「世界をもてなす、 日本がある。」をコンセプトに、東京の都心にありながら、大庭園の中にそびえ建つ日本を代表するラクジュアリーホテル「ホテル椿山荘東京」。
啓翁桜(山形県)
広大な敷地の中には豊かな森が驚くほど広がり、都内にいるとは思えないまさに“都会のオアシス”の呼び名に相応しいホテル。
ホテル椿山荘東京の庭園は、2月になると早咲きの河津桜が春の訪れを告げます。2025年は、2月3日(月)に河津桜の標本木が開花。3 月は艶やかな修善寺寒桜、おかめ桜、大輪の陽光桜が開花します。
4月に近づくとソメイヨシノが開花し、4 月中旬に桜シーズンのフィナーレを飾る八重桜が花開きます。約 2 ヶ月の間に約 20 種・100 本の桜が、庭園を鮮やかにピンク色に染めます。
一方、1~3月にかけては、ホテル椿山荘東京のシンボルとなっている約100 種 2,300 本の椿が咲き誇り、“椿”と“桜”を同時期に見学できる東京都内でも稀有な庭園です。
庭園を見守るように立つ三重塔は、1925年に東広島の篁山竹林寺から椿山荘に移築され、2025年で移築100周年を迎えています。三重塔移築100周年を記念し、1月8日より、庭園演出「天空の三重塔(パゴダ)」がスタート。
訪問した日は、期間限定での「椿絵巻~東京椿インスタレーション・アート~」(2月28日(金)で終了)が開催されていました。また、1-3月の庭園には、約100種2300本の椿が咲き誇ります。ホテル内のレストランでは、「東京雲海」、「千の光のライトアップ」と共に、次々に庭園を彩っていく約100種・2,300本の椿と、約20種・100本の桜とともに、春野菜や旬の食材を使用して料理が提供されます。
庭園の木立の奥にひっそりと佇む「木春堂」。
「木春堂」の石焼料理は、厳選された肉・魚介・野菜の旬な素材をそのままに、富士山の溶岩石を使用した石板で焼き上げるオリジナルの料理です。溶岩石で焼くと、遠赤外線効果で食材はふっくらと仕上がり、 石の細かな気泡が肉の余分な脂を吸収します。調理に油を使用しないため、ヘルシーにいただけるのが特徴です。
また、石焼料理「木春堂」は個室が充実しており、5つの由緒ある家屋は個室としてご利用いただけます。ご結納・お顔合わせプラン、金婚式・銀婚式お祝い個室プラン、長寿のお祝いプラン、ご法要プランなどニーズに合った多彩なプランを提供しています。ここまで多彩なプランを提供している鉄板焼系レストランは都内でも見つけるのは困難ではないでしょうか。アイディア次第で多様なイベントで活用できそうです。
富士山の溶岩石で焼き上げられた石焼会席“桜爛漫”を体験しました。心ときめく春のはじまりを告げる石焼会席“桜爛漫”はじめとする2025年の春メニューは2月7日(金)から4月13日(日)まで提供されます。
■先付けから温物まで充実のラインナップ
【先 付】
鰆の西京焼き ずわい蟹
春キャベツ ローズマリー
ホワイトアスパラガス
先付けは、鰆の西京焼きが贅沢にずわい蟹が乗せられています。鰆は脂がのってとても美味しく、洋風味つけな白いソースが絶品。石焼料理「木春堂」はフランス料理出身の調理長が和の知識・技術を取り入れて料理を担当しています。手前の添えられているホワイトアスパラガスはサクッとして食感が楽しめジューシー。ローズマリーが程よいアクセントに。
【前 菜】
海老 蕾菜 香草黄身酢
平貝 若芽 柑橘 土佐酢
サーモン うるい 桜と赤い果実
海老、平貝、サーモンを使った三種の前菜が運ばれてきました。海老の下ごしらえ・調理加減がよく、プリプリとした食感がたまりません。卵黄を使用した栄養価が高い香草黄身酢ともよく合います。サーモンと赤い果実との組み合わせはユニークなアイディアメニューで酸味が効いた味わいが絶妙。平貝と若芽の酢の物には桜の葉が入っており春の息吹を感じさせます。一品一品丁寧に仕上げられている前菜は、舌だけでなく、目でも大いに楽しませてくれます。
【温 物】
目張 姫筍 菜の花 サフラン
フィルム包み焼き
石焼の上で調理するフィルムでフィルム包み焼きが運ばれてきました。透明なクッキングラップは耐熱性が高く、香りや旨み、栄養分を逃さず、調理できる優れたアイテムです。メバルは春告げ魚と呼ばれ、3月頃から身が締まり脂がのってきます。フュメ・ド・ポワソン(魚のだし)とサフランを使用した優しい味つけの黄金のスープが絶品!調理担当者に聞くと、黄金のスープに絶妙の量のお出汁を加えているそうです。そのままでも美味しいですが、酢橘を入れるとさらにサッパリとした味わいが楽しめます。
■木春堂ならではオリジナリティ溢れる石焼料理に舌鼓
・鮑
・活伊勢海老
