【実食レポ】伝統と革新が融合した「鮨処 乾杯」《一石三鳥グループ》

ブライダル仕込みのおもてなし・食・空間づくりで定評がある「一石三鳥グループ」。一石三鳥グループは、デートや接待など大切な方をエスコートする際にご利用されるお客様が多く、オーナーを筆頭にブライダル業界出身のスタッフによる“おもてなし”の接客も高い評価を得ています。同グループが姉妹ブランドとしてLA発の鮨屋とタッグを組ぬ、新橋に「鮨処 乾杯」が4月25日にグランドオープンしました。


鮨処 乾杯

“寿司×酒×社交”をテーマに、江⼾前の技とカリフォルニアの⾃由な発想が交差する、新時代のモダン鮨空間。カウンターで職人技を楽しむ本格江戸前鮨をベースに、スペシャリテとして貝を使ったドリアもラインナップ。


貝を使ったドリア

雑居ビルな外見のビルの扉を開けると広がるのは和モダンな空間が広がります。喧騒の中に突如現れる空間は、隠れ家にきたような居心地の良さを感じさせます。店内はすべてカウンター席。職人を囲むように配置された設計はまるでショーを見ているかのような感覚に。


鮨処 乾杯

目の前で繰り広げられるシェフの匠の技を見ながら料理を味わい、五感で食のライブパフォーマンス。店前には錚々たる芸能人・プロスポーツ選手からのお祝いの花がズラリと飾られていました。さすがは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの『一石三鳥グループ』です。


鮨処 乾杯

■乾杯コース:寿司10カン含む16品

今宵いただくのは、人気No1の「乾杯コース」、寿司10カン含む全16品を体験しました。


ウェルカムドリンク:ノンアルコールの対応も可

一品目として目の前に運ばれてきたのは、まばゆいばかりの純白の白魚がのせられた茶碗蒸し。九州の産みたての新鮮は卵を使用した温かい茶碗蒸しで白魚の繊細な甘みとぷりっとした食感が舌の上でふわっと広がります。


椀物:生みたて玉子の茶碗蒸し(白魚と銀餡)

そこに九州産の産みたて卵の濃厚な旨みが絡む合います。白魚と新鮮な卵の贅沢なハーモニー。旬の自然の恵みに、ただただ感謝です。

春の先付け盛り合わせとして、富山県産の蒸した蛍烏賊、黒もずく、嶺岡豆腐、深川のアサリ、北海道から空輸されたホッキ貝が提供されました。


八寸・春の先付け盛り合わせ(5品):蛍烏賊・黒もずく・嶺岡豆腐・アサリ・ホッキ貝

一口ごとに春の香りが広がる、繊細で贅沢な先付け盛り合わせで全国から選りすぐられた素材が、職人の手によって丁寧に仕上げられた逸品です。嶺岡豆腐は、江戸時代に南房総の嶺岡地域で、当時の将軍徳川吉宗が牛乳で作った料理を食べたことが由来とされています。牛乳、葛粉、砂糖で作られており、舌の上でのとろけるような食感が感動的。

北海道から空輸された新鮮なほっき貝の厚みのある身は歯ごたえがありつつも柔らかく、甘みが強いのが特徴。鮮度がよいので、海の恵みが口いっぱいに広がります。


ほっき貝

富山湾の宝石とも称される白海老。
一段上の次元へと引き上げる「昆布締め」という職人の技が冴える一貫。


白海老昆布締め

透き通るような白さとほんのりとした光沢。噛むほどにねっとりとした甘みが広がってくるアオリイカは特有の旨味がじわじわと口の中に滲み出す感覚がたまらない。150回切れ込み入れている究極の一貫。


アオリイカ


関アジ

貝づくしのシャリのドリアが調理されました。赤酢のシャリの上には、アサリの出汁を使用したベシャメルソースをかけています。ホタテ貝とイタヤ貝にパルミジャーノチーズを乗せてバーナーで炙っているため、貝づくしの究極の旨味が堪能できます。


御凌ぎ:シャリヤ(シャリドリア風 TERIYAKIソース)

感動の余韻に浸れる革新的な一品に脱帽させられます。


御凌ぎ:シャリヤ(シャリドリア風 TERIYAKIソース)

