味は実に繊細で、決して主張しすぎず、素材本来の旨みを丁寧に支える上品な仕立て。油の重さを感じさせない軽やかな後味も印象的でした。

異なる個性を持つ三種の海鮮が、一つの志のもとに美しく調和する——。

その姿はまさに、“同年同月同日に生まれるを願わずとも、同年同月同日に死せんことを願う”と誓い合った桃園結義の精神そのもの。三国志ファンにはたまらないストーリー性と、中国料理ならではの火入れ技術が見事に融合した、完成度の高い一皿でした。

【赤壁燃舞和牛】
黒毛和牛のスロークック、朝天辣椒、四川青山椒香るスパイシー炒め

コースのクライマックスを飾るのは、三国志最大の激戦「赤壁の戦い」をモチーフにした圧巻のメインディッシュ、「赤壁燃舞和牛」。

テーブルに運ばれてきた瞬間、圧倒されるのはその力強いビジュアルと、立ち上る刺激的な香り。四川朝天辣椒と青山椒の鮮烈なスパイス香が一気に広がり、まるで赤壁の水上戦で燃え上がる炎の熱気までもが伝わってくるようです。

主役となる黒毛和牛は、低温調理によってじっくりと火入れされており、驚くほどしっとり柔らかな仕上がり。箸を入れた瞬間に感じるきめ細やかな肉質からも、その丁寧な調理技術がうかがえます。

ひと口頬張ると、濃厚な旨みと上質な脂の甘みが広がり、その後を追うように四川朝天辣椒の鋭い辛味、そして青山椒の爽やかで痺れるような刺激が押し寄せます。

“旨み・辛味・香り”が幾重にも重なり合う味わいがドラマティック。強火で一気に炒め上げることで生まれる香ばしさも秀逸で、まるで赤壁で燃え盛る炎や、戦場を包み込む熱気をそのまま閉じ込めたかのような迫力があります。

【草船借箭鮑参】
蝦夷鮑、なまこの上海スタイル醤油煮込み

三国志の中でも特に“知略”が光る名エピソードとして知られる「草船借箭(そうせんしゃくせん)」。諸葛亮孔明が深い霧に紛れ、“藁を積んだ船”を使って敵陣から大量の矢を集めたという有名な奇策をモチーフにした一皿が、「草船借箭鮑参」。

運ばれてきた瞬間、目を奪われるのは艶やかに輝く蝦夷鮑の存在感。美しく盛り付けられた黄ニラともやしが、まるで霧の中を進む“草船”の情景を思わせ、料理そのものが一つの物語のように仕上げられています。主役となる蝦夷鮑は、オイスターソースと醤油ベースの上海スタイルでじっくりと煮込まれており、驚くほど柔らか。それでいて鮑特有の弾力と旨みはしっかりと残されており、噛むほどに濃厚な海の滋味が口いっぱいに広がります。


蝦夷鮑

濃厚な煮込みダレはコク深く、ほんのり甘みを感じる上品な味わい。鮑の旨みを包み込みながら、後味は実に滑らかで重たさを感じさせません。

さらに、なまこの存在も印象的。ぷるんとした独特の食感の中に、煮込みの旨みがたっぷりと染み込んでおり、口に入れた瞬間にじゅわっと広がるコクがたまりません。高級食材同士が互いを引き立て合う、贅沢な構成となっていました。


なまこ

そして料理全体を彩る黄ニラともやしのシャキシャキとした食感が絶妙なアクセントに。濃厚な煮込みの中に軽やかさを生み出し、最後まで飽きることなく楽しめます。

知略で敵を翻弄した諸葛亮の奇策を、“鮑を船に見立てる”という遊び心で表現した今回の一皿。豪華食材を使用しながらも、どこか繊細で知的な印象を残す味わいは、まさに孔明そのもののようでした。

【蜀漢献上炒飯】
蟹肉、海老、叉焼入りXO醤炒飯

コース終盤に登場する「蜀漢献上炒飯」は、その名の通り“蜀漢王朝へ献上される特別な炒飯”をイメージした贅沢な一皿。炒飯が運ばれてきた瞬間、まず食欲を刺激するのはXO醤の芳醇な香り。干し貝柱や海鮮の旨みを凝縮した奥深い香ばしさが立ち上り、一気に期待感を高めてくれます。