伊勢海老と鮑は、生でもいただける程、鮮度が高く、両方ともレアの状態から調理されます。
鮑は、石焼で最も火入れが難しいのですが、コリッとした食感が見事で、火入れが完璧。磯の香りがたまらない逸品に仕上がっていました。
伊勢海老は、甘味十分で、繊細な味覚が絶品!何もつけなくても素材の味が存分に楽しめますが、伊勢海老と上にのせられている雲丹の組み合わせが絶妙で、伊勢海老の香ばしさと雲丹の甘味の結合により極上のハーモニーを奏でてくれます。魚介はその時に一番美味しい産地のものを仕入れられています。
・野菜三種
「木春堂」の焼き印の入ったさつまいもは、石川県金沢市や内灘砂丘で生産されている「五郎島金時」。石焼で調理されているため、ほくほくとした食感が際立ち、奥深い甘さと風味が楽しめます。野菜と肉もその時の一番美味しい産地のものを仕入れられています。
・黒毛和牛ロース 30g
・黒毛和牛フィレ 30g
着物を着た仲居さんが親切にサーブしてくれる魅惑の石焼料理!通常の鉄板焼よりもさらに非日常的な体験ができるお食事ではないでしょうか。
黒毛和牛として今回は宮崎県産のものが用意されました。調理担当者に聞くと、用意される黒毛和牛の種類は、ほぼ毎月変わるようですので、季節折々の黒毛和牛が楽しめそうです。
黒毛和牛ロースは濃厚な旨みが口の中に溢れでる逸品。遠赤外線効果で、肉の中からも加熱されますので、縮まずに全体的にふっくらとした仕上がりになっていました。
さらに驚かされたのは、宮崎県産黒毛和牛フィレでキメが細かさと口の中でとろける柔らかさが究極!思わず、「旨い!」と舌鼓を打つ品質のお肉でした。牛肉本来のしっかりとした自然味が味わえる牛フィレに魅了されました。宮崎牛フィレは、一頭から約9㎏しか取れない希少価値の高い部位です。
宮崎牛は令和4年10月に「第12回全国和牛能力共進会」(別名「和牛のオリンピック」)において、史上初・4大会連続で内閣総理大臣賞を受賞。圧倒的な品質の肉質と脂肪の質で舌が超えた食通を虜にしています。
食事は、筍御飯または桜蕎麦のいずれかひとつ選択できます。桜蕎麦は木春堂が特別にオリジナルでオーダーし作っていただいたお蕎麦で、蕎麦に桜の葉が練り込まれています。桜の香り漂う春の息吹極まる蕎麦でサッパリとして喉越しも楽しめます。
甘味としては、イチゴミルクのアイスクリームと5種類のフルーツが提供されました。
5種類のフルーツとして、苺・メロン・キウイ・ブルーベリーが提供され、アイスクリームの上の金粉が光っていました。お店の方のおもてなしもよく、最高なひと時を過ごせました。
飛騨高山の森で育まれた樹々の枝葉から抽出したアロマオイルを配合した香り付きおしぼりの提供がありました。厚み、香りとも高級感があり、樹々の恵みを感じることができる素敵なサービスです。
是非この機会に、庭園を望む洗練された雰囲気の中で、ホテル椿山荘東京のオリジナリティ溢れる伝統料理「石焼会席」をご堪能ください。
■厳選されたドリンク類も充実
・【木春堂】厳選日本酒飲み比べセット~SAKE flight~
木春堂では、楽しく美味しい日本酒が飲み比べ出来る日本酒の飲み比べセットを提供しています。
左から「甲子 山田錦50」「甲子 はなやか」「甲子 うまから」
①甲子 山田錦50(純米大吟醸)
酒造推奨米「山田錦」を使用し、50%までに磨いた白米と米こうじのみで低温発酵させ、じっくりと醸した純米大吟醸酒です。さらりとしたお米の旨味と奥深い味わいが素晴らしく、日本酒ビギナーの方にもおすすめです。
②申子 はなやか(純米吟醸)
香りは華やかでフルーティ。爽やかな酸味と後から感じる甘みが特徴的。酸味と甘味がありつつも、キレもある純米吟醸酒です。
③申子 うまから(純米)
低温でゆっくり発酵させ、米の旨味をしっかりと表現した純米酒です。酸が効いた飲み口は、和食はもちろんのこと、肉料理ともとてもよく合います。
・ビール:サッポロ プレミアムホワイト白穂乃香
白穂乃香は、“無濾過”の樽生ビールで一般的なビールと違い、活きた酵母をそのまま残しています。小麦麦芽をブレンドしたことによるきめ細かいクリーミーな泡、無濾過ならではのまろやかな味わい、ほのかに香る、まろやかで繊細な味わい極上。
・ノンアルコールスパークリングワイン
デュク ドモンターニュ ロゼ
通常のスパークリングワインとほぼ同じ製法で造られ果実のアロマと弾ける泡が印象的。アルコール飲料らしい香りとコクを持ちながらノンアルコール。ベルギー大使館推奨のプレミアムな一杯を楽しみました。
・ピーチネクター:アランミラン 葡萄畑のピーチネクター