北海道江差産の桜鱒(サクラマス)を使った鮨は、春の訪れを告げる一貫。


桜鱒

江差町は北海道南部の港町で、冷たい海流と豊かな自然に恵まれたのため、脂の乗りが良く、繊細な味わいとしっとりとした食感を堪能させてくれます。

伊勢海老の握りは難易度が高く、扱う店が少なく希少価値が高い握り。香ばしさが格別!「海の宝石」と呼ぶにふさわしい佇まいの一貫。


伊勢海老

卓越した職人の技術により、香ばしさと天然の甘味が際立っており、思わず目を閉じて味わいたくなるほど。まるで伊勢湾の潮風が口いっぱいに広がるような、特別な感覚を愉しみました。

板場の奥に炉が配置され、炭火でじっくりと焼き上げられた鰆の焼き鳥です。


焼物:鰆の焼き鳥 ネギマ 木の芽味噌

味噌は白味噌と卵黄を合わせた「たま味噌」を使用。鰆は柔らかくジューシーで、脂ののりも程よく、口の中でふんわりとほぐれます。


焼物:鰆の焼き鳥 ネギマ 木の芽味噌

高級寿司店御用達の仲卸「やま幸」から仕入れた赤身です。

赤身の惚れ惚れとするような美しい見た目に心奪われました。


赤身

普通の赤身では感じることができない、鼻から抜けようなマグロ独特の香りと味わいは、まさに至高の口福体験!この日は、宮城県塩釜産160キロの鮪が提供されました。

日本一のマグロ仲卸業者と評される「やま幸」ブランドの中トロは、赤身とトロの綺麗なグラデーションの見栄えが良く、酸味と濃厚な脂を味わえます。


中トロ

シャリは山形県が開発したブランド米の「雪若丸」。「雪若丸」は、もっちりとした粘りと硬さのバランスが取れた「新食感」が楽しめるブランド米です。粒が大きいため、口の中でしっかりとした食感が感じられました。赤酢は尾道産。850年の港町が生んだ最高峰赤酢で味わうお鮨は至高の口福体験。

御椀「濃厚魚介海老ポタ系一口麺」の麺は、盛岡の製麺所に特別に作っていただいた低加水の細麺を使用。海老のあらなどを濃厚魚介を十数時間煮出した、濃厚な旨み際立つスープは、エクセレントな美味しさ。


御椀:濃厚魚介海老ポタ系一口麺

みじん切りの玉葱が爽やかなアクセントに。


穴子

酒粕のムースの上に、玉子を使ったミルクセーキをのせたがかき氷が提供されました。一番上に黒蜜醤油のソースをかける三層構造になっています。


甘味:ミルクセーキのかき氷

ふわふわに削られた氷の上にとろりとかかる、琥珀色の黒蜜醤油ソース。その艶やかな光沢と香ばしい香りが、ただのかき氷ではないことを予感させます。

スプーンを入れると、まず感じるのは驚くほど軽やかな氷の食感。口の中に広がるのは、卵のコクを懐かしさを感じさせるミルクセーキの優しい甘み。甘さは控えめながら、卵の旨みとミルクのまろやかさがじんわりと心の深いところまで満たしてくれます。懐かしさと新しさが融合した、大人が楽しめる贅沢なかき氷でした。

伝統と革新がよい具合に融合した驚きのアイディア・コース!これだけの品が揃って13800円の破格値。今後、予約が急増することが予想されます。

富山で修行してきた大将は、独特の料理哲学を持ち、仕入れのセンス、仕込みの丁寧さ、料理への深い知識と情熱と拘りなどすべての点でずば抜けており、コース提供後、全員から賞賛と感謝の拍手が贈られました。

食後・営業終了後は隣接する「BAR Trillion」にて延長戦が楽しめます。静けさと上質を大切にした「大人の隠れ家」でプレミアムなオリジナル・カクテルを。


BAR Trillion:オープン日  2025年6月3日


箱根ワーブリング

箱根ワーブリングは、軽やかに歌いながら木々の花を蜜を吸うハチドリの気分が味わえる驚きのカクテル。キンモクセイ、抹茶などを組み合わされており、箱根山での森の風景を映し出しています。

■鮨処 乾杯


鮨処 乾杯

住所:東京都港区新橋4-22-1新虎あずまビル2階
電話:03-5843-8819

営業時間:
16:30〜、18:45〜、21:00〜(LO22:30)

定休日:水曜日

席数:15席(すべてカウンター席)

店舗面積:約17坪
客単価:15,000円程度

Instagram/@sushidokoro.kanpai