具材には、蟹肉、海老、叉焼という贅沢な組み合わせ。ふんわりとした蟹肉は優しい甘みを添え、ぷりっとした海老は食感のアクセントに。そして香ばしく焼き上げられた叉焼が、炒飯全体にコクと旨みを与えています。

米粒は一粒一粒がしっかりと立ち、絶妙なパラパラ感。強火で一気に炒め上げることで生まれる香ばしさと、XO醤の濃厚な旨みが見事に絡み合い、口へ運ぶたびに幸福感が広がります。

【双喬美麗甜点】
二種のデザート、小菓子

壮大な三国志の物語を巡るコースの締めくくりを飾るのは、「双喬美麗甜点」。絶世の美女として知られる姉妹“大喬・小喬”をモチーフにした、美しく繊細なデザートプレートです。

華やかな料理の数々を堪能した後に登場するスイーツは、まるで物語のエンディングを優雅に彩る余韻のよう。重厚なコースのラストを軽やかに包み込み、最後まで世界観を崩さない完成度に感心させられます。

なめらかな杏仁豆腐をひと口いただくと、とろけるような口当たりの中に杏仁の上品な香りがふわりと広がります。甘さは控えめで後味も非常に軽やか。まるで大喬・小喬の美しさや気品をそのまま表現しているかのような、優美なデザートでした。

「タピオカ入りマンゴーココナッツミルク」は、孫権が統治した豊かな江東の地をイメージした一品。濃厚なマンゴーの甘みに、ココナッツミルクのまろやかなコクが重なり、南国を思わせるトロピカルな味わいが広がります。

小菓子として添えられた胡麻団子に、ほろ苦い抹茶クリームを添えた一品で、孫権の妹であり後に劉備の妻となった“孫尚香”を表現しているかのようです。香ばしい胡麻の風味と、もっちりとした生地の中から現れる優しい小豆の甘み。そこへ抹茶クリームのほろ苦さが重なり、甘さの中に凛とした力強さを感じさせます。味わいは、美しさの中に男勝りな気質を持つ孫尚香そのもの。一皿ごとにキャラクター性や物語背景が丁寧に落とし込まれており、最後の最後まで“三国志を食べる”というテーマを存分に堪能することができました。

美食と歴史ロマンの余韻に浸りながら締めくくる、美しいデザート体験でした。

オプションプラン:

※コースメニューご注文のお客様に限り、注文可能です。

蒸し点心(3種)

コースに追加できるオプションメニューとして用意されている「蒸し点心(3種)」も見逃せない一品。せいろの蓋を開けた瞬間、ふわっと立ち上る湯気とともに現れる点心は、まさに“宝石箱”のような美しさ。彩り豊かな点心が美しく並び、思わず写真を撮りたくなる華やかさです。

ひとつひとつ丁寧に包まれた点心は、見た目だけでなく味わいも本格派。もっちりとした皮の食感、噛んだ瞬間に広がるジューシーな餡の旨み、そして蒸したてならではのふっくら感が絶妙で、中国料理ならではの繊細な技術を感じられます。

コース料理の合間に加えることで、さらに“宮廷の宴感”が高まり、満足度もぐっとアップ。美しいビジュアルと出来立ての美味しさを楽しめる、心躍るオプションメニューでした。

北京ダック(2本)

中国料理の王道高級メニューとして人気を誇る「北京ダック」もオプションで追加可能。
艶やかに焼き上げられた鴨の皮は、パリッと香ばしく、一口頬張ると芳醇な旨みと脂の甘みがじゅわっと広がります。

甜麺醤のコク、シャキシャキとした野菜の食感、そしてもちっとした皮の一体感も素晴らしく、シンプルながら完成度の高い味わい。

コース全体が“三国志の宴”という世界観で構成されているだけに、この北京ダックが加わることで、さらに豪華絢爛な宮廷料理の雰囲気が高まります。特別な日の食事や、より贅沢な体験を楽しみたい方にはぜひ追加してほしい一品でした。

中国料理「王朝」で楽しむ、料理の世界観を引き立てるドリンクメニュー:

中国料理「王朝」 では、本格中国料理とともに楽しめるドリンクメニューも非常に充実しています。今回体験した「三国志:英雄たちの宴と名場面を料理で巡る特別コース」においても、料理の世界観をさらに引き立てる存在として、ドリンクの完成度の高さが印象的でした。