ネクターは、フランスが誇る美食のひとつとして注目を集めています。アランミラン 葡萄畑のピーチネクターは、自然環境を尊重し、品種や収穫にこだわってつくられており、フランス産ブラッドピーチを使用。濃厚なアロマと深い味わいが特徴的で、現在フランスの4つ星、5つ星のホテルのうち約45パーセントで「アラン・ミリア」のジュース、ネクターが使用されています。
■食事後は、「夜桜雲海」と「天空の三重塔(パゴダ)」を観賞
食事後は、庭園演出「天空の三重塔(パゴダ)と桜のコラボレーション「夜桜雲海」が交互に実施されていました。桜のコラボレーション「夜桜雲海」は、2月7日(金)~4月13日(日)期間限定で実施されており、ライトアップされた桜と「東京雲海」の霧が織りなす幻想的な世界が見事でした。
三重塔移築100周年を記念しスタートした、国の登録有形文化財である「椿山荘三重塔」を霧で包み込む「天空の三重塔(パゴダ)」も1日に複数回実施されており、まるで雲の上に浮かぶような桜の景色を望むことができます。
■調理長紹介:ホテル椿山荘東京ホームページより引用
木春堂 調理長 植田 幸司
調理長から一言
ホテル椿山荘東京の庭園にたたずみ、もっとも食材本来の味わいをご堪能いただけるレストランです。
フランスでの料理修行を経てフランス料理や、イタリア人シェフとともに研鑽を積んだイタリア料理など世界で培ったこれまでの経験を活かして、季節感をご堪能いただける前菜や、食材の旨味を引き出すソースなど、これからも研究を続けてまいります。
和洋の食の垣根を越えた季節感、味わいをお楽しみいただけましたら幸いです。
調理長略歴
植田 幸司(うえだ こうじ)
都内ホテルでの経験を経てフランスに渡り2年間余り修行。帰国後、レストラン タイユバン・ロプションで2年間勤務。その後2004年に、フォーシーズンズホテル椿山荘東京(現:ホテル椿山荘東京)に入社。メインダイニング勤務中にパリにあるFour Seasons Hotel George V, Paris内三つ星レストランでの研修や、フランス南西部バスク地方のピアリッツにある高級ホテルHotel du Palaisにて1年の研修修行により技や感性を磨く。2013年より、ホテル椿山荘東京 カジュアルダイニング「ザ・ビストロ」シェフを経て、食材の持つ魅力を味わう石焼料理「木春堂」調理長に2023年に着任。
■石焼料理「木春堂」
庭園の木立の奥にひっそりと佇む「木春堂」。半世紀以上の時の移ろいを刻んだ、昭和モダンの雰囲気の中、富士山溶岩石の石焼会席をお召し上がりいただけます。また、5つの由緒ある家屋は個室としてご利用いただけます。
住所:
東京都文京区関口2-10-8 ホテル椿山荘東京(庭園内)
<通常の営業時間>
[昼食]
平日11:30~L.O.14:30
土日祝11:30~L.O.15:00
[夕食]
17:30~L.O.20:00(~22:00)
※()内は閉店時間となります。
定休日:月曜日(祝祭日は営業)
【料金】
昼食:平日6,300円~、土日祝9,200円~
※3/22~4/6:平日・土日祝ともに9,200円~
夕食:12,400円~
※記載の料金の他に、サービス料15%別途
座席
108席
個室5室

ホテル椿山荘東京
ホテル椿山荘東京は、都心にありながら、森のような庭園の中に建つホテルです。「世界をもてなす、日本がある。」をコンセプトに、美しい自然の中で、日本のもてなしの心と、世界基準のサービススタンダードをご体感いただける空間や時間をご提供しています。
265室の客室では、第二の我が家のようにお寛ぎいただけるよう充実した機能やアメニティを備えるだけでなく、都心のパノラマ、またはガーデンビューをご堪能いただけます。そのほか、庭園内や館内の 8 つのレストラン、自然光を感じられる直営のスパ・トリートメント施設、最大 2,000 名様までご利用いただける大会場を含む 39 の宴会場、チャペル・神殿、理・美容室、フォトスタジオなどを完備しています。
散策できる広大な庭園には、国の登録有形文化財の三重塔や茶室、史跡があり、また春の桜、きらめく新緑、初夏の蛍、夏の涼やかな滝のしぶき、紅葉、雪景色の中の椿と、四季の風情が東京にいることを忘れさせる特別なひとときをお過ごしいただけます。
ホテル椿山荘東京は、「フォーブス・トラベルガイド」が発表した格付けの「ホテル部門」・「スパ部門」では、おかげさまで名だたるホテルが並ぶ 4 つ星を獲得できました。また、特に最高級の施設とサービスにより、記憶に残る体験を提供するホテルとして認められ「プリファードホテルズ & リゾーツ」の「L.V.X. Collection」に加盟いたしております。