中国料理と聞くと紹興酒のイメージが強いですが、「王朝」では定番のお酒に加え、ワインや中国茶、カクテルまで幅広くラインナップ。ホテルダイニングならではの洗練されたペアリングが楽しめます。

香りと奥行きを楽しむ「紹興酒」

やはり外せないのが、中国料理との相性抜群の紹興酒。芳醇な香りと熟成感のある深いコクは、濃厚な旨みを持つ料理と見事にマッチします。

特に「覇王龍皇翅油」のようなフカヒレスープや、「草船借箭鮑参」の鮑・なまこの煮込みとの組み合わせは格別。口の中で料理の旨みがさらに膨らみ、余韻まで贅沢に楽しめます。温めることで香りがより豊かに立ち上がり、まるで宮廷の宴に招かれたかのような気分を味わえました。

・プレミアム紹興酒
最高峰老酒 石庫門 三十年

中国料理「王朝」 のドリンクメニューの中でも、ひときわ存在感を放つのがプレミアム紹興酒。古超龍山や大越貴酒といった定番の紹興酒を軸に揃えながら、さらにその上位に位置する“プレミアム紹興酒”が用意されている点は、ホテルダイニングならではの懐の深さを感じさせます。

今回いただいたのは、その中でも最高峰とされる「石庫門 三十年」。
グラスに注がれた瞬間、まず印象的なのは深みのある琥珀色。光を受けてわずかに揺らぐ液面から、長い熟成を経た老酒ならではの風格が漂います。

ひと口含むと、まず広がるのは角のないまろやかな甘み。その後からじんわりと追いかけてくるのが、熟成由来の奥行きある旨みと、ほんのりとした酸味です。香りは非常に豊かでありながらも上品で、アルコールの刺激は驚くほど穏やか。30年という歳月が生み出す丸みと深みが、口の中でゆっくりとほどけていきます。

料理との相性の良さも印象的。「覇王龍皇翅油」の濃厚なフカヒレスープや、「草船借箭鮑参」の上海風煮込みと合わせることで、紹興酒のコクが料理の旨みをさらに押し上げ、余韻に圧倒的な奥行きを与えてくれます。「赤壁燃舞和牛」のようなスパイシーな料理と合わせると、紹興酒の甘みが辛味を包み込み、全体をやわらかくまとめ上げる役割も果たしていました。

三国志の英雄たちが織りなす壮大な物語に寄り添うように、熟成老酒「石庫門 三十年」は、食体験そのものに深い余韻を与えてくれる特別な一杯でした。

・凍頂烏龍茶

食後の余韻を静かに整える一杯として提供されるのが、凍頂烏龍茶。今回のコースの締めくくりに合わせていただくことで、重厚な中国料理の流れをやさしく解きほぐし、心地よい余韻へと導いてくれる存在です。

特徴は、仕上げの焙煎を控えめにした「清香型」であること。グラスから立ち上る香りは非常に穏やかで、ふわりと花のような清らかな香気が広がります。強い主張はなく、それでいて確かな存在感を持つ、上品なアロマが印象的です。

口に含むと、まず感じるのはすっきりとした爽やかさ。その後からじんわりと広がるのが、凍頂烏龍茶ならではのやわらかなコクと丸みのある旨みです。渋みは控えめで、飲み進めるほどに体にすっと馴染んでいくような自然な飲み心地。濃厚な料理の余韻をきれいにリセットしながらも、味わいの記憶は優しく残してくれます。

・Premium Chinese Tea
岩茶大紅袍

中国料理「王朝」 では、食後の中国茶にも特別な演出が用意されている。今回印象的だったのは、お茶専用のワゴンがテーブルまで運ばれてくるスタイル。茶葉をただ選ぶのではなく、まず“香りから体験する”という構成になっている点が非常にユニーク。

最初に茶葉の一番茶の香りをゲスト自身が確かめ、鼻を近づけると立ち上る芳醇な香ばしさと清らかな香気。その後、ごく少量をテイスティングし、味わいの輪郭を確かめたうえで、ピッチャーで丁寧にサーブされる流れとなる。一連の所作そのものが、すでに一つの“体験”として完成されており、中国茶の奥深さを五感で楽しむ演出になっていました。

今回いただいたのは、中国茶の最高峰のひとつとされる「岩茶大紅袍」。圧倒的な知名度と歴史的背景を持ち、歴代皇帝に献上されてきたとも伝わる名茶で、現在もその伝統はごく限られた原木からの接ぎ木によって受け継がれています。

印象的なのは、しっかりとした焙煎由来の重厚な香り。立ち上る湯気の中に、香ばしさと深い落ち着きが共存し、ひと口飲む前からその格の高さが伝わってきます。

口に含むと、最初に感じるのは芯のあるコクと厚み。きりりとした花香にも似た高貴な香りがふわりと広がり、最後にはほのかな甘い余韻が静かに残ります。

“重厚さと華やかさの同居”こそが大紅袍の真骨頂であり、強い個性を持ちながらも調和のとれた味わいは、岩茶の奥深さを体現していました。特にコース全体を通して楽しんだ濃厚なスープやスパイシーな肉料理の後にいただくと、余韻を包み込みながら、味覚を静かに整えてくれる役割も果たします。

華やかな三国志コースの終着点にふさわしい、格調高い一杯。岩茶大紅袍は、単なる食後茶ではなく、体験そのものを締めくくる“余韻の完成形”ともいえる存在でした。

■中国料理 「王朝」ランチ&ディナー


ヒルトン東京2階 中国料理「王朝」

中国料理の歴史と伝統を継承しつつ現代的なエッセンスを加味したコースメニューやメイン料理をお選びいただける平日限定のランチプランなど様々なシーンにご利用いただける各種プランをご用意しております。

時間:
ランチ 11:30~15:00(L.O 14:30)
ディナー 17:30~22:00(L.O. 21:00)

場所:
中国料理「王朝」(2階)

ご予約・お問い合わせ
TEL: 03-3344-5111(代表)
※レストラン予約受付時間 10:30~18:00

https://tokyo.hiltonjapan.co.jp/restaurants/lp/dynasty-lunch-dinner

■中国料理「王朝」料理長 柳谷 雅樹 (やなぎや まさき)氏

1983年、武蔵野調理専門学校を卒業後、1984年より老舗中国料理店「南国酒家」にて、中華料理の料理人としてのキャリアをスタートさせる。1986年、ヒルトン東京に入社。ヒルトン東京の開業時からある中国料理「王朝」にて、北京、上海、四川、広東を含む中国全土の料理を修得し、2009年に料理長に就任。2013年には、東京都知事表彰の優良調理師を受賞しました。

現在も、同レストランに従事する26人の料理人を統括し、通常のオペレーションはもちろん、季節ごとのプロモーションなどで、伝統の味を守りつつ、現代の嗜好を取り入れた正統派中国料理を提供し続けています。


中国料理「王朝」料理長 柳谷 雅樹氏

■ヒルトン東京について

ヒルトン東京は、世界展開を続けるホテルチェーン、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツのホテルの一つとして1963年6月20日に永田町にオープン。東京オリンピックの前年、日本で初めての外資系ホテルとして誕生しました。

1984年9月1日に現在の新宿副都心に移転、新宿副都心の一角、都庁にほど近く、隣に新宿中央公園という恵まれた環境にあり、充実した施設と、“ヒルトンスタンダード”といわれる高水準のサービスを誇るファーストクラスのホテルです。8階より38階までが客室となり、スイートを含む全830室の客室は、国際的ながらも日本の情緒をインテリアに取り入れ、全室有線/無線インターネットアクセスが完備されています。

また、館内には、日本料理「十二颯」、中国料理「王朝」、「メトロポリタングリル」、バー&ラウンジZATTAを擁するダイニングフロアTSUNOHAZU、「マーブルラウンジ」、英国風「セント・ジョージ バー」を含む6つのレストラン&バーを備えています。その他、正餐600名、立食900名まで収容可能な大宴会場と小中宴会・会議室計21室、ウェディング・チャペル、室内プール、ジム、サウナ、屋外テニスコートなどを完備したフィットネスセンター、並びに地下駐車場など、多目的ホテルとして十分な機能を備えています。ヒルトン東京に関する詳細はhiltontokyo.jp をご覧ください。

東京・新宿のホテルなら【ヒルトン東京】
ヒルトン東京の公式サイト。東京、新宿での宿泊、レストラン、ウエディング、宴会には、西新宿の高層ビル群を望む絶好のロケーションのヒルトン東京をご利用下さい。ヒルトン東京は日本初の外資系ホテルです。